前澤さんの養育費保証サービスって実際どうなの?どこよりもわかりやすく解説

前澤さんの養育費保証サービスって実際どうなの?どこよりもわかりやすく解説

前澤さんの新事業『小さな一歩』は、ひとり親の方に養育費を配るような内容ではなく、あくまでも事業なので、当然利用料金も発生します。

 

ナビ子

先生!ZOZO創業者の前澤友作さんが、養育費を払ってくれるサービスを始めましたね。

 

ナビ子

私、元夫と別れるときに『離婚さえできればいい』って思っていたから、養育費をもらうなんてこと頭になくて…。

 

先生

たしかに、離婚時に養育費の取り決めをせずに別れている夫婦、離婚後に養育費の支払いが滞るケースは多いよね。

 
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養育費受給状況
Infogram

【参考】厚生労働省|平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告

 

先生

でも、前澤さんの新事業『小さな一歩』は、ひとり親の方に養育費を配るような内容ではないよ。あくまでも事業なので当然利用料金も発生する。

 

先生

そこを分かっておらずに申込みしている人も多いみたいだから、今回は『小さな一歩』のサービス内容と料金、それに弁護士が行っている養育費請求との違いについて説明するね。

※この記事は、株式会社小さな一歩の公式HP内に記載された情報を元に作成しています。

 

『小さな一歩』はどんなサービス?

 

先生

まずは、前澤さんが始めた『小さな一歩』がどのようなサービスかを簡単に説明していこう。

 

先生

前澤さんは、最近『1億円お年玉キャンペーン』や『1億円カップル基金』などを行っていたこともあって、同じように「タダで養育費がもらえる!」と思っている人も多いみたいだけど…。

 

ナビ子

え!?無料じゃないんですか?

 

先生

ナビ子さんが直接料金を払う必要はないものの、受け取れる養育費の一部を手数料(保証料)として払うのだということは忘れてはいけないよ。

■サービスとしては養育費の保証サービス。養育費の一部を料金として払っている!

 

先生

今回、前澤さんが始めた『小さな一歩』は、あくまでも事業だから、普通の会社のように利益が得られる仕組みになっているんだよ。

 


先生

➊申込みをして審査に通れば、➋本来もらえる分の養育費が受け取れることになる(※養育費に関して元配偶者との間で取り決めた書面があるか否かで手続が変わります。上記は書面での取り決めがある場合を想定しています。)けど、その一部は『小さな一歩』に手数料(保証料)として支払うんだ。

 

ナビ子

手数料(保証料)を支払う…。

 

先生

養育費の受け取り方は「毎月ごと受取り」と「一年分の一括受取り」を選べるんだけど、それぞれ手数料(保証料)が違ってくるよ。

毎月ごと受取り

養育費から15%が保証料

一年分の一括受取り

養育費から25%が保証料

 

ナビ子

じゃあ、毎月10万円の養育費をもらう予定だった人は、(毎月ごとの受取りを選択した場合)そのうちの1万5千円が手数料になるってことですね。

 

先生

そう。養育費を1円ももらえずに泣き寝入りしていた人からすれば、ゼロがプラスになっているからお得だよね。だけど、手数料がかかっていることだけは理解しておかないと。

■元配偶者との書面での取り決めや交渉などがなくてもサービスを利用できる

 

先生

養育費を受け取るためには、話し合いや裁判所での手続き書面を作って残しておくことが大事なんだ。

 

ナビ子

私、離婚のときは早く離れたい一心で、書類なんて作っていません…。

 

先生

離婚は精神的にも辛いし、引っ越し、お子さん関係の手続きや転職など、大変なことが多いからそんな暇がないのは分かるよ…。

 

先生

書面が無い場合は、元配偶者と養育費の取り決めのために、交渉や調停を行う必要が出てくる場合があるんだ。

 

先生

『小さな一歩』では、元配偶者との間で書面での取り決めがない場合は、協力弁護士が元配偶者と連絡をとり、元配偶者との間で「養育費お支払いプラン」を作成、その後、公正証書も弁護士が無償で作成してくれるらしい。書面作成が完成したら、『小さな一歩』との保証契約がスタートし、養育費が支払われることになるんだ。

 

お二人の間で書面での取り決めがない場合

お申込み後すぐにあなたに郵送で確認書一式をお送りします。同封の説明書をよく読み、必要な書類にご捺印いただきご返送ください。

その後すぐに、協力弁護士から元パートナーに連絡(電話または郵送)を取らせていただき、元パートナーの現在の就労状況や収入などを判断した上で、元パートナーの合意の上「養育費お支払いプラン」を作成します。

このプランをあなたにもご確認いただき、その内容で承諾いただければ、プランの盛り込まれた公正証書(養育費の支払いプランが記された法的書面)を弁護士が無償で作成します。

書面作成の完了をもって、すぐに保証契約がスタートし、養育費の入金も開始されます。お申込みから、書面作成(公正証書)後のお支払いまで平均的に約1ヶ月程度お時間をいただきます。

引用:株式会社小さな一歩公式HP|サービスご利用の流れ

Q.養育費の支払いを取り決めた「書面」がない場合、養育費安心受取りサービスは利用できないのでしょうか?

