紙粘土のおすすめ12選をタイプ別に紹介!活用アイデアと選び方も

第78回 どれがいいの?子育てグッズ
紙粘土を上手に活用できると、ワンパターンになりがちな親子のおうち時間が充実します。紙粘土の種類・活用アイデア・選び方などの基本情報をチェックしましょう。タイプ別の紙粘土から作品づくりに役立つキットまで、幅広い商品を紹介します。

紙粘土の特徴・活用アイデア

「粘土」と聞くと、ずっしりと重たい油粘土をイメージする人は多いのではないでしょうか?油粘土とは違う紙粘土の特徴と、おうち時間で楽しめる工作アイデアを紹介します。

油粘土より軽くて使いやすい

紙粘土は、油粘土に比べて軽量で、扱いやすいのが特徴です。紙粘土は炭酸カルシウム・のり剤などの主原料に、紙製のパルプを混ぜてつくられるのが一般的です。

繰り返し使える油粘土とは違い、紙粘土は時間がたつと自然乾燥し、固まります。ひび割れにくく、芯材にも付着しやすいため、瓶を使った貯金箱・花瓶のような保存作品にも適した粘土です。

軽くて扱いやすいことから、保育園・幼稚園・小学校などの工作でも用いられています。乾燥後に着色できるため、カラフルで美しい作品に仕上がるのもポイントです。

ただし、耐久性はそれほど強くないため、強い衝撃・水ぬれには注意が必要です。

おうち時間にぴったりな工作アイデア

猛暑・雨などで外出できないときは、紙粘土を使い、親子で工作タイムを満喫してみてはいかがでしょうか?

例えば、紙粘土を好きな大きさにちぎって海の生き物をつくり、親子で魚釣り遊びをするのもおすすめです。図鑑・インターネットなどを活用し、生き物の形・色などをヒントにすると学びも深まります。

ごっこ遊びが好きな子どもには、紙粘土を使った食べ物づくりがぴったりです。紙粘土で、スイーツ・ハンバーガー・寿司といった食べ物をつくれば、おもちゃを買うより費用面の負担も安く済むでしょう。

紙粘土は子どもだけではなく、大人のハンドメイドにも役立つ材料です。小さい空き瓶の周りに紙粘土を貼りつけ、乾燥後に着色したり、ビーズ・ボタンなどで飾ったりするだけで、おしゃれなペン立て・花瓶が完成します。

紙粘土を選ぶポイント

見た目は同じような紙粘土でも、種類によって、用途・重さは異なります。紙粘土を選ぶ上で知っておきたいポイントを紹介します。

目的・希望に合った種類

紙粘土は大きく「重量タイプ」「軽量タイプ」に分かれます。

「重量タイプ」は、比較的重さのある種類の紙粘土です。重さとコシがあるため、芯材を使わなくても丈夫な作品に仕上がります。

乾燥後は硬さが出るため、彫刻はもちろん、やすりがけも可能です。芯材を入れない大型の作品・フィギュア・お面づくりなどに適しています。

一方で「軽量タイプ」の紙粘土は、軽くてよく伸びる商品が多いため、子どもの手でもこねやすいという特徴があります。ミニチュアの食べ物や、ネックレス・ピアスといったアクセサリーづくりにも便利です。

収縮率・安全性をチェック

紙粘土を購入する前には、乾燥した後の縮み方を示す「収縮率」も確認しましょう。

収縮率が大きい紙粘土はひび割れしやすく、乾燥させた後の作品が小さく仕上がる傾向にあります。なめらかな仕上がりや、ひび割れのしにくさを重視するなら、収縮率の低い紙粘土を選ぶのがおすすめです。

子どもが使う場合は、安全性にも配慮が必要です。パッケージに「STマーク」が記載された紙粘土は、専門の検査期間によって有害物質が使用されていないことが確認されています。

収縮率・安全性を確認し、親子ともに使いやすい紙粘土を選ぶようにしましょう。

参考:玩具安全基準|一般社団法人 日本玩具協会

参考:ST基準 | 一般財団法人 日本文化用品安全試験所

着色の有無も重要

紙粘土を選ぶ際には、作品をつくった後に着色するかも決めておきましょう。白い紙粘土は自由にデザインできる反面、着色には手間がかかります。

着色の方法としては、紙粘土に絵の具を混ぜるか、乾燥した後に色を塗るのが一般的です。

紙粘土に絵の具を混ぜる場合は、好みの色がつくれるのがメリットですが、小さな子どもだと手が汚れた状態でほかの色を触ってしまうなど、思うように色づけができない可能性があります。

