3、共依存夫婦の危険な末路
では、共依存夫婦の末路はどのようになっていくのか確認していきましょう。
問題が解決しない
我慢している側は健康でいられない
離婚が難しくなる
(1)問題が解決しない
例えば
DV
借金
浮気
酒癖
など、相手に治してほしいことがあったとしても、共依存夫婦の場合、夫婦間で常時発生している問題が解決することはほとんどありません。
それでも
いつか相手が心を入れ替えてくれるだろう
いつか変わってくれるだろう
と淡い期待を抱いてしまうかもしれませんが、依存関係を脱しないことには相手も変わらないと考えておいたほうが良いでしょう。
(2)我慢している側は健康でいられない
共依存夫婦でパートナーのDVやモラハラに我慢していると、若いうちは我慢できたとしても、段々と無理がたたってきます。
問題が解決される可能性は限りなく低いので、我慢している側は心身ともに消耗します。
(3)離婚が難しくなる
解決しない問題を抱えながら歳を重ね、いいかげん共依存を脱したくなったとしても、積年の依存関係を断ち切ることは精神的にかなり苦しいものになってきます。
結婚生活が長くなればなるほど、共存関係から抜け出し離婚することも難しくなる傾向にあります。
4、危険な共依存夫婦から脱却する方法
ここからは、危険な共依存夫婦から脱却する方法について解説します。
(1)カウンセリングを受ける
危険な共依存夫婦から脱却するのは簡単ではありません。
特に、夫婦は生活を共にしていますから、たとえ一人でいるときに「共依存関係から脱却したい」と思ったとしても、パートナーが家に帰ってきたり一緒に過ごしていたりすると、なかなか共依存夫婦の関係から抜け出せません。
共依存関係から脱するには、
パートナーと自分は別の人間であると線を引く
精神的に自立する
パートナーとは関係なく自分には価値があると認める
夫婦関係以外の世界にも視野を広げる
最終的に、相手との関係を客観的に見られるようにする
などのステップが必要です。
強い共依存にハマっている状態からの脱出については、一人でやり遂げられるものではありません。専門的なカウンセラーの協力が不可欠です。
カウンセラーに相談することは恥ずかしいことではありませんので、思い切ってカウンセラーに相談することも検討していきましょう。
(2)別居する
今と同じパートナーとの生活を続けていては、共依存状態から目覚めるのは難しいケースが多いです。
共依存状態から目覚めるには物理的にパートナーと離れることも時には必要になってくるでしょう。
別居をきっかけに夫婦関係に限定されない広い世界をお互いが認識できる可能性もあります。
配信: LEGAL MALL