料理やお菓子作りにも大活躍!注目の低GI食品、アガベシロップのおいしい活用術

料理やお菓子作りにも大活躍!注目の低GI食品、アガベシロップのおいしい活用術

最近話題の低GI食品「アガベシロップ」。テキーラの原料として有名なアガベから作られるシロップはクセがなく、料理やお菓子作りにも大活躍間違いなし。今回はアガベシロップの魅力とおすすめの活用方法、焼豚や南蛮漬け、ケーキなどおいしいアレンジレシピをご紹介します。

アガベシロップとは

欧米などの先進国においてヘルシーな甘味料として定着している、注目の低GI食品アガベシロップ。アガベ(リュウゼツラン)とはメキシコ合衆国中心に広がる多肉植物の総称で、昔からテキーラの原料として使われたり、繊維が利用されています。

一般的な甘味料はGI値が高いのに対して、アガベシロップは血糖上昇指数が「21」とリンゴより低く、穏やかに血糖値をあげることから、理想的な甘味料として注目されています。

※GI値とは血糖上昇指数のことを指し、Glycemic Indexの略称です。

約300種類以上あるといわれるアガベの中でもシロップが製造されているのはブルーアガベとサルミアナの2種類のみ。

苗植えしてから熟すまで5年以上かけて30~50kgくらいにまで成長したブルーアガベのピニャ(根茎)に非常に多くの糖分が蓄えられ、テキーラやブルーアガベシロップの原料となります。

からだにやさしいのは何となくわかるけれど、アガベシロップをどのように使ったらいいのかがよくわからなくて……という私のような方も多いのではないでしょうか。

アガベシロップの魅力と活用方法についてもっと知りたい! ということで、メキシコ・ハリスコ州にある世界遺産のテキーラ村を中心に栽培されるブルーアガベから作られたシロップを輸入販売されている、アルマテラ(@almaterra.inc)の小川さんに教えていただきました。

【アガベシロップの魅力】

・甘さが砂糖の1.3倍
砂糖より少なめに使えるので、カロリーが気になる方にもおすすめです。

・味にクセがない
そのまま舐めるとべっこう飴のような味がしますが、料理やお菓子作りに使用すると全く気になりません。

・素材の味を引き立てる
素材の味を邪魔せず、素材本来のおいしさを引き出します。

・液体だから混ざりやすい
冷たい飲み物にも溶けやすく、はちみつのように冬に固まることもありません。また少量で甘みを感じるので、少しずつ調整しながら使えます。

・オーガニックで低GI値シロップ
血糖値を緩やかに上げるため、健康を維持したい方にもおすすめです。

【おすすめの活用方法】

・トーストやヨーグルトにそのままかけて。小さなお子様もお召し上がりいただけます。

・酸味との相性が良いので、ドレッシング、ピクルス、甘酢漬けがおすすめ。

・砂糖、みりんの置き換え調味料として。醤油との相性がとても良いです。

・隠し味として炒め物、トマトソース、豚汁などに少量加えるとコクがアップします。

・梅シロップやジャム、お菓子作りにも。

アルマテラ代表の薮田さんは、アガベシロップですき焼きを作ったらすごくおいしかったので、輸入を決断されたとのこと。

自然でクセのない上品な甘さのアガベシロップは、料理からスイーツまで様々なメニューに幅広く活用できます。

そんなおいしくてヘルシーで万能な甘味料、アガベシロップを使ったアレンジレシピをご紹介します。

アガベシロップで作る、おいしいアレンジレシピ

マスタードドレッシング


【材料】

・オリーブオイル……大さじ3
・アガベシロップ……大さじ1
・粒マスタード……大さじ1
・レモン汁……小さじ1
・塩……小さじ1/2

彩りがとてもきれいで栄養豊富なコブサラダに、アガベシロップを使ったドレッシングをかけて。

作り方は上記の材料を混ぜるだけ! アガベシロップの甘みと風味豊かな粒マスタードの酸味が合わさって、サラダをよりおいしくヘルシーにしてくれます。

アガベで本格焼豚

調味液に一晩漬けこんで焼くだけで本格的な焼豚に。

アガベシロップ(ダークがおすすめ!)を使うことで、シンプルな中にもコクのある味わいが楽しめます。

材料(4人分)

