今年はどの国の料理でお祝いしよう?
ローストターキー(アメリカ)
アメリカなどの欧米諸国で、クリスマスのディナーといえば「ローストターキー(七面鳥の丸焼き)」が定番。肉汁を使って作るグレービーソースやクランベリーソースをかけていただきます。
アメリカでは、感謝祭をはじめとするお祝いごとに七面鳥を食べる習慣があり、クリスマスにも欠かせない料理となっているよう。
こちらのお写真は、カナダ在住の@kiyokiyomiyomiさんが初チャレンジした「ローストターキー」。カナダでは10月の第2月曜日が感謝祭(アメリカでは11月の第4木曜日)で、やはり「ローストターキー」を食べるのだとか。
丸ごとローストしたターキーをみんなで切り分けて食べる楽しさは格別。おうちのオーブンに入るサイズのターキーを見つけたら、挑戦してみてはいかがでしょうか。
ローストビーフ(イギリス)
イギリスのクリスマス料理の主役は、伝統料理の「ローストビーフ」。牛肉の塊をオーブンで焼き、薄くスライスして、グレイビーソースをかけて食べます。
アメリカと同じく、「ローストビーフ」の代わりに「ローストターキー」を食べたり、逆にアメリカでも「ローストターキー」の代わりに「ローストビーフ」を食べたりと、家庭によって違いはあるよう。
付け合わせには、芽キャベツや玉ねぎ、人参、ズッキーニなどをこんがりとローストして。なかでも芽キャベツは「ブラッセル・スプラウツ」と呼ばれ、クリスマス料理には欠かせないのだとか。
@angel_wings.5555さんのようにフランスパンを合わせても! スライスした「ローストビーフ」をからしマヨネーズを塗ったパンにはさんで、サンドイッチにしてもいいですね。
ミンスパイ(イギリス)
イギリスの伝統的なクリスマスのお菓子「ミンスパイ」。
パイ生地の中に、ドライフルーツやナッツなどをスパイスと一緒にラム酒やブランデーに漬けて煮込んだ「ミンスミート」を入れて焼き上げています。
@tomo.thepuddingpartyさんのように、星をかたどった切込みを入れてパウダーシュガーをふりかけると、さらにクリスマスムードが高まりますよね。
クリスマスから12夜にかけて1日1つずつ食べていくと幸運が訪れるという言い伝えがあるそう。こんなにおいしそうだと、1つと言わず、2つ3つと食べたくなってしまいそうですが、幸運を願って試してみてはいかがでしょうか!
ローストハム(フィンランド)
クリスマスの本場といえば、サンタクロース村があるフィンランド!
フィンランドをはじめ、北欧諸国のクリスマスのメイン料理は、鶏ではなく豚。塩漬けにした豚塊肉をオーブンでじっくりと焼き上げたローストハムは、フィンランドのクリスマスに欠かせない、伝統的なメインディッシュです。
@collectionconnection.vtgさんも去年のクリスマスディナーはローストハムを楽しんだそう。パイナップルとオレンジマーマレード、バーボンでグレイズしたハムは絶品だったとか。
「作るのは簡単!ターキーよりずっと楽です」とのことなので、今年のクリスマスにいかがでしょう?
ヨウルトルットゥ(フィンランド)
フィンランドでは、日本のようなクリスマスケーキを食べない代わりに、「ヨウルトルットゥ」というクリスマスパイを食べます。
正方形のパイ生地を、折り紙の風車を作るように折りたたみ、真ん中にジャムをのせたらオーブンへ。仕上げに粉砂糖を振りかければ出来上がりです。
@chocolat178_lumiukkoさんの「ヨウルトルットゥ」は、きれいな風車型で見た目もキュート。ジャムはプルーンを使うのが人気で、@chocolat178_lumiukkoさんはドライプルーンを使って手作りしたそう。もしも手に入らなかったら、手作りしてみるのもアリです!
