スープのおかげで娘たちは野菜嫌いを克服
娘が2人いるのですが、幼い頃は野菜が苦手だったんです。スープをつくる時は、少し濃い味つけにしたり、野菜を小さく切ったりと、いろいろ工夫をしました。野菜が苦手な子には、にんじんやかぼちゃをポタージュにしたり、シチューなど子どもの好きな味に野菜を入れてあげると、無理なく克服できると思います。ちなみに、娘たちはいまではすっかり野菜好き(笑)。いつも食卓に野菜たっぷりの汁物を出していたので、成長するにつれて「野菜を食べなくちゃ」と思うようになったみたいです。
春野菜の中で好きなのはグリーンアスパラガスです。この時期ならではの特別なおいしさと、何とも言えない香りがありますよね。以前は、太いものはかたくて味が落ちるというイメージだったのですが、いただいた北海道産の太いグリーンアスパラガスがとてもやわらかく、おいしくて、より好きになりました。スナップえんどうも大好きで、春は何かと活用します。娘が幼稚園児だった頃、スナップえんどうは食べてくれたので、お弁当にもよく入れていたなじみ深い野菜の一つです。
わが家にとって汁物は、「野菜をたくさん食べるためのもの」という位置づけです。だから、みそ汁やスープに野菜が少ないと、家族が「珍しいね」と言うほど。食卓に野菜をたっぷり使ったスープがあれば、それだけでごちそうになると思います。
〈プロフィル〉
さかした・ちえ 大手外食企業、食品宅配会社を経て独立。子育ての経験を生かしたつくりやすく栄養バランスのいい料理を得意とし、書籍、雑誌、企業販促用のレシピ開発、食育講演会講師など多岐にわたり活躍中。YouTubeチャンネル『Blue Terrace』公開中。
『野菜もりもり スープこそ最高のごちそう。』
阪下千恵著/主婦と生活社
定価:1540円(税込)
◇百菜元気新聞の2023年3月1日号の記事を転載しました。
配信: たべぷろ
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