数カ月前に初めてわが家に遊びに来た息子の友だちミーちゃん。挨拶もせずに家に上がり込んだり人の家のソファーで飛び跳ねたり、少し困った子という印象でした。そんなミーちゃんの困った行動は日々エスカレートし、次々とトラブルを引き起こすようになります。息子・雅也をはじめ、学校の男の子の友だちと頻繁に遊ぶようになったミーちゃん。ミーちゃんはある日、友だちの大切なキーホルダーを黙って持ち去ってしまいました。そのことについて、きちんとミーちゃんに注意し、友だちに謝るように促した雅也くんママ。ミーちゃんはその日以降、自分に本気で向き合ってくれる雅也くんママのことを「ママ」 と呼ぶようになります。
ミーちゃんは、自分のことを冗談半分で「ママ」と呼んでいるのだと思っていた雅也くんママ。しかし、どうやら真剣に「ママ」と呼んでいるようだということがわかります。
そして、これまでは自分のママに対して何とも思っていなかったミーちゃん。しかし雅也くんと遊ぶようになってから、徐々に気持ちの変化が表れ始めます……。
私のママは、私に興味がない
いままで特に不自由なく生活してきたミーちゃんでしたが、雅也くんの家庭を知り、自分はママに興味を持たれていないと感じるように。
そこでミーちゃんは良いことから悪いこと、たまには心配をかけるようなことでも、ママにたくさん話しかけることに……。
ですが、どの話にもママが興味を持ってくれることはありませんでした。
「だから私もママをママだと思わなくて良いよね。」
今度はママの目に映るよう、わざと困らせることに。家に帰らなかったりご飯を食べなかったり、ママの物を壊してみたり……。
これまでにないミーちゃんの行動を、ミーちゃんママは「ねぇ。なんなの!最近、なにが不満なの!?」と𠮟りつけます。ところが「あんたには何も言わないよ。」と返すミーちゃん……。
「私にはママがいるから。もうママじゃない。」と言い切りました。
そして後日、泣きながら帰ってきた雅也くん。
雅也くんママが理由を尋ねると、どうもミーちゃんが雅也くんにデタラメなことを言っているようなのでした……。
興味を持ってもらおうとどんなに行動しても振り向いてくれないママと、ついにミーちゃんは喧嘩になってしましましたね。
ミーちゃんの行動はすべて、自分のママに興味を持ってもらいたい一心からくるものなのではないかと思えてなりません。
ミーちゃんのママには、早くミーちゃんの発しているSOSに気付いてほしいですね。
しかし、だからといって根拠のない嘘で友だちのことを傷つけていいわけではありません。ミーちゃんにも、自分がしたことでどれだけ周りの人が傷つくのかということをきちんと理解してほしいですね。
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blog:もっちのママ友トラブル・子育て漫画
著者:マンガ家・イラストレーター もっち
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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