一般的な防災グッズのリストはよく目にしますが、家族構成やその人の特性によって、実際に必要になるものは変わります。基本的なアイテムしかそろえていないと、いざというときに困った事態になるかもしれません。
この記事では、特に乳幼児のいる家庭向けに「一般的なリスト」にプラスしたいアイテムを考え、それらをどれだけ100均でそろえられるかチャレンジします!
こちらの記事もおすすめ!→防災グッズは100円ショップで買える!100均防災のススメ6選
乳幼児のいる家庭に必要になる防災グッズを考える
一般的に非常用持ち出し袋や防災用備蓄にそろえたい基本的なアイテムのリストは、首相官邸が公表しているこちらもわかりやすいです。
ただしこれはあくまで基本的なものなので、それぞれの家庭の事情に合わせてカスタマイズする必要があります。乳児期~幼児期の子どもがいる家庭で、基本的なリスト以外にどんなものが必要になるのか、まずは考えるところから始めてみましょう。
おむつ関連グッズ
・おむつ
・おしりふき
・おむつ処理用防臭袋
・おしり洗浄機
おむつがサイズアップしたら、防災用備蓄のおむつも入れ替えるのを忘れずに。水を少量使って洗うおしり洗浄機は、なかなかお風呂に入れない中でも清潔を保てるものです。
授乳グッズ
・授乳用ケープ
・粉ミルク
・液体ミルク
・使い捨て哺乳瓶(ない場合、紙コップで与えることもできます)
授乳用ケープは母乳栄養ではなくても、騒がしい場所ではミルクを飲みにくい子の場合にも便利です。液体ミルクや粉ミルクは普段から与えているものだとより安心ですが、馴染みのないものを備える場合は事前に一度与えてみて嫌がらないか確認したいところです。
食事関連グッズ
・ベビーフード
・子ども用カトラリー
・スタイ
ベビーフードは慣れた味の、月齢に合ったものに常に入れ替えておきましょう。また、子ども用にサイズが小さいスプーンやフォークを用意しておくと良いですよ。洗濯もいつも通りにできなくなるので、汚れを予防するお食事用スタイも活躍しそうです。
移動時に活躍するグッズ
・抱っこひも
・ネックライト
・反射材
夜間の移動では、両手がふさがっていても使える首掛け型のライトが便利。夜間の赤ちゃんのお世話でも活躍します。移動時は反射材を身につけておくと、車などから認識されやすくなって安心です。
心の安定に
・おやつ
・静かに遊べるおもちゃ
・絵本
非常時には、子どもへの心のケアも大事にしたいですね。食べ慣れたお菓子や、避難所でも静かに遊べる電源の要らないおもちゃがあると嬉しいです。
万が一に備えて
・母子手帳
・防犯ブザー
・防災名札
母子手帳は重要なページだけでよいのでコピーを取って入れておくのもおすすめ。保護者の連絡先やアレルギー情報を記載して身につけられるようにした「防災名札」を作っておくと、保護者と子どもが離れてしまった際に役立ちます。
防災名札について詳しくは以下の記事も参考にしてください。
100均で乳幼児向け防災グッズをそろえてみよう!
ここまで乳幼児期の子どもがいる家庭で用意したいと考えたのは、全20アイテム。結論から言うと、そのうち13アイテムを100均で用意できました!
(2023年4月、筆者が100円ショップ2店舗で購入した結果。店舗によって品ぞろえが変わるので、今回入手できなかったアイテムが買える店舗もあるかもしれません)
そろえられた13アイテム(代用品含む)はこちら。
【おむつ関連グッズ】
・おしりふき
・オムツ処理用防臭袋
・おしり洗浄機
おしり洗浄機は、水を入れたペットボトルに取り付けて使うタイプのものがありました。
【授乳グッズ】
・紙コップ(使い捨て哺乳瓶の代用品として)
使い捨て哺乳瓶はありませんでしたが、代用として紙コップを購入しました。使い慣れた哺乳瓶が用意できればその方が赤ちゃんも安心しそうです。
【食事関連グッズ】
・子ども用カトラリー
・スタイ
【移動時に活躍するグッズ】
・ネックライト
・反射材
ネックライトは見つけられませんでしたが、頭に着けるライトを発見しました。反射材はシールやタスキなどさまざまな形状の物がありました。
【心の安定に】
・おやつ
・静かに遊べるおもちゃ
・絵本
おもちゃや絵本は100均でも品ぞろえが豊富でした。
【万が一に備えて】
・防犯ホイッスル(防犯ブザーの代用品として)
・防災名札(作成するための材料)
防犯ブザーは見つからず、防犯ホイッスルを購入しました。防災名札は作るための材料が100均で購入できるので、防災ニッポンの記事を参考に作ってみてくださいね。
今回そろえられなかった7アイテムはこちら。
・おむつ
・授乳用ケープ
・液体ミルク
・粉ミルク
・ベビーフード
・抱っこひも
・母子手帳
授乳用ケープは、寒い時期に店頭で見かけるブランケットがあれば代用はできそうですが、今回(4月中旬来店)は見つけられませんでした。
おむつ・ミルク・ベビーフードはスーパーやドラッグストアや育児用品店などで、いつも子どもの成長に合ったものを用意しておくようにします。
抱っこひもは家の中でいつも取り出しやすい位置に置いておき、サッと持ち出せるようにしましょう。
一般的なアイテムだけをそろえたり、セット売りの防災グッズを買ったりしただけでは、実際に使う場面で必要な物がない!という状況になるかもしれません。基本的なアイテムがそろったら、家族構成や持病・アレルギーの有無なども考慮して、自分に合わせたアイテムを追加していくのが大事です。特に子どもの場合、成長に合わせて必要なものが常に変化していきます。見直しの機会を定期的に作り、アップデートしていきましょう。
特に小さい子どもがいると非常時に身動きがとりにくいし、必要になるアイテムも多岐に渡ります。普段の生活を思い起こして、自分の家庭ならどんなものが必要になるのか考えてみるのをおすすめします。
<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター
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配信: 防災ニッポン