冷蔵&冷凍技術が発達した現在、「うどん」が食べたいときってどうします?茹でうどんを買うか冷食うどんを買うか。でも、遠い昔には「乾麺」の選択肢がほぼだったようです。乾麺は今もあるけど、以前ほどは使わなくなった気がします。今日は乾麺が大活躍していた頃、折れてしまって「見場が悪く(見た目が悪く)」なったものをお菓子に仕立てていたというアイデアを再現します。素朴なかりんとうのようなお菓子になるとか。昭和20年代の庶民のレシピです♪
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「折れうどんで揚げ菓子」はこの雑誌から…
当メディア「あたらしい日日」の背景には、月刊『家の光』という家庭雑誌の存在があります。その歴史は古く、大正14年の創刊。上のアイデアは古い月号の記事の中からピックアップしました。
わたしはうどんが大好きです。
このレシピからイメージするに、かりんとうのようなお菓子でしょうか?
昔の人は、折れたうどんの1本も無駄にしないようにしていたってことですよね…。
と、ここでわたしに疑問が発生。いまの時代、一般的にゆでうどんが売られていることは多いですが、この記事を読むと折れたうどんって書いてありますね。これはもしかして乾麺ってことなんじゃないかと思ったわけです。
調べてみると…
日本に麺料理が広まったのは、奈良時代にそうめんの起源だとされている『索餅(さくへい)』が遣唐使によって中国から渡来したためだと言われています。乾麺って比較的新しい麺と思われがちなんですが、実は日本の麺類の歴史は、索餅=乾麺から始まった可能性が高いとも言われているらしい。一般的に「めん」というと関東では、そば。関西ではうどんといわれているんだとか。
乾麺は乾燥させることによって長期にわたって保存することが出来るし、ゆで戻すことですぐに食べられるメリットがあるので保存容器などがなかったころには重宝していたと考えられますね。
と、乾麺だったんだと勝手に想像、昔のレシピを読んでいると、食べ物をとても大切に扱っていたことがわかります。
普通にゆでて食べるとモチモチ食感のうどんが、いったいどんな変貌をとげるのか、さっそく再現していきます!
シンプルな3つの材料でポリポリ止まらないお菓子ができる!
材料(1~2人前)
うどん(乾麺)…1/2束
砂糖…大さじ3
水…大さじ1
サラダ油(揚げ用)…適量
作り方
1. うどんを約5㎝に折る。
2. フライパンにサラダ油を底から1~2㎝ほど入れて中火で加熱する。
3. 菜箸を入れ、細かい気泡が付くくらいまで温まったら弱火にし、1のうどんを入れる。
4. きつね色になるまで揚げたらキッチンペーパーに乗せて油を切っておく。
5. 別の鍋かフライパンに砂糖と水を入れて中火で加熱する。
6. 沸々と泡が出てこげ茶色になったら、4のうどんを入れて全体にからませる。
7. 器に盛って完成。
※砂糖がベタつくため、クッキングペーパーを敷くことをおすすめします!
見た目は不思議な感じですね!
うどんがあっという間にお菓子に変わりました。
お味の方は……
温かいうちだとかりんとう、冷めるとパリパリした独特なお菓子という感じです。
素朴な味で、ポリポリつまむのにちょうどいいですよ♪
味付けを変えると、あっという間にお酒にピッタリなおつまみに!
材料(1~2人前)
うどん(乾麺)…1/2束
塩…適量
あらびきペッパー…適量
にんにくチューブ…1㎝ほど
サラダ油(揚げ用)…適量
作り方
1. うどんを約5㎝に折る。
2. フライパンにサラダ油を底から1~2㎝ほど入れて中火で加熱する。
3. 菜箸を入れ、細かい気泡が付くくらいまで温まったら弱火にし、1のうどんを入れる。
4. きつね色になるまで揚げたらキッチンペーパーに乗せて油を切る。
5. 熱いうちにボウルに4を入れ、塩、あらびきペッパー、にんにくチューブと和える。
6. 器に盛って完成。
先ほどがお菓子のようなアレンジレシピだったのに対し、今度は大人のおつまみ風にしてみました♪
塩とあらびきペッパーだけでもおいしいですが、にんにくを和えることでより味に深みが出ます。
コツは揚げたてのうちに、すぐ調味料と和えること。
まんべんなく調味料が絡みますよ♪
ビールやレモンサワーなど炭酸のお酒がおすすめです♪
今回はメイン食材がうどんのみというシンプルなレシピだったので予想が付きませんでしたが、シンプルで飽きの来ないお菓子やおつまみにちょうどいいとわかりました。
皆さんも、乾麺のうどんが余っている際は、フライして好きな調味料で味付けしてみてください♪
配信: あたらしい日日
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