鶏もも肉1枚を丸ごと塩のセメントで包んで薪窯で焼き上げたもので、焼き上がったらそのまま客席に持って行き、客に木づちを渡して塩釜を割ってもらう。このエンタメ度の高い演出も人気の理由で、客がこぞって動画をSNS投稿している。
大ぶりの鶏もも肉1枚を使用。塩釜を割り終えたら食べやすく盛り付け直してくれる手厚いサービスも好評だ
塩釜焼きそのものは独自性の高い料理では決してなく、伝統的な料理といっていいだろう。しかしながら現代に提供している飲食店があるかといえば、なかなか思い浮かべることができない。低価格な酒場クラスになるとさらに希少だ。その理由は調理に手間がかかるからだ。大量の塩と卵白を混ぜ合わせて塩のセメントを作り、塊肉を包み込まなければいけない。オーブンで蒸し焼きにする時間も含めるとトータル20分近くかかってしまう。
このような「聞いたことはあるものの実際に食べたことがない」料理は、「一度食べてみたかったんだよね」という注文欲求につながりやすいものだ。低価格だからと効率性に逃げることなく、外食の楽しさを伝える姿勢が同店の繁盛を支えているのだ。
●店舗情報
「Pizza&Wine BotoRu 本厚木駅前店」
所在地=神奈川県厚木市2-6-11 コンソラーレ本厚木1階
◇外食レストラン新聞の2022年12月5日号の記事を転載しました。
配信: たべぷろ
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「たべぷろ」は食のプロや食の知識を持った子育て中のママライターによる働くママに向けたメニュー提案サイトです。仕事から帰って今日の夕飯にもすぐに活用できる15分で完成するメニューを主体に、作り置きや時短の工夫もご紹介。各レシピには、栄養のことや好き嫌い克服方法・リメイクや節約といった働くママが知っておくと嬉しいノウハウが盛り込まれています。
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