ビタミンや食物繊維たっぷりで、健康や美容のためにも積極的に食べたいキウイ。でもキウイって、「買ってみたら酸っぱくて食べにくかった」なんてこともよくありますよね。そこで、キウイを甘くする方法をネットで検索したところ、目ウロコな情報が。え、ショックを与えて保存?スライスして一晩おくだけ!?…気になるので、いくつかの方法を試してみることに。一番効果アリなのはどれ!?
酸っぱ~い「みかん」を甘くする裏ワザ♪試してみた!「もむ」「焼く」「レンチン」…極甘はどれ?【比較実験】
秋から春は国産キウイの旬!
キウイは、ビタミンC、食物繊維、カリウムなど、健康や美容をサポートしてくれる栄養素がたっぷり。
生のまま食べられるので、栄養素が加熱や調理によって失われることがなく、すべて摂取できます。
そんな栄養満点のキウイですが、「ニュージーランド産」というイメージをお持ちの方も多いのでは?
でも、ここ数年、愛媛県や福岡県、和歌山県など、国産キウイの産地が増えているんです。
東京都でも、三鷹市が栽培に力を入れています。
国産キウイの旬は、秋から春にかけて。
今まさに、国産キウイがおいしい季節なんです!
収穫したてのキウイは食べられない!?
「キウイを買ってみたら、酸っぱくて食べにくかった」という経験、ありませんか?
実はキウイは、木になった状態では熟さないという性質があるそうです。
収穫したばかりのキウイはとても硬く、酸っぱくて甘味も少ないため、そのままでは食べられません。
収穫後に追熟させて甘くするのですが、店頭に並んでも、まだ食べ頃になっていないものも…。
そうしたキウイは、「酸っぱくて食べにくい」と感じてしまうのです。
そこで、まずはキウイを追熟させる方法をネットで検索。
すると…
「そのまま常温で置いておく」
「りんごやバナナと一緒に袋に入れておく」
「キウイにショックを与え、他のキウイと袋に入れておく」
という方法を見つけました。
追熟以外には…
「スライスし、冷蔵庫に一晩おく」
という手もあるみたい。
今回は、この4つの方法を検証していくことに!
一番甘くなった方法は…?
今回は、かなり硬い国産キウイを使って実験しました。
実験開始時点で試食すると、食べられないほどではないですが、酸味がとても強かったです。
このキウイが、どう変化していくのでしょうか!?
オススメの方法を、ランキング形式で発表していきます!
※この実験結果は、わたしの主観であり、糖度などを計測したわけではありません。使うキウイによっても、結果は変わってくるはず。あくまで、参考としてお楽しみください。
第4位 スライスし、冷蔵庫に一晩おく
カットされたキウイは、断面が空気にふれることで酸味が抜け、甘く感じられるようになるそうです。
まず、キウイの皮を剝き、1cm幅くらいにスライスし、お皿に並べます。
その状態でラップをし、冷蔵庫に入れて一晩おきました。
翌日、冷蔵庫から取り出して食べてみると…
あ~、なるほど。
確かに、ほんのり甘味が増したような。
元のキウイが、かなり酸っぱかったので、劇的に甘くなったとは言えませんが、ちょっと食べやすくなった気が。
「食べようと思って切ったら、まだ酸っぱかった」なんて時には、アリな方法かも。
第3位 そのまま常温で置いておく
キウイは、常温で置いておくだけで、追熟が進んで甘くなるそう。
直射日光の当たらない風通しのよい場所に、そのまま置いておきました。
10日ほどたったところで、触ってみると、お~、かなりやわらかい!
さっそく切って食べてみました。
お~!!これは甘い!
10日前とは別物としか思えないほど、フルーティーな甘さです!
香りも芳醇で爽やか~♪
とってもおいしく食べられましたが、甘くなるまで時間がかかったので、3位という結果に。
ただ、使用するキウイによっては、もっと早く甘くなったり、10日もおくと腐ったりすることもあると思います。
ときどき触ってやわらかさを確認し、食べ頃を逃さないようにしてくださいね!
