忙しい日や暑い日が続くときに食べたいのが「精のつく食べ物」。
みなさんはどのようなものを思い浮かべますか?
また「精がつく」とはなんとなくイメージできるものの、具体的にどのような様子かわかりづらい言葉でもあるため、ぜひこの機会に知っておきましょう。
今回の記事では「精のつく食べ物」についてだけでなく、食事のコツやおすすめレシピについても管理栄養士が解説します。
「精のつく食べ物」ってどういう意味?
「精のつく食べ物」とは、スタミナをつけたいときに役立つ食べ物です。
そもそも「精がつく」とは「活力がつく」「心身の元気が出る」という意味で使われます。「精がつく」というと性的なイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし「精(精力)」とは精神や肉体の力や、元気のことを指しているため、性的な意味だけを指すわけではないのです。
夏の暑さや冬の寒さをしのぐための精力や、仕事をやり切る精力をつけたいときは、次に紹介する食べ物を試してみましょう。
精のつく食べ物とは?代表的な7つを紹介
精のつく食べ物とは、昔からの「言い伝え」とされているものがほとんどです。
科学的な根拠は少ないのですが、栄養価も高く、ゲン担ぎにもなる食べ物ばかりです。栄養補給をしてスタミナをつけたいときに取り入れてみるのもよいでしょう。
代表的な食べ物を7つ紹介します。
うなぎ
うなぎは精のつく食べ物の代表ともいえ、夏バテ対策として昔から食べられる風習があります。
うなぎは滋養強壮によいとされ、夏バテ予防に役立つビタミンB1やビタミンAなどの栄養素の含有量が優れています。
少量でも栄養補給できるため、食欲がないときや効率的に栄養補給したいときにぴったりでしょう。
にんにく
にんにくは昔から生薬として使われることもあり、疲労回復の効能があるとされています。
これはにおい成分である「アリシン」が関わっており、ほかにも抗菌作用や食欲アップなどのうれしい効能も期待できます。
卵
卵は昔から「滋養強壮がある」「精がつく」といわれています。
ビタミンCや食物繊維以外のほぼすべての栄養素を含むため「完全栄養食品」といわれるほどです。
コンビニでもゆで卵や半熟卵などは手軽に手に入るのがうれしいですね。消化にもやさしいため、疲れた体を労わりたいときにもよいでしょう。
山芋(とろろ)
山芋は「山のうなぎ」と呼ばれることもあり、精のつく食べ物のひとつとして知られています。
これは山芋の消化吸収のよさや、栄養価の高さが理由に関わっているようです。
実際に生薬として、滋養強壮作用や健胃作用(弱った胃の改善)の効能があるとされています。
どじょうとごぼう
どじょうとごぼうを煮て卵でとじる「どじょう鍋(柳川鍋)」は、精をつける定番メニューとして知られています。
どじょうもごぼうも精のつく食べ物とされており、江戸時代から夏の暑さを乗り切るために食べられていたようです。
浅草や福岡県の筑後地方(柳川)の名物料理であり飲食店で食べられるため、機会がある方は試してみましょう。
すっぽん
すっぽんは古くから薬として使われることもあり、体の熱を冷ます作用や、強壮作用があると考えられており、夏にぴったりの食べ物であるといえます。
また男性ホルモンの分泌に関わる亜鉛を含むことから、男性が精をつけたいときにもよいといわれています。
すっぽんは高価であり食べられる飲食店も少なく、日常的に取り入れるのは難しいのですが、気軽に楽しめる「お取り寄せ」もあるため、気になる方はチェックしてみてください。
配信: トクバイニュース