ヨシの混紡糸とオーガニックコットンを使ったガーゼケット「よしいくケット」発売

鳥居は、紀貫之の土佐日記にも登場し、宮内庁楽部の篳篥の供給元で知られる、高槻市の鵜殿ヨシ原で採取したヨシの糸(ヨシ混紡糸)とオーガニックコットンを使った8重ガーゼケット「よしいくケット」を商品化し販売中だ。

ヨシ糸を使うことで“wish gift”というカタチに

出産祝いのギフトに「何を贈れば良いか?」と悩む消費者も多く、実用的な肌着やおむつ、玩具などが贈られる場合が大半だ。

こういった単なる「モノ」ではなく「気持ち」を贈りたいというニーズは高く、このニーズに対応するためにと「よしいくケット」が誕生した。

ヨシはイネ科の多年草植物で毎年春に芽吹き、冬に立ち枯れし、その成長スピードはすさまじく、一年で約3m~5mにまで育つ。

「スクスク育ってほしい」「まっすぐ育ってほしい」という誰もが願う気持ちを、ヨシ糸を使うことで同社は“wish gift”というカタチにした。

生命力の象徴とされたヨシ

ヨシは日本の神話、古事記に第四柱の神として登場し、その強い生命力から万物の「生命力の象徴」とされてきた。

また、その持つ形状や水質を浄化する作用などから「邪気を払う」と伝えられ、神社の屋根や茅の和、破魔矢などに利用されてきた歴史をもつ。

中でも、鵜殿ヨシ原は他に類を見ない、太くたくましいヨシが群生しており、宮内庁楽部の雅楽で使う篳篥という笛のリード(口元)は、古来より鵜殿ヨシ原のヨシが献上され使われてきた。

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