そんなママたちの救世主的存在といえば「オールインワンジェル」。これ1つで化粧水、美容液、乳液、化粧下地などの役割を果たすとあって、愛用している人も多いだろう。
現在ドラックストアなどでは数多くのオールインワンジェルが並んでおり、すっかり定番アイテムとして定着している。だがスキンケアにこだわる人は「本当にこれ1つで何役もこなせるの?」という疑問を持つ人もいるのではないか?
そこで「西麻布ヒフ・形成外科」の院長、藤井佳苗先生にオールインワンジェルの有効性について聞いた。
●肌トラブルを抱えている人は使わないほうが無難
「化粧水や乳液など、基礎化粧品が持つ効果をしっかり求めるのなら、オールインワンジェルはオススメできませんね」(藤井先生 以下同)
なかでも肌が弱い人やトラブルを抱えている人は要注意だという。
「『美白したい』『ハリを出したい』『にきび対策をしたい』などの具体的な肌の悩みがある場合、目に見える効果は難しいでしょう。オールインワンジェルは複数の化粧品を合わせているため、製品に配合される成分も多いのが特徴です。その分、トラブルになるリスクが高いといえます」
●UVケアをプラスすればママたちの強い味方に!
とはいえ、オールインワンジェルを使うことによるメリットも数多い。
「基礎化粧品ごとに持つ効果が最小限なのは否めませんが、それにより肌を甘やかせずに自立を促す効果も期待できます。皮膚の悩みがない人で自分の肌に合ったものが見つかれば、オールインワンジェルで問題ないでしょう。何よりも面倒なスキンケアの工程がたった1つで済んでしまうのは最大の魅力ですから」
ただ使用する際は「UVケア」に気を付けたほういいそうだ。
「できれば、朝はオールインワンジェルのあとにしっかりUVケアをしてほしいです。家の中や少しの外出でも紫外線を浴びてしまい、その蓄積が将来の『光老化』につながってしまいます」
「光老化」とは紫外線を長年浴びることで肌にシミやシワ・たるみなどを引き起こすこと。オールインワンジェルで問題がない人も、UVケアは怠らないほうがいいだろう。
(高山恵+ノオト)