ユールシンカ(スウェーデン)
「ユールシンカ」は直訳するとクリスマスの豚の尻。その名のとおり、豚のお尻の⾁を使った料理ですが、もも肉などで作ってもOKです。
豚塊肉に、卵黄、粒マスタード、パン粉を混ぜたものを塗り、オーブンで焼き上げます。そのままは味わうほか、好みのソースをかけたり、サンドウィッチやポトフに入れたりしても。
@aito_kannさんのようにお気に入りのワインと一緒に楽しめば、すてきな時間が過ごせそうです。
ペッパーカーカ(スウェーデン)
北欧諸国の定番クリスマススイーツといえば「ジンジャークッキー」。スウェーデンでは「ペッパーカーカ」と呼ばれています。
クッキー生地にシナモン、クローブ、カルダモン、ジンジャーなどのスパイスを混ぜ、型で抜いて焼き上げます。北欧では薄めにパリッと焼き上げるのが人気で、たくさん焼いて毎日少しずつ食べながらクリスマスを待つのが恒例なのだとか。
@marie__petit__さんの「ペッパーカーカ」も本場にならって薄焼きに。ジンジャーブレッドマンやツリーなど、キュートな見た目にキュンとします。
コーヒーや紅茶に合う味わいで、食べれば体がポカポカになりますよ。
フレスケスタイ(デンマーク)
デンマークは豚の生産国として知られていて、自国での消費も盛ん。クリスマスのメインディッシュも豚肉をカリカリに焼いた「フレスケスタイ」です。
いわゆるローストポークのことですが、使うのは皮付きの豚肉。皮目に切り込みを入れたところにローリエやクローブを刺し、オーブンでこんがりと焼き上げます。
今回は、@kujira_make_upさんの作り方をご紹介します。
作り方
1. 豚バラブロック(1kg)の皮面に5mm強間隔で切り目を入れて味付けに塩を全面擦り込む。
2. ローリエとクローブを切り目に差し込む(焼いた時に香りつくので臭み消し)。
3. 170℃のオーブンで1時間焼く。
4. 一度出して表面の油をペーパーで吸い取って強力粉を振りかけてもう一度170℃のオーブンに20分焼く。
5. 最後に220℃にして10分焼く。
レシピ出典:Instagram(@kujira_make_up)
外はカリカリで、中はジューシー! お酒に合う味わいで、いくらでも食べられてしまいそうです。
シュトーレンとホットワイン(ドイツ)
ドイツのクリスマス料理の定番は、がちょうや鴨などの丸焼きですが、必ずしもごちそうを食べるというわけではなく、各家庭ごとに食べるものが決まっているよう。
そんなクリスマスを待つ間に食べる伝統菓子といえば「シュトーレン」。
バターたっぷりの生地の中には、洋酒につけたドライフルーツ、ナッツがぎっしり! 日が経つにつれて味がなじんでどんどんおいしくなります。
@namiaki810さんは、初めて手作りしたという「シュトーレン」を、ドイツのクリスマスマーケットでおなじみのホットワイン(グリューワイン)と一緒に堪能。この組み合わせはドイツでも定番です。
ドイツのホットワインは、シナモンなどの香辛料やシロップが入っているのが特徴。飲めば体がポカポカと温まるので、寒い夜におすすめです。
カンネッローニ(イタリア)
「カンネッローニ(カネロニ)」はイタリア語で「大きな葦」を意味する大きな筒状のパスタ。イタリアではクリスマスで定番の郷土料理です。
パスタの生地を薄く伸ばして具を詰め、筒状にしたものにベシャメルソースやトマトソースなどをかけて、オーブンで焼き上げます。
@suiren_natsukoさんは、牛肉とマッシュルームの赤ワイン煮とマッシュポテトを詰めて、ベシャメルソースとチーズをかけて焼いているそう。
イタリアンのコースだとパスタはメイン料理の前に食べますが、こちらはボリューム満点で、メインがいらないくらい大満足できてしまいそうですね。
トルテッリーニ(イタリア)
「トルテッリーニ」は、イタリアのボローニャ地方発祥とされるパスタ。パスタ生地の中に詰め物をして、それを三角形に折り、両端を合わせて指輪状にしています。
雄鶏と雄牛からとったスープの中に、トルテッリーニを浮かべて食べる「トルテッリーニ・イン・ブロート」はクリスマスの定番メニューなのだとか。
フィレンツェ在住の@yukina.italyさんは、市販のトルテッリーニに手作りのトマトソースを合わせて。
トマトソースは、「スーゴ・フィント」。
「なんちゃってミートソース」という意味で、肉の入らないソースです。
玉ねぎ、にんじん、セロリをみじん切りにして、オリーブオイルで炒めて、ホールトマト缶を入れて、ワインを少し入れて煮込むだけ♪
見た目もかわいらしくて、特別な日にふさわしい一品です!