紙粘土が乾燥した後に色を塗る場合は、筆を使って塗る必要がありますが、形を見て自由にカラフルな色をつけることも可能です。

あらかじめ色づけする予定があるなら、色がついたカラー粘土を利用するのがおすすめです。赤・青・黄・緑・白などの基本色がそろったカラー粘土を使えば、小さな子どもでも簡単にカラフルな作品を完成させられるでしょう。

軽量タイプの紙粘土

重さ100gほどの軽量タイプは、子どもでも扱いやすい紙粘土です。おうち時間の充実にも役立つ、軽量タイプの紙粘土を3種類紹介します。

サンワ「クラフテリオ Kクレイ」

M・L・LL・ミニパックから選べる紙粘土は、柔らかくて伸びがよく、こねやすいのが特徴で、容量はMサイズで約115gと軽量です。絵の具を包むようにこねると、簡単にカラー粘土がつくれます。

付属している保存用の袋に入れておくと、余った粘土が乾きにくくなるのもポイントです。芯材にしっかりとくっつく一方で、手にはつきにくいため、汚れるリスクが少なく済みます。

・商品名:サンワ「クラフテリオ Kクレイ」

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フジワラ化学「キッズクレイ M ホワイト」

容量約100gと軽量で伸びがよく、ペットボトル・瓶といった芯材にもつきやすい紙粘土です。

水彩絵の具・水性マーカーを混ぜるだけで、オリジナルのカラー粘土がつくれます。手につきにくいため、細く・薄く伸ばすといった作業も比較的簡単にできます。

乾燥してからも割れにくく、花びら・レタスのような薄いパーツづくりも可能です。立体的な小物入れから、キーホルダー・ミニチュアの食べ物まで、アイデアあふれる作品がつくれます。

・商品名:フジワラ化学「キッズクレイ M ホワイト」

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パジコ「のび~る 軽量ねんど カルのび」

伸びがよい上に乾燥しにくいため、粘土同士をつけやすいのが特徴です。容量は約115gで、水彩・アクリルはもちろん、油絵の具を混ぜてカラー粘土をつくれます。

収縮率は約4.5%と小さく、作品の厚み・環境で多少の違いはあるものの、1~2日ほどで乾燥できるのもポイントです。

対象年齢は3歳以上で、商品パッケージには安全性が認められた証のSTマークが記載されています。ペットボトルはもちろん、発泡スチロール・プラスチック・木材にもつけられるため、自宅にあるものをおしゃれなインテリアとして活用する方法もあります。

・商品名:パジコ「のび~る 軽量ねんど カルのび」

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重量タイプの紙粘土

比較的耐久性・強度のある重量タイプは、大型・芯材を使わない作品づくりに便利です。ひび割れしにくく、着色が可能な重量タイプの紙粘土を3種類紹介します。

日本教材製作所「紙粘土 myナピア」

容量約480gの紙粘土は、人形・花づくりに適しています。乾燥後は真っ白に仕上がり、ひび割れしにくいため、彫刻・やすりがけも可能です。乾燥すると硬くなり、絵の具などで色づけしやすいのもポイントです。

くっつきやすい粘土で、ペットボトル・プラスチック・木材・ガラスなど、使う芯材の種類を選びません。絵の具を混ぜて、オリジナルのカラー粘土をつくる方法もあります。

・商品名:日本教材製作所「紙粘土 myナピア」

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中部電磁器工業「クラフトクレー白鳥」

容量約600gの紙粘土は白鳥のように白く、なめらかさ・コシを兼ね備えています。弾力性のある紙粘土なので、芯材を使わなくても立体的な作品がつくれます。

乾燥後もなめらかさは持続するため、ニス・絵の具を用いた仕上げも可能です。

ベタつきが少なく、製作する際に手が汚れる心配がほとんどありません。なめらかな仕上がりが特徴的な紙粘土は、ネックレス・ピアスといったアクセサリーづくりにも向いています。

・商品名:中部電磁器工業「クラフトクレー白鳥」

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銀鳥産業「紙ねんど」

約1kgと重量感のある紙粘土はひび割れしにくく、乾燥後の着色が可能です。紙を主原料としている商品のため、水でぬらすと柔らかさが増し、成形しやすくなります。

乾燥後はしっかりと硬さが出るので、ナチュラルな雰囲気のインテリア雑貨や、大型の作品づくりにも便利です。対象年齢は6歳以上で、パッケージにはSTマークが記載されています。

・商品名:銀鳥産業「紙ねんど」

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カラータイプの紙粘土

カラータイプの紙粘土を用意しておくと、絵の具・マーカーを使わずにカラフルな作品をつくれます。アクセントに使うカラー粘土は、基本色が少量ずつ入った使い切りタイプが便利です。

