母の再婚は事実婚
再婚相手の第一印象は「真面目なおじさん」という感じで
この人なら、母を大切にしてくれると思ったそうです。
しかしA子には1つだけ心配事がありました。
母の再婚は、籍を入れない夫婦のカタチをとるというものでした。
(それじゃあ同棲と一緒じゃない。母には何も残らない)
(母を本当は大切に思っていないの?)
(母をただ家政婦代わりにしようとしてるだけ?)
いろんなことが脳裏をよぎりました。
しかし真相は、A子が思っていたこととは違っていました。
事実婚は母からの提案だった
実は、籍を入れない事実婚のカタチをとることは、母からの提案でした。
その理由を聞くと、子供たちのことを一番に考えている母親の気持ちが溢れているのがわかります。
まだ結婚をしていない子供たちのため、苗字が変わることを避けたかった。
結婚という形に縛られず、いつでも自由に子供たちのところに行きたかった。
再婚相手が先に亡くなった場合、遺産相続で揉めたくなかった。
そして最後は、亡き父の親族を切りたくなかった。
というものでした。
一番に子供たちのことを考え、事実婚という夫婦のカタチを選んだA子の母親は賢かったと思います。
死別同士の再婚の場合、お互い背負っているものが多くて大変です。
それならA子の母親のように、籍を入れない事実婚という夫婦のカタチがしっくりくるのかもしれませんね。
ftnコラムニスト:立花彩夏
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