冷え性改善に役立つ食べ物とは?根本から改善するポイントと合わせ管理栄養士が解説!

冷え性改善に役立つ食べ物とは?根本から改善するポイントと合わせ管理栄養士が解説!

冷え性改善に役立つ食べ物とは?

残念ながら、冷え性は食べ物だけでは改善が期待できません。

食べ物により一時的に体が温まることはありますが、根本的な原因を改善しなければ、冷え性の改善は難しいものです。
のちほど紹介する、冷え性を根本から改善するポイントをぜひ参考にしてみてください。

とはいえ、根本的な改善は長期的な取り組みが必要であり、今感じているつらい冷えをどうにかしたい場合もあるでしょう。
そんなときは、今から紹介する体を温める食べ物を上手に取り入れてみてください。

薬膳における「体を温める食べ物」

中国の伝統的な医学である中医学では「温性」と「熱性」に分類される食べ物を取り入れることで、体を温めるとされています。

以下の食べ物が温性・熱性にあたります。

【温性・熱性に分類される食べ物の例】

唐辛子、こしょう、花椒、くるみ、栗、松の実、梅、桃、かぼちゃ、ニラ、こんにゃく、玉ねぎ、ニンニク、生姜、ネギ、シナモン、ジャスミン、もち米、らっきょう、カツオなど

※参照:三成由美ら,中国薬膳調理のための食材分類,日本食生活学会誌/11巻 (2000-2001) 3号

体を内側から温める「生姜」

生姜に含まれるジンゲロールという成分は、体を温める働きがあることが知られています。
生姜を取り入れることで交感神経活動が活発になり、体温を上昇させると考えられています。

生姜湯などの温かい飲み物を取り入れると、体を内側から温めてくれるでしょう。

辛味の刺激で体を温める「唐辛子」

唐辛子にはカプサイシンという辛味成分が含まれ、体を温めてくれる働きが期待されています。
仕組みは生姜と同じで、交感神経の刺激によるものです。

唐辛子を使った辛い料理や、キムチなどを取り入れるとよいでしょう。
ただし、食べすぎにより胃腸の調子を崩すことがあるため注意してくださいね。

手や足の冷えに効果を期待「ココア」

ココアにはテオブロミンというポリフェノールが含まれており、血管拡張作用により特に手足の体表温度を上昇させることが知られています。

テオブロミンはココアの原料であるカカオ豆に含まれる成分であるため、チョコレートにも含まれています。

筋肉を作り熱を生み出す「肉・魚・卵・大豆製品」

毎日の食事に、肉・魚・卵・大豆製品などの、タンパク質を含む食べ物をバランスよく取り入れましょう。

タンパク質は熱を生み出す筋肉の材料となるため、運動とあわせて行うことで筋肉量をアップさせ、冷えを改善する働きが期待されます。

冷え性改善にNGな食べ物ってあるの?

中医学では、体を温める食べ物とは反対に「寒性」という体を冷やす食べ物もあります。

下記が寒性に分類される食べ物です。

【寒性に分類される食べ物の例】
柚子、柿、バナナ、トマト、キウイフルーツ、スイカ、メロン、ゴーヤ―、たけのこ、アスパラガス、レンコン、海苔、しじみ、カニ、昆布など

これらの食べ物を取り入れる際は、加熱するとよいといわれています。

絶対に食べてはいけないわけではないため、上手に取り入れてくださいね。

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