A.ご安心ください。書面がない場合でも、まずは書面の作成から「無料」でサポートします。協力弁護士が、費用0円で公正証書をはじめとした書面を作成いたします。養育費のお支払いは書面の作成後すぐにスタートします。書面作成には平均約1ヶ月のお時間をいただきますので、あらかじめご了承ください。

引用:株式会社小さな一歩公式HP|よくある質問

 

ナビ子

なるほど。…たぶん、私みたいに離婚時に弁護士に依頼していない人って、費用が心配だったり、色々と複雑で理解できなくて依頼できなかったんじゃないかと思うんですよね。養育費について何の取決めもせず離婚してしまった人もいると思います。

 

ナビ子

小さな一歩は、書面作成サポートまで無償でしてくれるんですね。

 

ナビ子

あ!でも、それだと小さな一歩に利益は出ないんじゃないですか…?

 

先生

上の図の通り、➌『小さな一歩』の協力弁護士が元配偶者に養育費の請求を行って、❹養育費の回収をするんだけど、➋で払うのは、手数料を引いた少なめの養育費だから、元配偶者からきちんと養育費を回収できれば『小さな一歩』にとっては収益を出せるってわけ。

 

先生

『小さな一歩』は、利用者が元配偶者と交渉などをしなくても養育費を受けとれる可能性があるサービスなんだよ。他にも養育費の保証会社はいくつかあるけど、『小さな一歩』は書面がなくても書面作成をサポートしてくれることが今のところ大きな違いかな。

 

ナビ子

じゃあ、私は申込みをして、審査に通りさえすれば養育費分をもらえるってことですね!

 

先生

そう。繰り返すけど、手数料が引かれることは忘れずに!

■代表者は現役弁護士、違法性はないと説明

 

ナビ子

ところで先生。余計なお世話かもしれないですけど、代理で養育費を請求するような行為って、弁護士しか行ってはいけないはずでは…?

 

先生

よく知っているね。たしかに弁護士でない者が、報酬を得る目的で業務として代理で金銭の交渉を行ったり事件の斡旋を行ったりすることは、弁護士法に反する違法行為だ。でも、『小さな一歩』では、養育費を立て替える「保証サービス」であること、書面作成サポートはあくまで無料で行うサービスであることから、弁護士法には違反しないと説明している。

Q.本サービスは、法令を遵守してますでしょうか。

A.弁護士法72条では、事件を弁護士へ紹介することの対価として報酬を徴収することを禁じています。

本サービスは、弁護士と相談者をマッチングするサービスではなく、元パートナーに代わってあなたに養育費をお支払いする「保証サービス」です。また、書面がない方向けに協力弁護士を通じた書面作成サポートも提供しておりますが、弁護士も当社もそのことにより報酬は一切頂いておりません。

従いまして、本サービスは保証サービスの対価として報酬(保証料)を得るのみで、事件を弁護士へ紹介することの対価としての報酬は得ておらず、弁護士法72条には抵触いたしません。

当社は弁護士法をはじめとした各種法令を遵守したコンプライアンス重視の運営をしておりますので、安心してご利用ください。

引用:小さな一歩公式HP|よくある質問

 

先生

ちなみに、『小さな一歩』の代表取締役も現役の弁護士さんなので、法律のことも考えてサービスを作られているんじゃないかな。

 

ナビ子

なるほど。今まで聞いたことないサービスなのでちょっと心配になっていました。

『小さな一歩』と弁護士の養育費請求はどうちがうの?

 

先生

養育費の請求と言えば基本的には弁護士のみが行える内容なのだけれど、このように保証サービスとして弁護士ではない会社が行っているものもあるよ。

 

ナビ子

弁護士への依頼って少しハードルが高くて、費用もかかりそう…。だから離婚のときも依頼していないし、今後も依頼することはないのかな~って思っています。

 

先生

確かにそう考えている方も多いようだけど、実は弁護士に依頼した方が良いようなケースもある。『小さな一歩』と弁護士に依頼して行う養育費請求の違いについて説明するね。

■『小さな一歩』の特徴と弁護士依頼との違い

 

先生

下の図を見てくれるかな。さっきの画像の弁護士バージョンも作ってみたよ。

 

 

 

小さな一歩

弁護士

メリット

・審査に通れば、その後、相手の支払いが滞っても養育費が受け取れる(但し、万が一小さな一歩が経営破たんした場合などでは、受け取れないことがあるかもしれません)

・離婚前でも養育費の問題に限らず相談できる

・養育費以外の交渉も可能

デメリット

・離婚後しか利用できない

・手数料が発生する

・相手次第では養育費が受け取れないことも(別途、強制執行手続が必要になる可能性があります)

 

先生

一番の大きな違いが、利用者に養育費が支払われる順番だね。

 

先生

『小さな一歩』は保証サービスだから、元配偶者が遅滞なく支払ってくれるか否かに関わらず『小さな一歩』が養育費を支払ってくれるけど、弁護士の場合は元配偶者から養育費を受け取ることになる。

 

ナビ子

回収できないこともあるんですか?

