実は野菜ではない!?とうもろこしはどんな食材なのでしょうか?
とうもろこしはイネ科の植物で、実は野菜ではなく穀物として分類され、同じく穀物に属する米と麦と一緒に「世界3大穀物」と呼ばれています。栄養価が高く、エネルギー補給源になるため主に中南米では主食として食べられているそう。
ひげの数だけ実が詰まっているといわれており、皮の色が鮮やかな緑のものを選ぶといいと考えられています。収穫後から甘味や栄養価が落ちていき日持ちがしないため食べる直前に皮をむくのがおすすめです。7月頃が旬といわれています。
とうもろこしには、女性に嬉しい栄養素がたくさん!
とうもろこしは甘味があるため、糖質ばかりの穀物と思うかもしれませんが、糖質だけでなく女性に嬉しい栄養素が含まれている穀物なのです。
【食物繊維】他の野菜や穀物に比べて多く含まれており、さつまいもの約4倍といわれています。粒の周りの皮はセルロースという不溶性食物繊維で腸の蠕動運動を助け、便秘改善に効果的と考えられています。
【ミネラル類】むくみを改善する「カリウム」、造血作用のある「亜鉛」や「銅」、鉄は米の約8倍含まれているといわれています。
【ビタミン類】糖質の代謝を助ける役割があるビタミンB1、たんぱく質の代謝に必要なビタミンB6、抗酸化作用の高いビタミンEなどが含まれているそう。便秘改善やビタミン、ミネラルの美容効果が期待できるなど、とうもろこしは女性に嬉しい栄養素が含まれている穀物です。水に溶けやすい栄養素が多いため、ゆでるよりも蒸したり、焼いたりする食べ方がおすすめです。
栄養素は胚芽部分に含まれているので、この部分を残さずに食べるようにすることが大切です。
とうもろこしが太る食べ物というのは嘘?
とうもろこしは甘みがある穀物であることから、太りやすいイメージがある方も多いのではないでしょうか。でんぷんが主成分のため糖質が多めではありますが、実は他の穀物に比べてカロリーは低い方です。例えば、ご飯のカロリーが100gあたり約168キロカロリーに対し、とうもろこしは約92キロカロリーといわれています。
とうもろこしに含まれている糖質は、多糖類という糖質の中でも腸にゆっくりと吸収されるものであり、血糖値を緩やかに上げるタイプであるため、糖質の中でも太りにくい種類のものです。最近では糖質はダイエットの敵と考えられる傾向にありますが、糖質が不足すると疲労感や集中力がなくなるなど、体に悪影響が出るといわれているため、適度な糖質は不可欠でしょう。
また、とうもろこしに多く含まれる食物繊維が便秘改善を助け、太ることを回避する効果があると考えられています。セルロースは消化されないまま腸を移動して腸内掃除をし、便秘改善を促す効果が期待できます。
食べ過ぎには注意が必要ではありますが、もしダイエットを意識している方は一日のエネルギー源になる朝に食べることをおすすめします。
お茶として有名な「ひげ」の効果について
とうもろこしのひげの部分はお茶として飲む方法が知られているように、ひげの部分も有効活用できるのです。海外では、生薬や漢方薬としても利用されています。ひげには利尿作用があり、便秘改善やむくみの改善があるといわれています。
いかがでしたか。とうもろこしは太ると思われがちですが、食べ過ぎなければ決してそのような穀物ではないことが分かって頂けたと思います。子どもも好きなとうもろこし。旬の今、ぜひ楽しんではいかがでしょうか。