本当に美味しいしゅうまい|何度も作りたい定番レシピVol.72

本当に美味しいしゅうまい|何度も作りたい定番レシピVol.72

Nadiaで人気の料理研究家が自信を持っておすすめする定番レシピシリーズ! 今回は中華の点心ではずせない 「しゅうまい」 。ご家庭でジューシーに仕上げるコツや、蒸し器がなくてもフライパンで簡単に美味しく作れるレシピをご紹介します。「肉がかたくなる」、「具が崩れる」などの失敗につながる原因とその対策も解説しますので、これを見れば誰でも美味しいしゅうまいが作れますよ!

 

実は簡単!しゅうまいが家庭料理にふさわしい理由

しゅうまいは包むのが難しいのでは? と思われがちですが、実は餃子のようにヒダを作るような指先のテクニックは不要で、しゅうまいの皮と肉あんを密着させるだけ!
ひき肉、玉ねぎ、しょうが、調味料だけで充分に美味しく作れるのも魅力。肉料理でありながらやわらかく、胃腸に優しい蒸し料理なので、お子さまからご年輩の方まで幅広い年代に愛される優秀なご飯のおかず。蒸したてのしゅうまいは格別の美味しさですが、今回は冷めてもかたくなりにくいレシピをご紹介します。

 

ポイントを押さえて失敗知らず!基本のしゅうまいの作り方

今回はしゅうまい作りでありがちな5つの失敗をふまえて、「肉あん作り」、「包み方」、「蒸し方」の各項目を徹底解説します!

●失敗1:肉がかたくなる
●失敗2:具が崩れる
●失敗3:皮がかたくなる
●失敗4:皮がはがれる
●失敗5:皮がびしゃびしゃになる

 

【材料(20個程度)】

豚ひき肉 300g
玉ねぎ 150g
しょうが 5g
しゅうまいの皮 20枚
片栗粉 大さじ3
A酒・しょうゆ・ごま油 各大さじ1
A塩・砂糖 各小さじ1/2
Aこしょう 少々

 

肉あんの作り方

【下準備】
・玉ねぎはみじん切りにする
・しょうがは細かく刻む

1.ボウルに豚ひき肉、しょうが、Aを入れよく練り混ぜる。

●失敗1:肉がかたくなる対策はここで!
ひき肉の脂肪分が少ないとしゅうまいがかたくなりがちです。対策として「ごま油」(白ごま油、米油、ラード、サラダ油などでもOK)を加えます。油を加えることで乾燥を防ぎ、冷めてもかたくなりにくいしゅうまいに。また、玉ねぎを加える前にひき肉と調味料を練り合わせることで、均一な味付けになりなめらかな食感に仕上がります。

2.1のボウルの肉あんを片側に寄せ、空いたスペースに玉ねぎを入れ、玉ねぎに片栗粉をまぶす。

●失敗2:具が崩れる対策はここで!
ひき肉と具がしっかり混ざっていないと加熱時に崩れてしまうことがあります。対策として、ひき肉をしっかり練った後に「接着剤」の役割がある片栗粉をまぶした玉ねぎを混ぜることで崩れにくくなります。また片栗粉は、玉ねぎの甘い水分を逃さず、食感を際立たせる役割もあります。

3.肉と玉ねぎを混ぜる。

4.肉あんを均等に分ける。

肉あんを四角いバットなどに移し替え、平らにならし、分けたい個数になるように均等な線を入れると簡単に分けることができます。しゅうまいに限らず、餃子やハンバーグなどでも便利です。しゅうまいの大きさを均一にすることで加熱時間を一定にし、加熱ムラなどを防ぐことができます。

 

しゅうまいの包み方

1.人差し指と親指で輪を作り、しゅうまいの皮をおき中央に肉あんをのせる。

●失敗3:皮がかたくなる対策はここで!
皮がかたくなる理由は2つ。まず加熱時に蒸し器の水分が少なすぎる場合と、肉あんが少なすぎる場合が考えられます。しゅうまいの皮をめいいっぱい使い、肉あんを包むイメージで調整してください。

2.スプーンやヘラで肉あんを少しずつ押し入れつつ、皮と肉あんを密着させるように軽く握る。

●失敗4:皮がはがれる対策はここで!
加熱時にしゅうまいの皮がはがれるのを防止するためには、ここでしっかりと密着させる必要があります。隙間ができないように、なおかつ、肉あんが変形しない程度の絶妙な力加減で全体を握るようにくっつけてください。

3.しゅうまいの底をまな板に軽く押し当て、平らにする。


 

しゅうまいの蒸し方

セイロまたは蒸し器にクッキングシートを敷き、しゅうまいを少し離して並べ、しっかり蒸気が上がった状態で加熱を始め、フタをして『強火』で約10分蒸す。
※ 1個あたり30g前後、やや大きめの蒸し時間の目安です。
※ 蒸し器の水がなくならないように注意してください。

今回は100円均一で購入したステンレス製の「蒸し目皿」を使用しました。蒸し目皿と、ひと回り大きめの鍋とフタさえあれば蒸し器の役割を果たします!

●失敗5:皮がびしゃびしゃになる対策はここで!
考えられる原因は2つあります。ひとつは蒸し器に入れる水の量が多すぎる場合。湯が蒸し器の穴や隙間から溢れるほどの量では多すぎるので水の量を減らしてください。
もうひとつはフタの内側の水滴がしゅうまいにかかる場合です。もし穴のないフタを使用する場合、フタの内側にたまる水蒸気を逃すためフタを少しずらすか、蒸し布(清潔な濡れ布巾)でフタを覆う対策が必要です。

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基本のしゅうまいレシピ

 

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