春野菜と山菜の季節の手仕事
生たけのこのアク抜き
春になると絶対に食べたいたけのこ! とはいえ、茹でてアクを抜くのが面倒……と、使いやすい水煮に手が伸びたり。でも、旬のたけのこをちゃんと茹でてみると、各段に風味が違うんですよね。せっかくおうちにいる時間が増えたので、生のたけのこを茹でてみませんか? アク抜きに必要な米ぬかが一緒に販売されているスーパーも多いので、案外簡単にとりかかることができます。
たけのこのトースト
こちらはアク抜きをしたたけのこでつくる、たけのこチーズトースト。食パンにチーズとたけのこをのせて焼き、生ハムを散らしてコショウをぱらり。定番のたけのこご飯や若竹煮もいいですが、こんなアレンジも気軽につくれていいですよね。
ザワークラウト
旬の春キャベツを使って乳酸発酵させたザワークラウトもおすすめです。ザワークラウトの基本の材料はキャベツと塩のみ。@tsm.oさんはローリエと粒コショウも一緒に入れて風味づけされています。
刻んだキャベツにキャベツの重量の2%の塩をふりかけて揉み込み、水分が出てきたら保存容器に移して発酵を待ちます。2~3日経って泡がぷくぷく上がってきたら乳酸菌発酵している証拠。すぐに食べてもおいしく、1週間後2週間後と発酵が進むごとに味が変わるのも楽しめます。
うどと甘夏のマリネ
山菜のなかでもアク抜きが簡単で、生でも加熱してもおいしく楽しむことができるうど。@misa_enomotoさんは、旬の甘夏と一緒にマリネしたレシピを紹介しています。酢水につけてアク抜きしたうどの茎の部分と甘夏を白ワインビネガーとオリーブオイル、塩で和えてマリネ。さわやかな香りがこちらまで漂ってきそう!
うど皮の洋風きんぴら
さらに、剥いたうどの皮を活用したレシピがこちら。穂先や細い茎も一緒に使えば、余すことなくうどを使い切ることができます。ベーコンとお醤油、それに粒マスタードがあればできるので、もう一品欲しいなんてときにつくりやすいですね。
ふき味噌
春になると絶対食べたいシリーズにはふき味噌も! あの独特の風味と苦みが大好きです。炊きたてのごはんにのせていただくのもおいしいですが、注目したいのが@y.kishidaさんのふき味噌の食べ方。奥のブルーのお皿にのっているのは、クラッカーにクリームチーズとふき味噌をのせたもの。味噌とチーズが発酵食品同士なので、相性がいいのだとか! これはすぐ試したいです。
つくしのかき揚げ
田んぼのあぜ道や土手などに生えているつくしも山菜の一種。じつはつくしも佃煮にしたり、卵とじにしたり、いろいろな楽しみ方があるんですよね。一本一本はかまをとる作業は想像するだけで面倒ですが(笑)、時間のあるいまだからこそ、チャレンジしてみてもいいかも。
@azuki1020さんは、ご家族総出(お義母様からお嬢さん、そしてお孫さんまで!)でつくし採りからアク抜きまで準備してくれたものを、一品はかき揚げ、もう一品はきんぴらのお料理にして食卓に。みんなで準備して囲む春の食卓はおいしくて最高に幸せなおうち時間。ちょっと実家が恋しくなってしまいました。
季節の手仕事は、手間を楽しむおうち時間
季節の手仕事って、簡単にできるものもありますが、やっぱりちょっと手間がかかります。発酵ものなどは、数日から数週間待たないといけないものもありますよね。
でも、旬の野菜や果物を扱うときのこまごました手間は、意外に集中できて心が落ち着いたり、なにより春は香りのよいものが多いので気分も上がります! それに、時間をかけたものをいただくときはやっぱり幸せ。ちょっと常備菜づくりに似ていますね。仕込んだ季節のものが食卓にあると、がんばった自分をほめちゃいます(笑)。
なかなか外出がままならないいまの時期だからこそ、おうちで春の食材を使った季節の手仕事を楽しんでみませんか?
配信: おうちごはん