赤ちゃんと飛行機に乗れるのはいつから?快適に過ごすポイントも解説

第219回 みんなが共感!ママのお悩み
赤ちゃんが飛行機に乗れるのは、どのくらいの月齢からなのでしょうか?運賃やおすすめの席・注意点など、赤ちゃんとの初めての飛行機旅を快適に過ごす上で知っておきたい情報を整理していきましょう。あると便利な持ち物も紹介します。

赤ちゃんはいつから飛行機に乗れる?

赤ちゃんが飛行機に乗れるのは、どのくらいの月齢からなのでしょうか?国内の主要航空会社と、LCCの場合も見ていきましょう。

生後8日以上から搭乗可能

国内の主要航空会社であるANA・JALはどちらも、生後8日からと定めています。一方で、幼児として扱われる時期や航空券の要・不要は、国内線・国際線によって違いがあります。

ANAで比較してみると、国内線の場合、生後8~3歳未満が幼児として扱われます。座席を使わず大人の膝の上に座る場合、航空券の購入は不要ですが、座席ありの場合には、指定の小児運賃で航空券を購入しなければなりません。

国際線の場合、生後8日~2歳未満が幼児として扱われます。国内線とは異なり、満2歳児は小児扱いで、幼児扱いではありません。

幼児の運賃規定も国内線と異なり、座席を使わず大人の膝の上に座る場合は 幼児運賃(大人運賃の10%)、座席ありの場合には小児運賃(大人運賃の75%)での航空券購入が必要です。

参考:小さなお子様連れのお客様 [国内線]|ANA

参考:小さなお子様連れのお客様 [国際線]|ANA

LCCの場合の規定

ピーチやスカイマークのようなLCC(ローコストキャリア)の場合は、航空会社によって規定が異なるため、搭乗予定の会社の規定を事前に確認しましょう。

ピーチでは、幼児扱いとなるのは2歳未満です。座席を使わない場合には航空券は不要ですが、座席ありの場合には大人と同一料金で航空券を購入しなければなりません。

スカイマークでは、3歳未満が幼児扱いとなります。座席なしであれば航空券は不要ですが、座席ありの場合には指定の小児運賃で航空券を購入する必要があります。

参考:妊娠中やお子様連れのお客様 | Peach Aviation

参考:12歳未満のお客様のご予約について|航空券のご予約方法|予約・購入方法|スカイマーク SKYMARK

赤ちゃんと飛行機に乗るときのポイント

赤ちゃんと飛行機に乗る際は、どのような点を意識すればよいのでしょうか?特に重要なポイントを紹介します。

通路側の座席を予約する

赤ちゃんを連れて飛行機に乗る際、予約の段階で意識したいのが、通路側の席を予約することです。赤ちゃんの機嫌によっては、航行中に激しく泣いたりぐずったりしてしまい、席を立ちたくなることがあるかもしれません。

そんなとき、奥まった窓際の席を利用していると、座席からの移動やスタッフの手を借りるのも一苦労です。何度も席を立ったり、スタッフの手を借りたりすることを想定し、移動しやすい通路側の席を確保しておくのがおすすめです。

なお、数や航路の条件はありますが、なかにはベビーベッド(バシネット)を利用できるケースもあります。必要に応じて検討してみるとよいでしょう。

座席予約時の注意点

一般的な航空会社では、赤ちゃん(幼児)を伴う飛行機の予約に対し、いくつかの条件を設けています。以下、ANAの場合の主な条件を紹介します。

・大人1人につき、同伴可能な幼児は2人まで
・幼児を連れている場合、非常口付近の席の予約は不可
・ひとつの座席列に対し、幼児連れは1組まで
・グループ内に幼児連れが複数いる場合、前後もしくは通路を挟んだ同列席を予約しなければならない

大人1人が赤ちゃんを含む幼児を2人連れて搭乗する場合、うち1人の幼児は指定の料金で航空券を購入する必要があります。いざというときに慌ててしまわないよう、事前に一通り確認しておきましょう。

参考:小さなお子様連れのお客様 [国内線]|ANA

耳抜き対策をする

飛行機に乗ると、気圧の変化によって耳に痛みを感じることがあります。

大人であれば自覚して対策できますが、赤ちゃんの場合はそうもいきません。離着陸のタイミングで赤ちゃんが突然泣き出してしまい、ママ・パパを慌てさせるのは、飛行機内でよく見られる光景です。

こうした事態を防ぐためにおすすめなのが、離着陸のタイミングに合わせ、耳抜きを促す方法です。具体的な方法としては、授乳をしたり、おしゃぶりをくわえさせたりが挙げられます。