 

先生

そうだね。いくら弁護士でも相手が全く交渉に応じてくれなかったり、そもそも払えるような収入がなかったり、どこにいるかも分からない状態であれば養育費が受け取れないこともある。

 

ナビ子

じゃあ、前澤さんのサービスに保証してもらった方がいいのかな?

◇支払うお金は、弁護士の方が安くなる可能性が高い

 

先生

弁護士に養育費請求の依頼をした場合、成功報酬は数年分の養育費総額の10~20%程度になっていることが多いと思うけど、『小さな一歩』を利用した場合、養育費総額の15~25%が手数料になるから、相手がしっかり支払ってくれるのであれば、着手金などの他の費用が掛かったとしても、トータルで見たら弁護士の方が支払う費用が安い可能性が高いよ。

 

※上記の図は、1年間の養育費が合計100万円で、10年間受け取ったケースであって、①『小さな一歩』では毎年1年分一括の受取りを選択した場合、②『弁護士』では、着手金を20万円、報酬金を3年分20%の場合を仮定しています。弁護士の着手金・報酬金の金額は弁護士ごとに異なりますので、ご留意ください。

 

ナビ子

へえー。そうなんですね。弁護士は高額なイメージがあったなぁ。

 

先生

元配偶者から養育費がきちんと振り込まれる可能性が高い人は弁護士に頼んだ方がお得だし、逆に、養育費の支払いが遅れる可能性が高い人は小さな一歩に頼むと良いと考えられるよ。

◇相手が養育費を支払えなくても利用可能な場合がある

 

先生

保証サービスを利用する利点は、元配偶者の状況に限らず養育費を受け取れること。弁護士の養育費請求では、元配偶者から養育費が払われて初めての依頼者のもとにお金がくる。逆を言えば、元配偶者が養育費を支払わないことになれば、依頼者の元に養育費がこないんだ。

 

先生

『小さな一歩』では、元配偶者の支払い状況に左右されずに『小さな一歩』から養育費を受け取ることができる。ただ、あまりにも元配偶者の情報が少なすぎるようであれば、審査を通るのに苦戦するかもね。心配な方は問い合わせしてみよう。

■それぞれおすすめな人は?

 

ナビ子

先生、『小さな一歩』と弁護士それぞれの特徴がなんとなく分かってきました!どっちにもいいところ・対応が難しいところがあるんですね。

 

先生

そうだね。大事なことは、利用する人の状況に応じてどっちを選ぶかだね。ある程度の目安を作ったから、参考にしてみてね。

小さな一歩

がおすすめの人

弁護士依頼

がおすすめの人

・養育費を払ってもらえる見込みが薄い人

・養育費をもらっていなくて、すぐに養育費が欲しい人

・養育費を払ってもらえる可能性が高い人

・まだ離婚していない人

・養育費だけでなくその他の請求も考えている人

 

 

小さな一歩

相手に養育費が払える見込みが薄い人

元配偶者の経済難など、養育費が支払われる見込みが薄い場合でも、保証サービスである小さな一歩であれば、小さな一歩が養育費を支払ってくれます(但し、小さな一歩が経営破たんした場合などでは、養育費を受け取れない可能性があるでしょう)。審査が通れば、元配偶者の支払い能力の有無にかかわらず受け取れますので、気兼ねなく申し込みましょう。

養育費をもらっていなくて、すぐに養育費をもらいたい人

小さな一歩は保証サービスで、養育費に関して取り決めた書面があれば比較的早期に、小さな一歩から養育費がもらえます。すぐに養育費が必要な方は、小さな一歩に問い合わせてみましょう。公式サイトでも3~7日での支払いと記載されています。

弁護士は、交渉や請求の後、相手から依頼者に支払われますので、ある程度時間がかかるでしょう。

 

 

弁護士

養育費を払ってもらえる可能性が高い人

記載した通り、小さな一歩の手数料は弁護士費用よりも高い可能性がある為、養育費をきちんと払ってもらえる状況の人は弁護士に相談した方が良いでしょう。

まだ離婚していない人

小さな一歩は、離婚後の養育費の支払いを保証するサービスです。現状、離婚前の養育費を決めるような仕組みにはなっていません。

養育費だけでなくその他の請求も考えている人

離婚時の財産分与、慰謝料請求、親権獲得、そして養育費などの話し合いを代理で行えるのは弁護士です。後悔しない離婚をするには、弁護士に相談しましょう。