「まるごと野菜」シリーズは野菜をおいしく食べることをコンセプトに、1989年からレトルトスープを中心に展開してきた。冷凍食品としてもラインアップしてきたが、今回は野菜の栄養吸収に着目。
野菜は生より油と絡めて食べた方が、βカロチンを多く摂取できることは知られていたが、同社の研究で、脂溶性ビタミンのαカロチン、βカロチン、リコピンは、V1乳酸菌から作った発酵乳7.5gを野菜と一緒に摂取すると約1.7~2倍に吸収率が高まることが分かった。
そこで「まるごと野菜発酵乳プラス」と銘打って、従来の「まるごと野菜」の特徴であるゴロゴロ具材感に加えて、V1乳酸菌の機能を生かせる野菜を選定。併せて独自製法の「野菜しゃっきり製法」「野菜ソテー処理」を活用しながら、おいしく野菜を摂取できるように仕上げた。
まるごと野菜発酵乳プラス 4種の彩り野菜のカレー
「まるごと野菜発酵乳プラス 彩り野菜と完熟トマトのペンネ」は、大きな具材のナス、ズッキーニ、赤ピーマンを配合。トマトソースをベースとしている。250g。「同4種の彩り野菜のカレー」は、ダイスカボチャ、ピーマンをトッピングし、ソースに玉ネギ、オリーブを配合した。220g。いずれも40代有職女性をメーンターゲットとして、1食分120gの野菜が取れる。
贅沢洋食チキングラタン
60代以上の女性向け昼食用途を狙った「贅沢洋食 チキングラタン」は、乳風味やコクを感じながらも後味がすっきりするホワイトソースを採用。同社商品の約2倍量で、ミルクのコク深さを味わえる。また、業務用クリーム「あじわい40」を採用。特許取得済みの「あじわいこだわり製法」により、生クリーム使用で乳風味が強く、後味がスッキリする。
このほか、十勝産ナチュラルチーズ、鹿児島県産の「さつま若しゃも」を使用し原料にもこだわった。さらに1次原料において添加物は使用していない。紙トレーを使用。今秋には第2弾も予定している。
リニューアル品の「スープごはん クラムチャウダー/和風生姜スープ」2品は、機能性表示食品として展開する。食物繊維のイヌリンを配合し、整腸作用を訴求できるようになった。
◇日本食糧新聞の2023年3月8日号の記事を転載しました。
配信: たべぷろ
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