アーテック「カラフル ねんどの王様」

白・赤・青・黄の紙粘土が約20gずつと、色を混ぜる際に使う混色レシピ・プレート・保存袋が入っています。

学校の教材メーカーがつくっており、乾燥後の粘土にもくっつけられるのが特徴です。粘土の量と、つくれる色が掲載された混合レシピを使うと、4色の紙粘土を組み合わせて別の色をつくれます。

混合レシピでは、ピンクのつくり方を「赤1+白10」の計算式で表しています。算数を学習していない子どもに対しては、団子づくりをしてから取り組むのがおすすめです。

同じ大きさの団子をつくった後で「赤1個と白10個を混ぜてみよう」と声をかけると、スムーズに混色できるでしょう。

・商品名:アーテック「カラフル ねんどの王様」

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中部電磁器工業「ねんどでラララ」

赤・青・黄・緑・白の紙粘土が約10gずつ入ったセットには、保存に便利な袋がついています。芯材はもちろん、粘土同士もくっつきやすいので、乾いた紙粘土の装飾用にも便利です。

軽くて柔らかなカラー粘土は手につきにくく、小さい子どもでも扱いやすいのが特徴です。5色の粘土を組み合わせると、オリジナルの色をつくれるため、工作を通した混色学習もできます。

・商品名:中部電磁器工業「ねんどでラララ」

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クツワ「ムースのかみねんど(パステル4色)」

ブルー・グリーン・イエロー・ピンクのやさしいパステルカラーの紙粘土が、約22gずつ入ったセットです。

ムースのような紙粘土は軽くて触り心地がよく、手につきにくいのもポイントです。4色の粘土を組み合わせて新しい色をつくれるため、絵の具では難しいパステルカラーの混色を学べます。

さらに、水彩ペンを使った色づけもできるため、お絵描き感覚で作品づくりを楽しめるのもポイントです。

・商品名:クツワ「ムースのかみねんど(パステル4色)」

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親子の工作には紙粘土キットも便利

親子の工作タイムには、必要な材料・説明書がそろったキットがおすすめです。ランタン・貯金箱・ライトと、形に残る作品がつくれる紙粘土キットを紹介します。

アーテック「ねんどでつくるアマビエランタン」

7色に光るランタンをつくれるキットには、軽量で扱いやすい紙粘土と芯材、成形に便利なヘラが入っています。4方向から撮影した作品例の写真が掲載されているので、完成をイメージしやすく、初めての工作でもスムーズに進められるでしょう。

芯に粘土をつけて作品を完成させていくため、小さな子どもでも挑戦しやすいキットです。大まかな形づくりは子どもに任せて、細かな作業は親が担うというように、協力して作品を完成させるのもおすすめです。

・商品名:アーテック「ねんどでつくるアマビエランタン」

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クツワ「お金が3万円たまる!カギつき貯金箱」

プラスチックの芯材・紙粘土・カギなど、貯金箱づくりに必要な材料がそろったキットです。

芯材に粘土をつけて貯金箱の形をつくるため、小さな子どもでも取り組みやすいでしょう。絵の具・ニスの仕上げはもちろん、レース・ビーズなどで貯金箱をデコレーションすると、より華やかに仕上がります。

完成した貯金箱には、100円玉で3万円がたまる高さにラインが入っているので、目標を決めて貯金ができます。なお、500円玉の場合には10万円をためられるため、貯金のきっかけづくりにもおすすめです。

・商品名:クツワ「お金が3万円たまる!カギつき貯金箱」

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エコール教材「ペットボトル・ライト」

軽量タイプの紙粘土「クラフテリオ Kクレイ」のMサイズに、卵型のLEDライトがついたセットです。市販のペットボトルを使うと、世界にひとつだけのオリジナルライトをつくれます。

つくり方は簡単で、好きな形に切ったペットボトルに紙粘土を貼りつけるだけです。絵の具を混ぜてカラー粘土にすると、より色鮮やかでおしゃれな作品が完成します。

卵型のLEDライトは電池式で、青・赤・紫・黄・オレンジ・ピンク・緑に変化する仕組みです。子ども部屋はもちろん、リビング・玄関などのインテリアに活用するのもおしゃれです。

・商品名:エコール教材「ペットボトル・ライト」

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まとめ

油粘土よりも扱いやすい紙粘土には、重量・軽量タイプがあります。まだ力の弱い小さな子どもとの工作であれば、軽くて手のひらでこねやすい軽量タイプの紙粘土がおすすめです。

完成後のひび割れを抑えるなら収縮率の低い紙粘土を選んだり、乾燥後の色づけを行わないのであれば、あらかじめ色のついた紙粘土を選んだりするなど、購入段階から意識したいポイントがあります。

紙粘土を使って、オリジナルのおもちゃや雑貨などを手づくりし、親子の工作タイムを満喫しましょう。

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