手軽でエコなワンパンレシピ
材料をフライパン一つに全部入れて作れる「ワンパンレシピ」。手軽なうえに洗い物が少なくて済む、エコなつくりかたでもあるんです。今回は野菜もたっぷりとれるサケの蒸し煮と、春雨を使った炒め煮を紹介します。
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シンプルな味付けでうまみを引き出す
切った野菜の上にサケをのせ、調味料を注いで火にかけたら、あとは出来上がりを待つだけ…。簡単に、しかもおいしく仕上がる理由は、シンプルな味付けにあります。グリーンオリーブで味に深みを出し、白ワインとバターで素材本来のうまみを引き出します。今回のレシピでは20cmのフライパンを使用しています。
生ザケとじゃがいものワンパン蒸し煮
<材料>(2人分)
生ザケ…2切れ(180g)
じゃがいも…180g
たまねぎ…1/2個
にんにく(薄切り)…1片
グリーンオリーブ…10個
塩…小さじ1/2
A白ワイン…大さじ3
A水…100ml
Aオリーブオイル…大さじ1
Aバター…20g
ブラックペッパー…少々
<作り方>
①鮭は塩をふり、10分置く。出てきた水分をペーパータオルで拭く。じゃがいもは皮をむき7mmの厚さに切り、さっと水にさらす。たまねぎは薄めのくし切りにする。
②フライパンにじゃがいも、たまねぎを入れ、鮭をのせ、グリーンオリーブ、にんにくを散らす。Aを順に入れる。
③ふたをして、じゃがいもが柔らかくなるまで中火で10分程度蒸し煮にする。
④塩(分量外)で味をととのえ、器に盛り、オリーブオイル(分量外)を垂らし、ブラックペッパーをふる。
もしもの時は、なるべく野菜が取れる食事を
災害が起こって家に備蓄している非常食だけで過ごす場合、普段の食事とは違って栄養の偏りが心配ですよね。実際に非常食だけで1日を過ごしたら、「野菜のおかずがほしい」と感じた方もいらっしゃったようです。
今回のように野菜を重ねて少ない水分で蒸し煮にする、余り野菜を入れてスープや味噌汁をつくる、野菜多めのレトルトを活用するなど、野菜の栄養を手軽にとれる方法を考えておきましょう。
カニのうまみをたっぷり吸った絶品春雨
次は、ストック食材としてもおすすめのカニ缶と春雨を使った、さらに洗い物が少ないレシピです。まな板も包丁も使わず、キッチンバサミだけで下準備ができ、あとはさっと炒め煮にするだけ。あと一品足りない時やおつまみにもおすすめです。こちらも20cmのフライパンを使用しています。
今回使った缶詰はこちら。
カニ缶と春雨の炒め煮
<材料>(作りやすい分量)
緑豆春雨…50g
豚バラ肉…50g
豆苗…1/2束
Aカニ缶(汁ごと)…1缶
Aオイスターソース…小さじ1
Aしょうが(チューブ)…小さじ1/2
Aにんにく(チューブ)…小さじ1/2
Aナンプラー(もしくは白だし)…小さじ1
A酒…大さじ2
A水…120ml
ごま油…大さじ1
ブラックペッパー…少々
唐辛子…お好みで少々
<作り方>
①すべてキッチンバサミで下準備。春雨は食べやすい長さに切る。豆苗は3センチ幅、豚バラ肉は2センチ幅に切る。
②フライパンに春雨と豚肉、Aを入れ、ふたをして中火にかける。
③途中、混ぜながら春雨に水分を吸わせ、柔らかくなるまで加熱する。途中、水分が少なくなってもまだ春雨が固ければ水を足して炒め煮にする。
④春雨が柔らかくなったら水分を飛ばして豆苗、ごま油を加えさっと混ぜ合わせる。
⑤火を消し器に盛り、ブラックペッパー・唐辛子を散らす。
乾物の賞味期限はさまざま
水分を飛ばしているため軽く、常温で保存できる、あると便利な乾物。素材によって賞味期限はさまざまです。開封前であれば、切り干し大根や高野豆腐は約6カ月、干しシイタケや昆布は約1年、水で戻すタイプの春雨は約1~2年と比較的長持ちします。
また、開封後は1~3カ月で使い切るのが目安です。日々の食卓で使いながら、使った分を補充して備蓄する「ローリングストック」にもぜひ活用してくださいね。
<執筆者プロフィル>
中願寺あゆみ
料理家
雑誌・Webでのレシピ執筆、料理教室、ケータリングなど幅広く活動中。おつまみが得意。
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配信: 防災ニッポン