妊娠中は特に、人から優しくされると嬉しい気持ちになりますよね。
今回は、私の友人Mさんから聞いた、妊娠中の嬉しかったエピソードを紹介します。
妊娠後期!! Mさん 「いっぱい買い物するぞぉー!!」
Mさんが妊娠していたとき、赤ちゃんの経過は順調。
そのことに安心したMさんは、妊娠後期になると、いろいろな場所に出かけるようになりました。
赤ちゃんグッズや、産後ケアのグッズなどを買い揃えることにハマったのです。
「出産したら、出歩けなくなるかもしれないし! いまのうちに、たくさん買い物しておきたいんだ!!」
そういいながら、Mさんは毎日のように出かけました。
買い物中に体調が悪くなったMさん。助けてくれたのは、優しい男性でした。
この日も、Mさんは買い物に出かけていました。
しかし、大きなお腹で歩くのはひと苦労。
しかも、この日は気温がかなり高くて、ちょっと歩くと汗が溢れるほどです。
外を歩いていると、Mさんは立ちくらみがしました。
なんか、クラクラしてきた……。
ちょっと、きついかも……?
Mさんは、近くのベンチに腰をかけました。
少し休めば、落ち着くはず。
そう思っていたのですが、Mさんの顔色はみるみるうちに青ざめていきました。
気持ちが悪い……
頭が痛い……
冷や汗まで出てきて、あきらかに体調が悪化してきています。
どうしたらいいのか、困っていたそのときです。
「大丈夫ですか? 顔色がめっちゃ悪いですけど……」
そういって声をかけてくれたのは、若い男性。
手に持っているビニール袋には、冷たい氷がいっぱい入っていました。
「これ、そこのお店でもらってきたんです。暑いからかなって思って。まずは、体を冷やしましょう」
そういって、男性は氷を渡してくれました。受け取った氷を手にすると、冷たくて気持ちがいい……。
男性は、バッグからチラシをとり出すと、Mさんを仰ぎ始めました。
「今日は本当に暑いですよね。お腹に赤ちゃんがいて、ママにくっついているわけだし、俺よりも暑いかもしれませんね」
世間話をしながら、懸命に対応してくれた男性。
しばらくすると、Mさんの体は落ち着いてきました。
Mさんは、何度も深く頭を下げて、お礼をしようとしました。
しかし男性は
「俺の奥さんも、妊娠中なんです。だから、親切にするのは、あたりまえなんですよ!」
といって、その場を立ち去っていきました。
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