
●赤ちゃんはママの気持ちに敏感!
とくに初めての赤ちゃんである場合に多いのですが、「ママの抱っこがまだ上手ではない」というのが原因になることがあります。産まれてすぐの赤ちゃんはとても小さく、抱っこするとビクビクしてしまいますよね。赤ちゃんは、その不安な気持ちを敏感に感じ取り、赤ちゃん自身も不安になってしまうのです。
また、夜泣きが続いてイライラしていると、そのイライラまで赤ちゃんに伝わってしまい、余計に泣き止まないこともあるそうです。
●赤ちゃんにはおっぱいセンサーがある?
赤ちゃんにとって、ママはもっとも安心できる存在。当然、ママに抱っこされる時が一番安心するということです。ママに抱っこされた時、赤ちゃんにしかわからない“おっぱいのニオイ”があるのだそう。そのニオイに安心・興奮して泣いてしまうケースがあると言われています。
では、どうしてママ以外の人が抱っこしても泣かないのか? それはズバリ、「警戒心」です。突然知らない人に抱っこされると、当然おっぱいのニオイがしませんよね。「これはママではない!誰なんだ?」と警戒・緊張してしまい、固まってしまうのだとか。
●赤ちゃんの泣き声とおっぱい
ママが嫌いだから泣いているのではなく、ママだからこそ泣いていると考えるのが正しいようです。
とくに数時間おきにおっぱいが必要な時期は、赤ちゃん自身もおっぱいのニオイを感じたら、泣いてママの注意を引きつける。するとママが慌てて駆け寄り、授乳がはじまります。おっぱいを飲ませてもらえるよう、赤ちゃんなりに工夫しているのです。
また、ママが赤ちゃんの泣き声を聞いたり、赤ちゃんのことを想像すると、体内でオキシトシンが分泌されて母乳が作られるそうです。育児疲れも重なって、赤ちゃんの泣き声を聞くと、ストレスやイライラが増える…。しかし、母乳を作り出すためのステップと考えれば、それほどツライものではなくなるかもしれませんよ。
産まれたばかりの赤ちゃんにできることは、おっぱいを飲むことと泣くことくらい。赤ちゃんは、「嫌い」「痛い」「ツライ」という時にだけ泣くわけではありません。泣くことでさまざまな感情を表現しているのです。赤ちゃんの泣き声は、ママと赤ちゃんの絆を深める大切なもの。この時期を乗り越えれば、さらに絆が深まるのではないでしょうか?
(文・姉崎マリオ/考務店)