<16歳の母>「やばい、もう間に合わない!」お店のトイレで産まれそう…どうすれば!?

<16歳の母>「やばい、もう間に合わない!」お店のトイレで産まれそう…どうすれば!?

16歳で母になった少女の出産までの道のりを描いた「助産師が見た、奇跡の出産物語」。現役助産師が命の現場で見たリアルとは――。16歳の紗季さんは、別の高校に通う彼氏と交際中に妊娠していることが判明。病院で出会った助産師や患者さんと心を通わせながら、時に戸惑いながら母になっていく姿を追います。


紗季さんは病院の待機室で出会ったママさんのお産体験に興味津々。「出産に向けて話を聞きたい」と伝えると、そのママさんは思い返しながら話しはじめました。あれは臨月に入って、家族と買い物に出かけていたときのこと。体の異変を感じたママさんはお店のトイレに籠っていました。すると陣痛の間隔が早くなり、突然の破水!すぐに救急車を呼んでもらうも、主治医は「もし救急車が来る前に産まれたら……自分たちでなんとかするしかないよ」と言い、対処法を説明。それからの出産は凄まじいもので……!?

救急車が間に合わない……赤ちゃんの状況は!?








ママさんとパパさんは電話越しで主治医の説明を聞いていました。救急車が間に合いそうにない状況に、パパさんは自分がしっかりしないと、と思い気持ちを落ち着かせます。そして近くにいた女性に「タオル持ってます!?」と声をかけると、「私、お店の人に言ってもらってきます」と言い走って店内に向かっていきました。


それから数分後、ママさんに主治医の電話の声が聞こえないほど強い陣痛が起きます。この異変に気づいたパパさんは「息吐いてー、ほら一緒に!」と声援を送ります。と、そのときでした。


2人の目の前に姿を現してくれた赤ちゃん。でもまだ安心はできません。生まれた赤ちゃんはまだ泣いてないのです。2人は主治医に言われたとおりに足や背中をさすり続けます。すると「おんぎゃー!」と元気な泣き声が響き渡りました。ママさんとパパさん、そして電話越しでその声を聞いた先生は、大喜び!


そのタイミングで、先ほどの女性がお店の人を連れてトイレに戻ってきました。お店の人から渡されたタオルですぐに用水を拭き、しっかりと赤ちゃんを包み込みます。ふと、タオルに値札が付いているのを見つけたパパさん。用意してくれたタオルが商品だということに気づきますが、お店の人は「気にしなくていいよ!人命第一だよ!」と温かい言葉をかけてくれたのです。そして近くにいた女性も「おへそに使ってください」とハンカチを渡してくれました。現場が一丸となって生まれた命。みんなのやさしさに夫婦は救われました。


突然はじまったお産でも電話越しの主治医の判断、やさしく寄り添うパパさんはもちろん、そこにいたみんなの協力。そして何よりかけがえのない赤ちゃんのために精一杯頑張ったママさんの素敵な出産エピソードに、あらためて命の尊さを感じますね。


作画/ふらみんこ

「16歳の母~助産師が見た、奇跡の出産物語~」のマンガは、下記にて掲載されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪

>>Comic Walker「16歳の母~助産師が見た、奇跡の出産物語~」(外部サイト)

著者:マンガ家・イラストレーター おたんこ助産師

現役助産師、イラストレーター。日々出会う妊娠・出産・育児にまつわるエピソードをゆるい絵でわかりやすく漫画にしています。

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