ほうじ茶の効能とは?ダイエット・便秘・冷えに効果的?管理栄養士が解説します

ほうじ茶の効能とは?ダイエット・便秘・冷えに効果的?管理栄養士が解説します

ほうじ茶と緑茶の効能はどちらが優れている?

ほうじ茶と緑茶の効能を厳密に比較するのは難しいのですが、リラックスや冷えに関する効能は、ほうじ茶の方が優れていると考えられます。

これは、リラックスに関わる香り成分が、緑茶よりほうじ茶に多いことが理由です。

一方で、カテキンの量は緑茶の方が優れています。

そのため、抗酸化作用による美肌づくりや生活習慣病対策には、緑茶の方が向いているといえるでしょう。

また、どちらもカロリーを含まず、カフェインの量は同等であるため、ダイエット効果はどちらも同じであると考えられます。

期待したい効能により、ほうじ茶か緑茶を選ぶようにするのもよいでしょう。

ほうじ茶を取り入れる際の注意点【効能が裏目に出ることも】

さまざまな効能が期待されるほうじ茶ですが、取り入れる際は下記の注意点に気を付けましょう。

寝る前は避ける

ほうじ茶はカフェインを含むため、寝る前に飲むのは避けましょう。

カフェインは覚醒作用があるため、寝つきを悪くしたり、眠りを浅くしたりするなどの影響が知られています。

ほうじ茶のカフェインの量は緑茶と同じで100mlあたり20mgです。

カフェインに敏感な方は、寝る5~6時間前からカフェインを避けた方がよいといわれています。

睡眠の質を高めたい方は、夕方以降はほうじ茶を控え、水や麦茶などを中心に水分補給しましょう。

飲みすぎに注意する

ほうじ茶が体によいとはいえ、たくさん飲むのは控えましょう。

ほうじ茶だけで水分補給を行うと、カフェインの過剰摂取につながることがあります。

カフェインの基準は日本にはありませんが、米国食品医薬品局(FDA)では1日400mgまでとされており、ほうじ茶を2L以上飲むと基準を超えてしまう計算です。

カフェインの過剰摂取により、めまい、心拍数の増加、興奮、不眠、下痢、吐き気などの症状を引き起こすことが知られています。

例えば、普段は水や麦茶などを中心に水分補給を行い、ほうじ茶は休憩時間に取り入れるようにするなどの工夫をすると、カフェインの過剰摂取の心配を減らせるでしょう。

バランスのよい食事を心がける

ほうじ茶はさまざまな効能が期待されていますが、ほうじ茶を取り入れる以外にも、バランスのよい食事を心がけましょう。

ほうじ茶を取り入れるだけで健康になれたりダイエットできたりするわけではないため、食生活の土台を整えることが大切です。

野菜たっぷりで脂質を控えた食事を心がけながら、ほうじ茶を上手に取り入れてくださいね。

※参照:農林水産省「カフェインの過剰摂取について」