持ち出し袋はすぐに取り出せる場所に
非常用持ち出し袋は、防災グッズを外に持ち出せるように袋に入れてまとめたものです。こちらも懐中電灯と同様、押し入れの奥にしまい込んでいるのではなくて、すぐに取り出せるところに置いておくのがベストです。
ほかの物に埋もれて取り出しにくくなると大変なので、地震の影響で周囲の物が倒れてきてしまっても、簡単に取り出すことのできる場所を選びましょう。外に持ち出すものですから、玄関周辺に置いておくのもおすすめです。
わが家ではリュック2つを非常用持ち出し袋として用意しています。玄関や寝室にも近い、廊下にある収納スペースの一角を防災グッズの収納スペースにし、非常用持ち出し袋・保存水・非常食・そのほか防災用備蓄品を入れています。
なるべくほかのものに埋もれたりしない安全そうな場所を選んだつもりですが、100%安全とも言い切れないので、一部はほかの部屋にも少しずつ分散させています。
防災グッズは「買ったから安心」ということはありません。せっかく用意した防災グッズが必要なときに使えないということは避けなければいけません。
普段使うものではないため、ついつい奥のほうにしまい込みたくなってしまいますが、災害はいつ起きるかわからないからこそ、防災グッズはいざというタイミングですぐ取り出せる場所に置いておくことが重要です。
部屋の扉をふさがないよう、家具の配置に注意
一つ気を付けておきたいのは、防災グッズを入れている部屋の扉が開かなくなる危険性についてです。ドアの前をふさぐように物が倒れ込むと、ドアが開けられなくなることがあります。せっかく防災グッズを用意していても、扉が開かなくて取り出せなくなっては困ります。
防災グッズ置き場所とともに、ドアの周辺や避難経路をふさがないような家具や物の配置についてもいま一度見直しておきましょう。
<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター
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配信: 防災ニッポン