中学生のぷみらさん、専業主婦の母親、父親、2歳の妹は、金銭的援助を受けるため、ぷみらさんの祖母(母方)と同居していました。ぷみらさんの母は、祖母や父とケンカばかりで、家族同士の揉め事が絶えない毎日でした。ぷみらさんが小学校低学年のころから、家族とケンカすると、ぷみらさんに愚痴をこぼすことが日課になっていた母。ぷみらさんが中学生になってもそのような状況が続き、母は口癖のように「アンタのために頑張っている」と、ぷみらさんに嘆いていました。そんなある日、事件が起きます。いつものように母と祖母がケンカする声が聞こえ、ぷみらさんが駆けつけると、調理器具を凶器のように構え、罵り合っている2人が……。
興奮状態の母と祖母。ぷみらさんがなんとか祖母を部屋に戻し、母の話を延々と聞いていると、母は次第に落ち着きを取り戻しました。そして、「アンタがいるから、私は○ぬのを我慢してる。父さんだって助けてくれないし、本当は離婚したいけど、アンタのために我慢してるの」と、涙ながらに訴えてきました。
そんな母に、「我慢しなくていいよ。お父さんと離婚してもいい。私はお母さんが笑ってるほうがいい!」と、自分の気持ちを伝えますが……。
母の言い分と噛み合わない、娘の想い…
「この家を出ても、離婚してもいい! 私はお母さんが笑ってるほうがいい!」と、母に訴えたぷみらさん。
「アンタには、それをして生きていくことが、どれだけ大変かわかんないのよ……」
「それに、父親がいない子どもはかわいそうだし、そんなことできない」
ぷみらさんの気持ちとは裏腹に、母はぷみらさんを思ってのことだと主張します。
母が自分のことを考えてくれていることは、理解しているぷみらさん。しかし、どう生きていくかは母が決めること。
「“私のために我慢してる”って言わないでよ。私を言い訳の材料にしないでよ」
心の中でつぶやくぷみらさん。「自分のせいで母が苦しんでいる」と感じてしまいます。
「貧乏でもお父さんがいなくても、お母さんが笑っていたら、それでいいのに」
「そう思うのは、私が子どもだからなのかなぁ……」
ぷみらさんも、母も、お互いを思う気持ちがすれ違い、分かり合えずにいるのでした。
ぷみらさんは自分がどのような環境になっても、「お母さんが笑っていたら、それでいい」と、純粋な気持ちがありました。しかし母は、「子どものため」と、さまざまなことを我慢しています。親子がお互いを思うあまり、すれ違っているように感じますが、少なくとも子どもが「自分のせいでお母さんが苦しんでいる」と感じてしまうのは、よくないことではないでしょうか。“子どものため”とはどのようなことなのか、どんな言葉で子どもに思いを伝えるのがベストなのか、親としてしっかり考えたいですね。
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著者:マンガ家・イラストレーター ぷみら
HSS型HSP(刺激を求め外交的である一方で、感受性が強く敏感で繊細な気質)のアラサー看護師。Instagramでは、“気にしすぎ体験談”や“HSPあるある漫画”を描いています。失敗だらけだけど頑張って生きてます!
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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