野菜をおいしくたくさん食べてカラダの調子を整える…プラントベース・アスリートフード研究家の池田清子さん

野菜をおいしくたくさん食べてカラダの調子を整える…プラントベース・アスリートフード研究家の池田清子さん

「プラントベース食」とは、動物性食材を取らない食生活のこと。池田清子さんは、プロの長距離マウンテンバイクライダーのご主人と共に、この食生活を実践しています。プラントベースを始めたきっかけ、冬野菜のおいしい食べ方や栄養素を上手に取り入れる調理法を伺いました。

たんぱく質が豊富なブロッコリー 茎も甘くておいしい逸品に

野菜には、たんぱく質は含まれていないと思っている方も多いのでは? 実は野菜も少なからずたんぱく質を含んでいますし、野菜や豆などを組み合わせることで、満足できるだけの量を取ることもできるんです。

中でも、たんぱく質が多いのはブロッコリー。100kcalあたり13gほど含まれています。この数字は、高たんぱくで知られる鶏むね肉を上回っています。オススメの食べ方は「ブロッコリーのお刺身」。茎の部分を捨ててしまう方もいると思ったので、あえてフォーカスしました。ブロッコリーの茎は、断面を見ると内側に白い点線があるので、その部分まで皮を切り落としましょう。また、やわらかくなるまでしっかりゆでることで、お刺身のような食感が楽しめます。


「ブロッコリーのお刺身」は、わさびしょうゆや酢みそでどうぞ

野菜はとてもおいしく、多様な食べ物です。味がはっきりしないと感じてしまうのは、濃い味に慣れすぎていたり、野菜のおいしさを引き出す調理法が知られていないからだと思います。野菜の味や食感は千差万別。掛け合わせを少し工夫するだけでも、うま味はぐっと引き立ちます。著書では野菜の活かし方やおいしさを引き出すレシピをお伝えしているので、活用しながらレパートリーを増やしていただきたいですね。

野菜が主役のものを食べ続けていると、味や香りの変化、季節によって風味が異なることにも気づけるようになっていきます。ちなみに夫は、野菜に含まれているナトリウムの味を感じられるようになったとか(笑)。私自身は、野菜を食べた後、水分が身体の中を巡っているように感じています。野菜の魅力を舌で味わい、身体で体感すれば、どんどん好きになっていくと思います。

〈プロフィル〉

いけだ・さやこ プラントベース・アスリートフード研究家、ビオトープ株式会社代表。菜食を主とした「健康的に強く美しくなる」食事の研究と発信をメディアで行う。2014年より自身もランニング・筋トレを中心とした運動をスタートし、国内外で大会出場経験も多数。夫は7年連続日本代表マウンテンバイクプロライダーの池田祐樹。

『野菜のおいしい食べ方』

池田清子著/日東書院本社

定価:1540円(税込)

◇百菜元気新聞の2023年1月1日号の記事を転載しました。

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「たべぷろ」は食のプロや食の知識を持った子育て中のママライターによる働くママに向けたメニュー提案サイトです。仕事から帰って今日の夕飯にもすぐに活用できる15分で完成するメニューを主体に、作り置きや時短の工夫もご紹介。各レシピには、栄養のことや好き嫌い克服方法・リメイクや節約といった働くママが知っておくと嬉しいノウハウが盛り込まれています。
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