「毎日はちみつ」のすごい効能とは?効果的な食べる時間帯は”朝”!とり方や注意点を管理栄養士が解説!

「毎日はちみつ」のすごい効能とは?効果的な食べる時間帯は”朝”!とり方や注意点を管理栄養士が解説!

はちみつの効能を期待するなら加熱しない方がよい?

はちみつは60~70度以上で加熱すると、風味が飛び、抗菌作用に関わる酵素の働きも低下しやすくなります。

はちみつの風味を楽しみたい場合や効能を期待したい場合は、高い温度で加熱しすぎるのは控えた方がよいでしょう。

しかし、温かい飲み物にはちみつを混ぜる場合は、飲みごろの温度は60度前後であるため、気にしすぎる必要はありません。

生(非加熱)はちみつの方がよい?

はちみつの中には、加工の段階で熱を加えていない「生(非加熱)はちみつ」というものがあります。

体によさそうなイメージを持つかもしれませんが、非加熱と加熱のメリット・デメリットを比較して選ぶとよいでしょう。

・非加熱…風味がよく、酵素の働きを維持できるが、比較的高価である
・加熱…効率的に加工できるためコストを下げられ、比較的安価である
※:加熱はちみつの中には成分に影響しないよう低温で加熱しているものもある

はちみつはそのままでは粘度が高く、異物の除去や充てんをしづらいのですが、40~45度ほどに温めるとサラサラになり、作業をしやすくなります。

高温で加熱したはちみつは酵素の働きが低下していることが考えられますが、低温で加熱したはちみつであれば、成分への影響は少ないと考えられます。

「加熱はちみつが一概にダメ」というわけではないため、自分にとってどちらのはちみつがよいかをよく考えたうえで、選ぶようにするとよいでしょう。

はちみつの効果的な取り入れ方

はちみつを効果的に取り入れるには、どのような方法がよいのでしょうか。

取り入れ方の例を紹介します。

効果的な食べるタイミングは朝

はちみつを食べる効果的なタイミングは、特に決まったものがあるわけではありませんが、栄養補給やダイエットの効能を期待するなら、朝がよいでしょう。

朝にブドウ糖を含むはちみつをとることで、脳のエネルギーチャージができ、午前中の集中力を高めてくれます。

また、代謝のスイッチが入って基礎代謝が向上しやすくなるうれしいメリットも。

そして、朝に食べたものはエネルギー源としてしっかりと燃焼されるため、太る心配が少ないのもうれしいですね。

寝る前のはちみつは効果があるって本当?

「夜の寝る前にスプーン1杯のはちみつをとるとよい」という話を耳にしたことがあるかもしれませんが、特に科学的な根拠があるわけではないようです。

「はちみつにより夜間の低血糖を防ぎ睡眠の質を向上させる」「成長ホルモンを分泌させて脂肪燃焼させる」などが理由のようです。

まず「夜間の低血糖」ですが、健康な方であれば夜間に低血糖が起こるとは考えづらく、対策する必要はないと考えられます。

次に、はちみつに成長ホルモンを分泌させる効果があるか調べてみましたが、そのような報告などは現時点では見つかりませんでした。

はちみつに限らず、寝る前の飲食は、太ったり健康に影響したりするためあまり勧められません。

はちみつは大さじ1杯で69kcalあり、おにぎり半分ほどのカロリーです。

夜に摂ったカロリーは消費されにくいことが知られているため、気付かないうちに太ってしまうことも考えられます。

寝る前にはちみつを食べるのは、なるべく控えた方がよいでしょう。

砂糖の代わりに使う

砂糖の代わりにはちみつを使うと、はちみつのさまざまな効能が期待できるだけでなく、ダイエット効果も期待できます。

100gあたりのカロリーは、砂糖は391kcalに対し、はちみつは329kcalと低カロリーです。

またはちみつの方が甘みが強く、少量で済むことから、カロリーカットに役立ちます。

ただし、はちみつをたっぷり使うとカロリーを摂りすぎてしまうため、多くても1日大さじ1杯以下にするように気を付けましょう。

適量についてはのちほど詳しく解説します。

ヨーグルトにかける

はちみつとヨーグルトの組み合わせは、腸活にぴったりです。

はちみつに含まれるオリゴ糖は、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が腸内で増えるのを助けてくれます。

砂糖が入っていないプレーンヨーグルト100gに対し、はちみつ小さじ1杯程度を目安に取り入れてみましょう。

紅茶に入れる

ポリフェノールが豊富な紅茶は、はちみつの抗酸化作用をさらに強化してくれます。

抗酸化作用は美肌づくりや免疫機能の維持に役立つため、これらの効能を期待したいときにぴったりでしょう。

はちみつレモンにする

レモンをはちみつで漬け込んだ「はちみつレモン」は、レモンのビタミンCやクエン酸をあわせて摂ることができます。

ビタミンCは美肌づくりや免疫機能の維持に、クエン酸は疲労回復に役立つとされています。