アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。アコさんの夫、ユーマさんは、やさしくて真面目な人。しかし、なぜか結婚生活に息苦しさと孤独を感じていたアコさん。あるとき、ユーマさんが自分に向けて心から笑っているところを見たことがないことに気が付きます――。結婚後は同居を前提としている義父母でしたが、アコさんは義妹が苦手。また同居にはもともと抵抗がありました。一方、ユーマさんは転職して同居するつもりでしたが、なかなか転職できず、同居はあきらめることに。義父は怒り、義母は泣いたと聞いて複雑な気持ちもありましたが、アコさんはスッキリ。子どもがなるべく早く欲しいと思っていたアコさん。結婚してしばらくすると赤ちゃんを授かりました。さっそく、アコさんはウキウキしながらユーマさんに伝えました。すると……!?
独身のころから不思議なところがあったユーマさん。結婚後も、トラブルが起こったときに呆然としているユーマさんを見て、アコさんは不安を抱いていました。
やがてアコさんは赤ちゃんを授かりました。子どもが欲しかったアコさんは喜んでユーマさんに報告したのですが――!?
妊娠を伝えたときの夫の反応…
子どもは早く欲しいと思っていたアコさん。妊娠がわかるとすぐにユーマさんに伝えました。
「ねえ、ユーマ聞いて! 私妊娠したみたい!」
ウキウキ伝えるアコさんのテンションとは反対に、
「え? あ、うん」
と、そっけないユーマさん。しばらくすると、
「さっきはドキドキしたよ」
とメールを送ってきましたが、アコさんは、顔に出してリアクションをしてくれなかったことを残念がりました。
後日、つわりが酷くなって、アコさんは入院したり、実家に滞在したりと大変な妊娠生活を送ることに。
ユーマさんは、部屋の片づけはできなかったけれど、アコさんの頼まれごとをすべてやってくれたので、いい旦那さんと結婚したなあと、恵まれていることをかみしめました。
ユーマさんに対してイライラすることもなく、このときが夫婦の中で1番穏やかで幸せな時間だったのかもしれないと、当時を振り返るアコさんでした。
ユーマさんの性格を理解していたけれど、アコさんとしてはさすがに妊娠がわかったときは一緒に喜び、一緒に笑いたかったと思ったそうです。男性は自分の体に起こることではないので、実感が湧きにくいというのはあるかもしれませんが、家族が増えるという未来に対して反応が薄いのは女性からすると寂しいですよね。
監修/助産師 松田玲子
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作画:鳥頭ゆば
著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山
シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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