第2位 りんごやバナナと一緒に袋に入れておく
りんごやバナナは呼吸する際に、野菜や果物の熟成を早めるエチレンガスを出します。
そのため、キウイと一緒に袋に入れておくと、キウイの追熟が早まるそうです。
ただし、りんごの種類によって、発生させるエチレンガスの量が異なるという情報も。
つがる、ジョナゴールド、王林などは、エチレンガスの生成量が多いそうです。
そこで、今回はジョナゴールドを使って実験しました。
キウイをりんごと一緒にポリ袋に入れ、口を軽く結び、常温に置いておきました。
やわらかくなったと感じたのは、実験からちょうど1週間がたった頃。
切って食べてみると…おぉぉ、これは甘い!
ちょっと熟しすぎたかな、と思うほど、濃厚な甘味でした♪
そのまま常温で置いておくよりも、早くやわらかく、甘くなったので、第2位としました!
第1位 キウイにショックを与え、他のキウイと袋に入れておく
キウイは、木になっているうちは熟しません。
しかし、地面に落ちたときのショックで、キウイが自らエチレンガスを出し、熟し始めるそうです。
そこで、キウイ1個を皮がやぶけない程度に、テーブルなどにコツン、と数回ぶつけます。
こちらが、コツンとぶつけたキウイです。中央部分が、少しへこんでいるのが分かるでしょうか?
他のキウイ数個と一緒にポリ袋に入れて、口を軽く結んで常温に置いておきます。すると、他のキウイもろとも熟成が早まるそう。
キウイがやわらかくなったと感じたのは、なんと実験開始から3日後!
他の実験中のキウイも触って比べてみましたが、この時点でやわらかくなったと感じたのは、この実験のキウイだけでした!
切って食べてみると…うん、甘い!
3日しかたっていないのに、実験開始時より、かなり甘く、食べやすくなっていました!
ただ、今食べたのは、コツンとぶつけたキウイと一緒に入れた無傷のキウイ。
コツンとしたキウイも食べてみると…
ん?まだ酸っぱい…?
甘いとは、あまり感じられませんでした。
写真からもわかるように、ぶつけた部分の内側が、少し変色しています。
そのせいでしょうか…または、たまたまなのでしょうか?
調べてみましたが、理由はよく分かりませんでした。
ただ、傷んでいるような味はしなかったので、食べることはできました。
甘くなるまでの期間が短かったこと、また、りんごなど、他の果物を用意する必要がないので、この方法を1位としました!
ただしこの実験では、2位の「りんごやバナナと一緒に袋に入れておく」の実験で使ったポリ袋より、小さめのポリ袋を使用しました。もしかすると、甘くなるまでの期間には、そんなことも影響しているのかも。
まとめ
この実験で、もっとも最短で甘くなったのは…
「キウイにショックを与え、他のキウイと袋に入れておく」
でしたが、ぶつけたキウイ自体は酸っぱかったりと、疑問点も残りました。
ただ、今回の実験によって、はっきり分かったことがあります。
それは、「酸っぱいキウイも、追熟することで、と~っても甘く、おいしくなる」ということ。
硬めのキウイを買ったときは、すぐに食べようとは思わず、食べ頃になるのを待つのが得策。
できるだけ早く食べたいときは、紹介したような方法を試してみてください!
番外編:キウイを焼くと、トマトの味になる!?
キウイを甘くする方法をネットで調べていたら、「キウイを焼くと、トマトの味になる」という情報がちらほら。
それって、どんな味かしら…と、気になったので、わたしもやってみました!
キウイは皮を剝き、1cm幅くらいにスライスして、魚焼きグリルで数分、表面が乾いて少~しだけ焦げ目が付く程度に焼きました。
食べてみると…あぁ~。
確かに、トマトと言われるのも納得。
甘くなったとは感じませんでしたが、トマトに似た酸味というか、風味というか、少し爽やかな感じの味がしました。
ただ、おいしくないとは思いませんが、わたしは生の方が好きかな~。
気になった方は、やってみてください♪
配信: あたらしい日日
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