子ども部屋のおすすめの仕切り方。タイミングやメリットデメリットも

第223回 みんなが共感!ママのお悩み
きょうだいがいる家庭では、子ども部屋を仕切って使うことも珍しくありません。仕切りは、工事で設置したり突っ張り式のアイテムを使ったりと、様々な方法で設置が可能です。仕切りを設置するタイミングや、部屋を仕切るアイデアを紹介します。

子ども部屋に仕切りが必要になる時期とは?

きょうだいがいる場合、ひとつの子ども部屋を仕切って利用する家庭も多いようです。子ども部屋を仕切るタイミングや、その理由について解説します。

小学校に入学するころ

子ども部屋を仕切るタイミングは、小学校に入学するタイミングが一般的です。小学生になるのは子どもにとって大きなイベントであり、自分の部屋を持つきっかけとしても捉えられます。

子どもが学校に通い始めると、ランドセルや教科書など学校で使うアイテムが多くなるものです。自分専用のスペースができることで、必要なものをきちんと片付ける週間付けにも役立ちます。

また、環境が変わると子どもの交友関係にも変化が生じるものです。新しくできた学校の友だちが遊びに来ることも考えられるため、子ども部屋を分けておくことで家に呼びやすくなります。

思春期が始まるころ

思春期が始まるとされる小学校高学年ごろに部屋を仕切るのもおすすめです。高学年になると、プライバシーを守りたいと考える子どもも多くなるため、1人の部屋が必要になってきます。

プライバシーだけでなく、子どもの精神的な成長を考えても、家の中で1人で過ごせる時間は非常に重要です。親子・きょうだいでコミュニケーションをとることも大切ですが、子どもの気持ちを考えて接するようにしましょう。

子どもがある程度成長してからは、子ども部屋は勉強用のスペースにもなります。部屋を仕切れば、きょうだいそれぞれが集中できる静かな環境が用意できるでしょう。

特に子ども部屋に仕切りが必要なケース

「子ども部屋をわざわざ仕切る必要はない」と思う人もいるかもしれませんが、仕切りが欠かせない家庭もあります。子ども部屋の仕切りを検討した方がよいケースを確認しておきましょう。

きょうだいで性別が異なる場合

きょうだいで性別が異なる家庭は、子ども部屋を分けることが不可欠になるでしょう。きょうだいの仲がよかったとしても、着替えなどのことを考えるとはやめに対処するのがおすすめです。

子どもたちが小さいうちは、家具などを置いてスペースを仕切るだけでも問題ありません。遅くとも思春期を迎える前に、完全に部屋を仕切ったり、個室を与えたりするのが無難です。

部屋で安心して過ごせるように、お互いのスペースが見えないように意識しましょう。家具やものを置くだけでは不十分だと感じたら、工事をして後から仕切りを取り付けるのもおすすめの方法です。

子ども部屋を仕切るメリット・デメリット

子ども部屋に仕切りを作ることで、どのような影響があるのでしょうか。専用のスペースを与えるメリットとデメリットを解説します。

プライバシーの確保・自立心の育成

子ども部屋を仕切る一番のメリットは、プライバシーが確保できることです。親やきょうだいの目が届かないところで自由に過ごす時間ができるため、気持ちがリラックスする効果も期待できます。

きょうだいと部屋を共有していると、友だちを部屋に呼ぶのに抵抗がある子どももいるでしょう。自分だけのスペースができることで交友関係が広がり、自分の意思で行動できるようになるのもメリットです。

専用のスペースができたことで、部屋をきれいに片付けたり模様替えをしたりと、積極的に動き始める子どもも多く存在します。掃除などの生活習慣が身につくのは、子どもの自立心が育まれる第一歩です。

部屋が狭くなる・費用がかかる

ひとつの部屋に仕切りを設置する場合、1人分のスペースが手狭になってしまうのがデメリットです。部屋を分割することになるため、子どもが成長するにつれて不満を感じる可能性も考えられます。

また、仕切り方によっては、完全に部屋が分かれていないケースもあります。同じ部屋にきょうだいがいると生活音が聞こえるので、気配が気になって勉強に集中できない場合もあるのです。

後から本格的な仕切りを設置するのであれば、工事が必要になります。工事を視野に入れているなら、ある程度の費用が発生するため事前に相場を知っておきましょう。

子ども部屋を仕切る場合の費用相場

部屋の仕切りには、主に可動式と固定式の2種類があります。ここでは、工事を伴う場合の、設置費用の相場をチェックしましょう。

可動式の仕切りの場合

可動式の仕切りには、じゃばらになったカーテンタイプやパーティションタイプなどの種類があります。可動式の仕切りを選ぶなら、高価なものでも数万〜10万円程度で設置できるのがうれしいポイントです。