・豚肩ロースブロック肉……500〜600g

<調味料>
・醤油……大さじ4(60ml)
・アガベシロップ……大さじ4(60ml)
・オイスターソース、味噌、紹興酒(または酒)……各大さじ1
・にんにく、生姜(薄切り)……各1片分

作り方

保存袋に豚肩ロースと調味料を入れて一晩漬け込み、翌日オーブン皿に並べて180℃で35分焼く。

レシピ出典:Instagram(@agave_recipe_official)

鯵のエスカベッシュ

3枚おろしの鯵と人参やパプリカなどのカラフルな野菜、アガベシロップを使った洋風南蛮漬け、エスカベッシュ。

アガベシロップは甘みが強いので、料理に使う場合は砂糖より少し少なめに。

野菜たっぷりで作り置きしておくと便利なおかずなので、毎日の食卓はもちろんホームパーティーなどにもぴったりで、ワインとの相性も抜群です。

グルテンフリーバナナケーキ

米粉にアガベシロップとはちみつの甘みを加えて焼き上げた、グルテンフリーのバナナケーキ。

小麦粉や砂糖、バターを使ってなくてもおいしくて罪悪感なく食べれるおやつは、材料を混ぜて焼くだけで手軽に作れるのも魅力です。

材料

・バナナ……2本(大きいサイズ)
・米粉……120g
・片栗粉……30g
・無香料ココナッツオイル(液体にしてから使う)……60g
※オリーブオイル、バター、菜種油などに変更可
・ベーキングパウダー……6g
・卵……1個
・はちみつ……大さじ1
・アガベシロップ……大さじ1

作り方

全ての材料をグルグル混ぜて、18cmのシリコンパウンド型に流し入れ、180℃で30〜33分焼いたらできあがり。
※竹串で焼きあがりを確認してください。

レシピ出典:Instagram(@sachi.peco)

完熟柿のなめらかケーキ

豆腐やおからパウダー、米粉などがベースの生地に、アガベシロップと完熟した柿を練り込んだ、からだにやさしいケーキ。

焼いて粗熱を取ってから半日以上冷蔵庫に置いておくとコクが出てよりおいしく、よりなめらかに。ナッツやレーズンを入れると、また違った味わいと食感を楽しめます。

材料(縦約15cm×横約10cm×高さ約1cm)

・絹ごし豆腐:1パック(150g)

【A】
・無調整豆乳……大さじ3
・完熟柿ペースト……大さじ3(柿約1/2個分)
・アガベシロップ……大さじ1

【B】
・米粉……大さじ4.5(約41g)
・おからパウダー……大さじ4.5(約27g)
・きな粉……大さじ1
・ベーキングパウダー……小さじ1/2
・塩……ひとつまみ

・レモン汁……小さじ1/2
・きな粉、ナッツ、ドライフルーツなど……適量(お好みで)

作り方

1. オーブンを180℃に予熱する。

2. 絹ごし豆腐をボウルに入れてよく混ぜ、滑らかにする。

3. Aを加えてよく混ぜる。

4. Bを加えてよく混ぜる。

5. レモン汁を加えてざっくり混ぜたら、オーブン対応容器に流し込んで表面を整える。

6. オーブンに入れて25~30分焼く。焼きあがったら粗熱を取る。

7. お好きな大きさにカットして、きな粉・ナッツ・ドライフルーツなどをお好みでトッピングして完成。

レシピ出典:Instagram(@hea.lthy_9531)

アガベシロップのパンプキンパン


・強力粉……250g
・アガベシロップ……35g
・塩……3g
・イースト……2g
・牛乳……185g
今回はオーバーナイト。

アガベシロップを加えたかぼちゃペーストを10gずつ包んで、切り込みを入れてからねじった生地を型に詰めてオーブンへ。

見るからにしっとりふわんふわなパンプキンパン。クセのない甘さのアガベシロップは、料理やスイーツはもちろん、パン作りにもおすすめです。