パネットーネ(イタリア)
ミラノ発祥のイタリアの伝統菓子「パネットーネ」。イタリアではクリスマス前に友人や親戚に配るため、それぞれの家庭で手作りされるそう。
パネットーネ種の酵母で発酵させたパン生地にレーズンやオレンジピール、レモン、プラムなどのドライフルーツをラム酒に漬けたものを練り込んで、ドーム型に焼き上げます。
@takacoco7さんは今年、パン教室で「パネットーネ」作りに挑戦。とってもきれいな焼き上がりですよね。こちらはリエビトマードレを使った本格派で、乳酸菌による適度な酸味が絶妙なのだとか。
手作りならではのおいしさを味わうべく、パン教室に参加してみるのもいいかも。
パンドーロ(イタリア)
「パネットーネ」とともに、イタリアのクリスマスに欠かせない伝統菓子「パンドーロ」。ドーロは「黄金」という意味で、その名にふさわしく、卵黄とバターを贅沢に使い、ふんわりと焼き上げます。
@shimami1678さんはこの「パンドーロ」を1年前から試行錯誤しながら作っているそう。それだけにとっても美しい仕上がりですよね!
作り方はレシピサイトで公開中なので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ブッシュドノエル(フランス)
フランスのクリスマス料理は、カキやホタテなどの魚介類にフォアグラやパテなど、序盤からおいしいものがめじろ押し。メインディシュは鶏の丸焼きのほか、ローストビーフという家庭も。
そしてデザートの定番は「ブッシュドノエル」です。フランス語で「クリスマスの薪」という意味で、棒状に焼いたスポンジケーキにチョコレートやコーヒークリームを塗って、薪に見立てたケーキです。
@minami_petitcafeさんは、シンプルなチョコのジェノワーズにシャンティショコラを塗って巻き、クリーム、マカロンショコラ、ドライストロベリー、クリスマスのピックを飾って「ブッシュドノエル」に。とってもキュートな見た目で、見ているだけでもワクワクしてきますよね。
市販のロールケーキをこんなふうにデコレーションするだけでも楽しめそうです。
ケンタッキー風フライドチキン&ビスケット(日本)
日本のクリスマスに欠かせないものといえば、ケンタッキーフライドチキン! お店で買うのもいいけれど、今年はおうちで再現してみては?
@kei_camp2019さんは、あのフライドチキンとビスケットを見事に再現! どちらも本物そっくりの仕上がりですよね。フライドチキンにはスイートチリソースをかけて食べるのがお気に入りだとか。
これがクリスマスの食卓に登場したら、盛り上がること請け合いです!
おいしい料理とともに素敵なクリスマスを!
冬の一大イベント、クリスマス。特別な日だからこそ、いつもとは違う料理でお祝いしたいですよね。ぜひ今年は、気になる国のクリスマス料理を作ってみてはいかがでしょう。
ほかにも、チェコのクリスマス料理は鯉のフライ「スマジェニー・カプル」だったり、南アフリカでは「ブラーイ」と呼ばれるバーベキューをしたりと、調べてみるとなかなか楽しいもの。
どの国にも共通しているのは、家族や大切な人と一緒に過ごすということです。みなさまもどうぞ素敵なクリスマスをお過ごしください!
配信: おうちごはん