ど迫力の厚切りハムカツ!ハンバーグ専門店の名物メニュー

ど迫力の厚切りハムカツ!ハンバーグ専門店の名物メニュー

ハムカツといえば、スライスハムにパン粉を付けて揚げたもの…というのが一般的。ハムは薄切りなので、存在感が希薄。中にはハムを食べているのか、衣を食べているのか、判別できないものも。そんなハムカツに「これでもか!」という厚切りで、“カツ”を入れているのが「レストランばーく」の「ハムカツ」だ。

「レストランばーく」の創業は昭和44(1969)年。「ハンバーグ専門店として開業し、少しずつメニューを増やしていきました」と河野克夫店主。看板メニューのハムカツも、そんな後発の一つだ。


揚げ時間を短縮するために約1cm幅に軽く切れ目を入れる

注目を集めたきっかけは、2010年に、当時、高視聴率を誇っていたバラエティー番組で紹介されたことにある。メインで紹介されたのはチーズハンバーグだったが、ほかにはないこの分厚さ、どデカさで視聴者のココロをわしづかみにした。「放送の翌日から3ヵ所間、店の外に行列ができました」(河野店主)。


パン粉は揚げたときに口当たりのいいキメの細かいものを

ハムカツの人気は見た目の迫力だけではない。使用するのは「伊藤ハム」のロースハム。一本丸ごと仕入れ、厚さ約3cm×2切れが1人前分。採算が取れるのか気になるところだが、「赤字ですが、もうけを追いかけるとお客さんは逃げる」と河野店主の名言。採算度外視のハムカツは、「本当にいいものをお客さんに提供する」という店主夫妻の心意気の現れだ。もうけはなくても、ハムカツ目当ての来店客も多く、ほかのメニューを知ってもらう宣伝効果は高い。


「中まで温めるには、表面がきつね色ではなく“たぬき色”になるまで揚げる」と河野店主

ハムカツにかけるデミグラスソースは、牛すじ8kg、玉ネギ10kg、ニンジン4~5kgで作る自家製。千切りキャベツにかけるドレッシングも、手作りマヨネーズにカイエンペッパー、パプリカ、タバスコなどを加えたオリジナルと、細かなところも手を抜かない。

「レストランばーく」のハムカツは、料理人がココロを込めて作る、うまくて、安くて、お腹いっぱいのメニューが最強であることを証明している。


JR鶴見駅から徒歩2分。高架下に店を構えて53年

●店舗情報

「レストランばーく」

所在地=横浜市鶴見区1-17/開業=1969年/坪数・席数=15坪・26席/営業時間=平日11時~14時、17時~19時45分、土曜11時~14時。日曜・祝定休/平均客単価=900円/1日平均集客数=昼60人、夜40人

◇外食レストラン新聞の2023年3月6日号の記事を転載しました。

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「たべぷろ」は食のプロや食の知識を持った子育て中のママライターによる働くママに向けたメニュー提案サイトです。仕事から帰って今日の夕飯にもすぐに活用できる15分で完成するメニューを主体に、作り置きや時短の工夫もご紹介。各レシピには、栄養のことや好き嫌い克服方法・リメイクや節約といった働くママが知っておくと嬉しいノウハウが盛り込まれています。
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