【熊本県熊本市】古町「早川倉庫」の再生プロジェクトが始動!リノベーションに向けて支援金を募集中

熊本市の城下町である古町に位置する「早川倉庫」は、倉庫の利活用を進めることを目指し、母屋2階の一部をリノベーションするための資金を募集する。

熊本・古町「早川倉庫」の再生プロジェクト

築140年の歴史を有する早川倉庫。昭和29年より熊本市呉服町界隈にて倉庫業を営み「明治時代に築かれた酒蔵」という文化的価値から、コンサート、演劇、マルシェ、展示会、会議、映画のロケなど、イベントスペースという形で利用され、現代における存在意義が再認識されている。今回のプロジェクトでは、早川倉庫の一部を「イノベイティブ・コミュニティ・プレイス」へ改修するための資金を募集する。

早川倉庫をさらなる集いの場へとリノベーション

「イノベイティブ・コミュニティ・プレイス」とは、集う人と人の出会いを通して、それぞれの発想が昇華され、実践に向けたイメージが膨らんでいくような場のこと。そのための機能として「デスクワーク(調査・設計)」「スタジオ(創作)」「サロン(談話)」が融合したような空間づくりを目指す。早川倉庫の歴史ある建物の迫力と、ワークのための居住性を兼ね備えた空間が、発想と交流を促すことが期待されている。

さらに、都市機能サービスの連携を生み出すような“まちのプラットフォーム”を構築するほか、早川倉庫の前管理者・岡崎唯雄氏が明治期、私設の商業塾を開設し、若手の育成に貢献したことに敬意を表し「学びの場」としての役割を果たすなど、「志ある多くの方々が集い、交流し、新しい時代に向かって進んでゆく」ことを支援していきたいという。

また早川倉庫が、古町に残る一町一寺の町割の「ヘソ(=中央)」に位置していることから、古町のアイデンティティを発信する拠点にもなりうる。早川倉庫の再生が地域の活性化につながること、そして市内中心部や桜町と熊本駅周辺とのエリア連携が図られることも期待されている。

関連記事: