そこで、自宅でできる正しいワキの脱毛法を皮膚科専門医の中村仁美先生に教えてもらった。
「ワキ脱毛のセルフケアは、毛抜きで抜く、カミソリで剃る方法が一般的です。これらはコストもかからず手軽ですが、肌を傷めやすい方法でもあります。毛根が残りやすいので、脱毛後のポツポツが目立ったり、毛穴が炎症を起こしたりする原因にもなります。極力皮膚に負担がかかりにくい、市販されている電動式の脱毛シェーバーを使用するのが良いと思います」(中村先生 以下同)
また、脱毛クリームや脱毛ワックスは、人によって刺激が強すぎることがあるため、あまりオススメできないのだとか。
ちなみに、肌に負担がかかりにくい脱毛のスパンはどれくらいですか?
「いずれの方法も頻繁な処理は肌へ負担になってしまいます。前の処理から1~2週間くらい空けるといいでしょう。このとき、脱毛する場所に炎症や湿疹がないことを確認してくださいね」
脱毛のときに大切なポイントは、処理をする前後に十分な保湿をすることだそうだ。そして、脱毛後は小さな傷が多数できていて刺激感やかゆみが生じやすくなっているので、処理直後のデオドラント化粧品の使用は避けよう。
●抑毛剤の効果はどれくらい?
脱毛は多少なりとも肌に負担がかかってしまうよう。では、抜かないで済む抑毛ローションはどうだろうか?
「毛の多くは、男性ホルモンの影響を受けて濃く、太く、多くなるといわれています。そのため、抑毛剤には女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンなどが配合されています。使用することで毛の成長を抑え、毛そのものを細く目立たなくする効果が期待できます。効果が現れるまで時間はかかりますが、その分肌への負担は少ないのが特徴です」
イソフラボン以外に、毛のタンパク質を分解する働きがあるパイナップルエキスを配合したものなどもあるそうだ。
豆乳ローションや豆乳せっけんは、自作することもできるそうだが、自作でも抑毛効果はあるの?
「イソフラボンによる抑毛効果が期待できます。ただし食品を使用した化粧品類は、その食品のアレルギー発症のリスクが伴いますので気を付けてください」
ワキはもともと皮膚が薄い、デリケートな箇所。正しい脱毛法で、夏を楽しめる“美ワキ”を目指そう!
(ノオト+石水典子)