誰とでも気さくに話せるソウと、友だちの輪になかなか馴染めないレクト。ソウにとってレクトは友だちの1人にすぎませんが、レクトにとってソウは唯一の友だちでした。2人の関係には温度差があり、ソウが習い事を理由にレクトの誘いを断ったことをきっかけに、レクトから嫌がらせを受けるようになります。そのことを偶然、母親に知られたソウは、「奥さんの出産のため3日間不在にしている担任が戻るまで、レクトとはなるべく関わらない」と母親と約束していました。ソウは母親との約束を守り、レクトからの嫌がらせを無視していましたが、ある日、机に打ち伏したまま反応のないレクトが心配になり、声をかけました。
「具合、悪いのか?」ソウがレクトに声をかけると、「うるせぇ! お前なんか消えろぉぉぉぉ!」と勢いよく起き上がり、殴りかかってきたレクト。ソウはレクトの拳をかわしますが、激昂しているレクトは収まらず、再び向かってきます。
ソウは冷静に、「なんで殴ろうとするんだよ!?」と問いながら、殴りかかってくるレクトの腕をつかみ制止するも、レクトの興奮は収まらず「絶対に許さないぞ」と叫んでいます。そんな2人のもとへ……。
止めに入った先生に、殴りかかってきた友だちは…
「騒がしいぞ!どうしたんだ!?」
殴りかかってくるレクトを制止しようと、後ろからレクトを抱えていたソウ。教室に駆けつけた教頭先生は、2人の様子を見て、「何をやっているんだ!?」と怒鳴ります。
するとレクトは目を潤ませ、「助けて……」と、教頭先生に訴えるのです。
「離しなさい!!」とっさにソウを止めようとする教頭先生。
「俺は何もしてない。こいつが何もしないなら離すよ」
ソウが制止していたレクトを離し、両手を上げると……。
「痛いぃぃぃぃぃ」
レクトは突然うずくまり、「痛い」と泣き喚くのでした。
ソウに突然殴りかかったにもかかわらず、教頭先生が現れると、あたかも自分が何かされたかのように泣き出したレクト。状況を何も知らない教頭先生からすると、泣き出したレクトが、ソウに何かをされたように感じてしまいますよね。しかし実際は、いきなり手を出したのはレクト。レクトにもさまざまな思いがありそうですが、暴力はいけません。教頭先生にはしっかり双方の話を聞いてもらい、先入観にとらわれずに判断してほしいですね。
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著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
中学生の長女、小学生の長男、アラフォー夫婦の4人家族です!日常のクスッとした笑いやホロリと涙するエピソードをInstagram(@aisubekiutyu_jin)からお届けしています。
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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