工期は1日で完了することも多く、設置したいと思ったときにすぐ実行できます。固定式の仕切りと比べて、気軽に取り入れやすいのがメリットです。

広いスペースが必要になったときは、仕切りを動かすこともできます。状況に応じて開け閉めできるため、設置した後も柔軟に利用できるのが可動式の仕切りの特徴です。

固定式の仕切りの場合

固定式の仕切りを設置する場合、部屋の中に新たに壁を作ることになります。部屋の大きさにもよりますが、目安としては10~50万円程度です。

壁を設置する位置によっては、片方のスペースにだけ光が入りにくくなる可能性もあります。完全に部屋を仕切ることになるので、壁を作るだけでなくドアやエアコン、コンセントなどの設備が必要になるケースもあるのです。

固定式は可動式に比べて防音性が高いものが多い一方で、壁以外にも空調や電気の工事が必要になります。そのため工期も長くなり、1週間程度の時間がかかるのが特徴です。

子ども部屋のおすすめの仕切り方

「あまり費用をかけずに子ども部屋を仕切りたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。気軽にチャレンジできる、リーズナブルな仕切り方を紹介します。

カーテン

比較的少ない費用ですぐに実践できるのが、カーテンを使って子ども部屋を仕切る方法です。部屋の中央をカーテンで仕切ることで、簡易的な目隠しとして利用できます。

長めの突っ張り棒を購入して壁に取り付ければ、賃貸の家でも壁紙を傷つけることなく設置できるのが便利です。突っ張り棒は強い力で引っ張ると外れる危険性があるため、しっかり固定したいならカーテンレールを設置しましょう。

カーテンはデザインが豊富なので、インテリアに合わせて好きな色や柄を選べます。カーテンと突っ張り棒を合わせても5万円程度で、簡単に取り付けられる手軽さがメリットです。

ロールスクリーン

ロールスクリーンはブラインドのようなアイテムで、大きなサイズのものは1万円程度で購入可能です。カーテンを使うやり方と同様に、突っ張り棒などを用いてロールスクリーンで仕切る方法もあります。

ロールスクリーンは遮光性が高いため、向こう側のスペースが透けて見えないのがポイントです。他にも防音や遮熱などの機能を備えたアイテムが存在するため、目的に合ったものを選びましょう。

ロールスクリーンの中には、チェーンを引っ張って昇降を行うものも多く存在します。小さな子どもが足を引っ掛けて転倒する恐れがあるため、ケガを防止する対策が必要です。

パーティション

置くだけで設置できるパーティションは、工事の手間がかからないのがメリットです。天井から床まで届くタイプのものを取り付けるには工事が必要ですが、置くだけでも十分に目隠しになります。

キャスター付きのものを選べば、子どもの力でも移動させやすく必要なときに動かせるのが機能的です。使わないときにすっきり収納できる仕切りがほしいなら、折りたたみ式のアイテムが適しています。

パーティションを使う場合は、素材や色を選べるのもうれしいポイントです。価格はサイズや材質にもよりますが、1万円以下の安価なものから5万円程度のものまで多岐にわたっています。

突っ張り式パーティション

本格的に部屋を仕切りたいなら、突っ張り式のパーティションがおすすめです。突っ張り式のアイテムは天井近くまで空間を仕切ることができるため、きちんと子どものプライバシーを確保できます。

固定式の仕切りと同じ感覚で利用できて、天井や壁に傷が付きにくいため使い勝手も良好です。天井部分は隙間が空いているので、開放感があるのはもちろん風通しのよさも感じられます。

部屋に穴を開けたり工事をしたりしなくても手軽に設置可能で、価格は1〜2万円程度の安価なものもあります。

2段ベッド

アイデアを生かして、すでに部屋にある家具を活用するのも効果的な方法です。2段ベッドを部屋の中央に置き、上段と下段の側面に板やロールスクリーンを取り付けることで仕切りとして使えます。

寝るときには同じベッドを使うので、きょうだい同士のコミュニケーションもしっかりとれます。カーテンや板など、目隠しとして設置するアイテムを好みに合わせて選んでみましょう。

ベッドは子ども部屋に欠かせない家具なので、新しく仕切りを購入する必要がないのも実用的なポイントです。なお、これから購入する場合は、およそ3〜8万円が費用相場です。

本棚や収納棚

間仕切りとして利用することを考えて作られた家具で仕切るのもよいでしょう。見た目もおしゃれな壁面収納や、突っ張り式の棚など仕切りに使える家具は多く、安価なものなら1〜2万円程度でも購入できます。

スペースを仕切りながら、小物の収納にも役立てられるのが便利なポイントです。棚を仕切りに使う場合は、地震などで倒れることがないよう耐震対策にも気を配りましょう。

本棚や洋服ダンスなど、手持ちの家具を移動させて活用するのもおすすめです。すでに家にある棚を利用するのであれば、新たに費用が発生しないのも大きなメリットです。

まとめ

心や体が成長するとともに、自由に使える自分専用のスペースがほしいと感じる子どもも多いでしょう。

子ども部屋を仕切る方法は、工事で仕切りを設置したりアイテムを購入したりと、様々です。静かな場所で勉強に集中したい場合には、本格的な仕切りを設置するとよいでしょう。

家にある家具やカーテンなどのアイテムを使って、リーズナブルに仕切りを作る方法もおすすめです。子どものプライバシーを尊重するためにも、子ども部屋の仕切りを検討してみましょう。

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