朝晩はひんやりしてきてホットドリンクが恋しくなってきました。ゆったりと、手間ひまかけて”おいしい一杯”を作りたいところですが、実際は慌ただしくてサッと作れるレシピに飛びついてしまいます。 そんな折ツイッターでは、レンジで作る「ロイヤルミルクティー」が12.7万いいねを獲得して超話題になっていました。レンチンだからサッと作れそうですが…いったいどれほどおいしいのでしょう?試しに作ってみましょうか。
え、さつまいも感満点な紅茶⁉ふんわり甘い”焼き芋ペースト”がインの「スイートポテトラテ」作ってみた♡
12.7万いいね!を獲得している「ロイヤルミルクティー」がコレ
ロイヤルミルクティーを作るときは、お湯で茶葉を開かせてから牛乳で煮出すとちゃんと紅茶の味が出て満足度が上がります。ティーバッグなら少量のお湯を注いで1分→牛乳を注いでレンチン1分程度。ホチキスが付いてるティーバッグの場合はレンチンできないので牛乳を別途温めてから注いでくださいpic.twitter.com/kfMCtxgjcb
— 全農広報部【公式】日本の食を味わう (@zennoh_food) December 23, 2021
お湯を注いで1分、レンチンで1分。計2分で作れちゃうなんて、素敵過ぎる♪「おいしかった!」「簡単に作れてうれしい」「鍋を洗う手間が省ける♪」など多くの方がコメントを寄せていますね。みなさん、お気に入りになっているようです。
ところで「ロイヤルミルクティー」と「ミルクティー」の違いが気になったので調べてみました。
「ロイヤルミルクティー」の定義とは?
「ロイヤルミルクティー」は日本で考案された飲み物で、少量のお湯とたっぷりの牛乳で紅茶を煮出して作ります。ポイントはお湯でしっかりと茶葉を開かせてから牛乳を加えること。
なぜなら、牛乳は”ガゼイン”というたんぱく質を含み、温めるとガゼインが膜になって現れるからです。いきなり牛乳で煮出してしまうと、この膜が茶葉を包み込んでしまうため茶葉のおいしさが抽出されなくなるのです。
ちなみに「ミルクティー」はお湯で抽出した紅茶に牛乳を加えて作ったもの。似ている2つのミルクティーですが、茶葉を何で煮出したかという違いがあるのですね。理解できたのでレッツクッキング♪
少量のお湯がポイント!「ロイヤルミルクティー」はレンジで簡単♪
全農公式ツイッターのレシピには詳しい分量が記載されていなかったため、筆者が適量だと思った分量で記載しています。
【材料】(マグカップ1杯分)
ティーバッグ…1個
お湯…30ml
牛乳…130ml
1. ティーバッグを用意します。
ホチキス留めのティーバッグはレンジで温められないので注意が必要です。その場合は画像のようにホチキス部分を切り取り、糸で縛ると使えますよ。
2. カップにティーバッグを入れお湯を注いで1分待ちます。
今回は30mlのお湯を注ぎました。ティーバッグをお湯に浸して茶葉を開かせるのがポイントです。
3. 牛乳を注ぎます。
この後加熱するので冷たい牛乳で大丈夫です。今回は130mlの牛乳を加えました。
4. レンジで約1分加熱します。
電子レンジのワット数はレシピに記載されていなかったので500Wで1分加熱しました。これで完成!
まろやか~♪ シルキーな飲み心地でシュガーレスでもおいしい!
あっという間に完成しました♪ やさしい色合いの「ロイヤルミルクティー」が作れました。ほんのり紅茶と牛乳の香りが漂っています♪
マグカップでは色が分かりにくかったので、グラスに移し替えてみました。やさしい色合いで「ロイヤルミルクティー」らしい濃厚さを感じます。
飲んでみると熱すぎずぬるすぎず、猫舌の方でも飲みやすい温度です。そして、とてもなめらかな口当たり。紅茶と牛乳が均一に混ざっている印象で”シルキー”という言葉がぴったり。
紅茶の香りはストレートティーに比べると弱いですが、牛乳の甘さとミックスされていて、とてもまろやかでおいしいです。筆者は砂糖なしでも十分な甘さを感じました。
作り方を変えて「ロイヤルミルクティー」の味比べをしてみた!
お湯を入れずに牛乳だけでレンチンしたもの、鍋で煮出したものと味がどう違うのか検証してみました。
【牛乳のみレンチンロイヤルミルクティー】
お湯30ml+牛乳130mlを使った先ほどのレシピと比較できるように、牛乳160mlにティーバッグ1個を浸してレンジ500Wで1分加熱しました。
牛乳のみで1分レンチンした「ロイヤルミルクティー」です。お湯でティーバッグを1分浸す工程がなかったので、レンチン後にティーバッグを1分浸して紅茶が抽出されるようにしたのですが、明らかに色が白い!
グラスに注いでみると、とても淡いベージュ色です。飲んでみてもホットミルクのような味わいで、ほんのり紅茶の味わいを感じるかな?というレベルです。レンジで加熱してもこれほど味わいに差が出るのかと、驚きました。
先に述べたように、牛乳に含まれる”カゼイン”が茶葉のおいしさをブロックしているのがわかりました。紅茶はお湯で茶葉を開かせる、これが大事なポイントですね!
【鍋で煮出すロイヤルミルクティー】
水80mlを鍋で沸騰させ、ティーバッグ1個をくわえて火を止めて2分蒸らします。さらに牛乳80mlをくわえて軽く温めて作りました。
鍋で加熱したので完成まで5分弱かかりました。マグカップに注ぐと一番色が濃い!はっきりと色の違いがわかるレベルです。
グラスに注ぐと「お湯出しレンチンロイヤルミルクティー」と色合いが似ていますね。しかし飲んでみるとあっさりとしていて、紅茶も牛乳も味が薄いといった印象です。紅茶のよさも牛乳のよさも打ち消されてしまったかのよう。濃い色から期待するような濃い味わいではありませんでした。
ただ、鍋で加熱しているので一番温かい!寒い時期にはこの温かさがおいしさにつながりそうだと思いました。
バズリ中のレンチンで作る「お湯出しレンチンロイヤルミルクティー」はお手軽なのにおいしく作れて、ほっとひと息つきたいときににうれしいドリンクになりました。これから徐々に寒くなってくるので、ぜひおうちカフェ気分で味わってみてくださいね。
<参考文献>
WEB
・牛乳の膜を科学する
https://tmp.t-scitech.net/history/miraikan/
shokuhin/kouzou3.html
https://www.gourmetcaree.jp/matome/
2019/09/09/__trashed-2/
・「COCO-NOVA Cafe&Space」〜
煮出しロイヤルミルクティーの作り方と、煮出さない作り方の違いとは?〜
https://coco-nova.com/tea/tea-decoction/
配信: あたらしい日日
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