耳抜きが必要になる可能性があることについて、事前に知っておくだけでもいざというとき慌てずに済むでしょう。

参考:もろほしクリニック耳鼻咽喉科|三鷹

便利なサービスを利用する

各航空会社では、赤ちゃんを連れた乗客へ向けたサービスを用意しています。例えば、ANAやJALでは以下のようなサービスを利用できます。

・ベビーカーの貸し出し
・電動カートサービス
・事前改札(優先搭乗)サービス
・ベビーベッド
・チャイルドシートの貸し出し
・ミルク作りのサポート
・ブランケットの貸し出し

一方、LCCのピーチでは、チャイルドシートの貸し出しやベビーベッドの用意・優先搭乗といったサービスはありません。ベビーカーの貸し出しサービスについては、国内線のみ利用可能です。

同じLCCでも、スカイマークでは優先搭乗サービスがあり、また機内では授乳カーテン席も用意されています。必要なサービスをあらかじめピックアップしておくことで、安心して赤ちゃんとの飛行機を楽しめるでしょう。

赤ちゃんと飛行機に乗るときの持ち物

搭乗時間にもよりますが、赤ちゃんと飛行機に乗る際はたくさんの持ち物の用意が必要です。おむつ・お尻ふき・授乳ケープ・ミルク・着替えなどは基本といってよいでしょう。ここでは、基本の持ち物に加え、あると便利な持ち物について紹介していきます。

抱っこ紐

「機内では必要ないから」と、抱っこ紐を預け手荷物にする人もいますが、これはあまりおすすめできません。

たとえ膝の上で抱っこしていたとしても、常に赤ちゃんの体を支え続けるのはママ・パパにとって大きな負担です。両手が塞がってしまい、飲食すらままならない可能性も考えられるでしょう。

その点、抱っこ紐を機内持ち込みにしておけば、両手が空いた状態で赤ちゃんを抱っこしていられます。おむつ替え時の移動や、ぐずったときに通路を歩くときなど、様々なシーンで役立つでしょう。

おもちゃや絵本

赤ちゃんがぐずったり、なかなか寝付けなかったりしたときに、役立つのがおもちゃや絵本です。

普段はご機嫌な時間が多い赤ちゃんでも、機内では環境の違いや耳詰まりが原因で泣いてしまうことがあります。また、普段は寝付きのよい赤ちゃんが、機内ではなかなか寝てくれないというのも珍しい話ではありません。

そんなとき、あると役立つのがおもちゃや絵本です。普段からお気に入りのものはもちろん、飽きてしまったとき用に新しいものも用意しておくと、上手に赤ちゃんの気を紛らわすことができるでしょう。

ブランケット

飛行機のなかは、空調の影響で乾燥や冷えを感じやすい環境にあります。デリケートな赤ちゃんを守るため、体温調節のサポートとしてブランケットを持ち込んでおくのがおすすめです。

ブランケットの貸し出しを行っている航空会社もありますが、用意のない航空会社もあること・数に限りがあることを踏まえ、自分で用意しておくと安心です。

仮に赤ちゃんが使わなかったとしても、ママ・パパの冷え対策にしたり、腰や背中にあてて楽な姿勢を保ったりと、様々な用途で活躍してくれるでしょう。

赤ちゃんと飛行機に乗るときの注意点

赤ちゃんと飛行機に乗るにあたっては、あらかじめ知っておきたいいくつかの注意点があります。なかでも特に重要な点を確認していきましょう。

熱い飲み物を避ける

赤ちゃんと飛行機に乗る際の注意点として、まず挙げられるのが、熱い飲み物を避けることです。

飛行機の座席は一般的に狭いため、思いがけず周囲にぶつかってしまいがちです。もしも、赤ちゃんを抱っこしているときに手に持った熱い飲み物をこぼしてしまったら、赤ちゃんがやけどをしないとも限りません。

赤ちゃん自身が暴れて飲み物に触れたり、倒したりしてしまうリスクを考えても、機内での飲み物は冷たいものを選ぶのが正解といえそうです。

参考:ANA 普通席 ~お飲み物~|国内線|ANA

手や指を挟まないように気を付ける

飛行機の機内には、指を挟んでしまいやすいパーツや隙間がたくさんあります。大人にはたいしたことではなかったとしても、赤ちゃんにとっては注意が必要な場所といえるでしょう。

特に注意が必要な場所としては、ひじ掛け・リクライニングレバー・収納式テーブル・化粧室の扉などが挙げられます。

ちょっとした油断から悲しい思いをしてしまうことのないように、機内では赤ちゃんから目を離さずにいることが大切です。

参考:赤ちゃん連れのお客さま(お手伝いを希望されるお客さま) - JAL国内線

まとめ

国内航空会社では、一般的に生後8日の赤ちゃんから飛行機への搭乗が可能です。航空券の要・不要や運賃の考え方は航空会社によって違うため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

なお、機内で快適に過ごすためには、抱っこ紐・おもちゃや絵本・ブランケットなどを用意しておくのがおすすめです。

子ども連れの乗客対象のサービスもうまく利用しつつ、赤ちゃんとの初めての空の旅を楽しみましょう。

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