お菓子や料理などのレシピに使われるコーンスターチ。
家にない場合、わざわざ買っても余りそうなこともあり、身近なもので代用できないかと思う方もいるでしょう。
コーンスターチを代用する場合は、作りたいレシピによって使い分けることが大切です。
今回の記事では「コーンスターチの代用」について、管理栄養士が解説します。
コーンスターチは片栗粉・薄力粉・米粉で代用OK!
コーンスターチを代用したい場合は、下記の3つで代用できます。
・片栗粉
・薄力粉
・米粉
代用する場合の分量は、コーンスターチと同量で問題ありませんが、レシピによっては増減させた方がよいものもあります。
詳しいコツについては後述します。
そもそもコーンスターチとは?
そもそもコーンスターチとは、とうもろこしから作られるでんぷんのことを指します。
コーンスターチが料理やお菓子作りに使われるのには、下記の目的があります。
・とろみづけ
・生地の軽さを出す
でんぷんは加熱することでとろみがつくため、料理やお菓子作りのとろみづけとして使われます。
また、小麦粉を使うお菓子では、小麦粉に含まれるグルテンにより生地の重さが出てしまうのですが、コーンスターチはグルテンを含まないため、クッキーやパウンドケーキなどを軽い食感に仕上げてくれます。
代用する際は、どちらの目的でコーンスターチが使われているのかを考え、使い分ける必要があります。
少し難しく感じるかもしれませんが、次からはどの代用品がよいか、レシピ別に詳しくお伝えするため安心してくださいね。
コーンスターチのレシピ別おすすめ代用品一覧
コーンスターチを代用する際は、レシピによって代用品を使い分けることで、失敗なくおいしく作ることができます。
レシピ別のおすすめ代用品について、下記にまとめてみました。
ポイントや仕上がりの違いについて、さらに詳しく解説します。
クッキーなら片栗粉
クッキーにコーンスターチが使われている場合の代用品は、片栗粉がおすすめです。
片栗粉はじゃがいもから作られるでんぷんのため、コーンスターチにもっとも近い代用品です。
クッキーの食感をよくするためにコーンスターチが使われているため、片栗粉で問題なく代用できます。
代用する際の分量は、コーンスターチと同じ量でOKです。
カスタードクリームなら薄力粉
カスタードクリームを作る際の代用品は、薄力粉を使うとよいでしょう。
米粉でも代用できますが、とろみがつきにくいため加熱を長くする必要があります。
また片栗粉では、もったりとしてしまいやすいため、くちどけのよいカスタードクリームになりません。
薄力粉であれば、コーンスターチに近い、口あたりのよいカスタードクリームを作れます。
分量は同量でOKです。
しかし、お菓子づくりにあまり慣れていない方は、初めから薄力粉が使われているカスタードクリームのレシピを探して作る方が、失敗が少ないでしょう。
チーズケーキなら薄力粉
ベイクドチーズケーキに使うコーンスターチを代用する場合は、片栗粉、薄力粉、米粉のどれでも問題ありませんが、一般的には薄力粉が使われることが多いため、薄力粉を使うとよいでしょう。
分量は同じで大丈夫です。
チーズケーキにコーンスターチが使われるのは、生地のまとまり感を出したり、舌ざわりをよくしたりする目的があります。
どの代用品でも同様の働きをしてくれるため、仕上がりの差は若干ありますが、どれでも問題ないというわけです。
揚げ衣なら片栗粉
コーンスターチはグルテンを含まず、粒子が細かいことから、揚げ物をカラッと仕上げる目的で使われます。
揚げ衣に使う場合、コーンスターチに近い片栗粉にするのがおすすめですが、代用品により下記の違いがあります。
・片栗粉…コーンスターチに近い、カラっとした食感になる
・薄力粉…冷めるとしっとりするが、冷めてもおいしい
・米粉…グルテンを含まないため、軽い仕上がりになる
好みによって選んでみましょう。
シチューなどのとろみづけなら片栗粉
シチューのレシピにコーンスターチが使われている場合、片栗粉や米粉で代用できますが、仕上がりが近い片栗粉を使うのがおすすめです。
シチューを作る際に薄力粉が使われることがありますが、コーンスターチと入れるタイミングが異なるため、代用としてはNGです。
薄力粉を最後に入れるとダマができて失敗する原因になります。
片栗粉を使う場合は、とろみがつきやすいため分量は少なめから入れて調節するようにしましょう。
米粉を使う場合は、とろみがつくまでに時間がかかるため、焦がさないように気を付けてください。
配信: トクバイニュース