暑い夏の定番・麦茶。作り方のポイントとコツを取り入れれば、いつもの麦茶をさらに美味しく作ることができます。この記事では麦茶を美味しく作るための工夫と、麦茶の新しい味わいを楽しめるアレンジ方法を紹介します。手軽に作れるからこそポイントを押さえて丁寧に作ると、より美味しく満足感の高い味になります。家庭の麦茶をより美味しくするアイデアとして取り入れてみてくださいね。
意外と知らない?麦茶の基本知識
飲み慣れた麦茶だからこそ、実は知らないことも多いのではないでしょうか。ここでは麦茶の基本知識について解説します。
麦茶の種類とその特徴
麦茶とは殻付きの大麦を焙煎してお茶にしたものです。茶の葉を使用していない「茶外茶」の1つです。麦茶はノンカフェインなので赤ちゃんや妊婦さんなど、カフェイン摂取を抑える必要のある人でも安心して飲むことができます。さらに、カリウムやナトリウムが豊富なので汗をかく夏にはとくにおすすめです。
麦茶に使われる麦には主に3種類あり、それぞれ味や風味に特徴があります。
◆六条大麦:タンパク質が適度に含まれているため、焙煎時に香ばしさが加わり、コクのある風味と味わいです。
◆二条大麦:ビールの原料として使用されることが多く、でんぷんが多く含まれます。苦味が出にくく、麦の甘味を感じやすい特徴があります。
◆はと麦:上記2つと同じイネ科の植物ですが、種類が異なります。柔らかい香ばしさとさっぱりとした後味が特徴です。
煮出しと水出しの違いは?
麦茶には煮出して作る場合と、水出しで作る場合の2つの方法があります。
【煮出し】
水をやかんで沸騰させ、そこに麦茶パック、もしくは麦茶の丸粒を入れて煮出します。時間が経ったら麦茶パック・麦茶の丸粒を取り出し、保存容器に移して冷やします。
【水出し】
水を入れた容器に麦茶パックを入れ、冷蔵庫で冷やしながら抽出します。
煮出しタイプは麦本来の甘さが出やすく、コクや風味を感じやすいです。水出しタイプは手間が少なく、手軽に作れます。
麦茶パックには賞味期限があるの?
メーカーや商品ごとに異なりますが、麦茶パックの賞味期限は未開封で1年程度と言われています。開封後は時間が経つごとに風味が落ちるので、なるべく早く使い切るように心掛けましょう。開封後は密閉容器に入れて、直射日光の当たらない冷暗所で保管します。容器には湿気予防として食品用の乾燥剤を一緒に入れておくのがおすすめです。
水出しの麦茶パックは入れっぱなしで大丈夫?
水出し用の麦茶パックを取り出すことをつい忘れてしまうという人もいるのではないでしょうか。麦茶パックを入れっぱなしの状態にしていると、お茶の苦味や雑味が出てきてしまいます。水出し麦茶は大体2~3時間ほどで出来上がるので、その後に取り出すのがおすすめです。
麦茶の美味しい淹れ方
ここからは麦茶を美味しく作るポイントをご紹介します。これまで「なんとなく」で作っていたという人もちょっとした工夫でさらに美味しい麦茶を作れるので、参考にしてみてくださいね。
麦茶を入れる際に必要な道具
水出し、煮出しで使用する道具は異なりますが、基本的に必要なものは以下の通りです。
【煮出し】
麦茶パック(麦茶の丸粒)、やかん、保存容器
【水出し】
麦茶パック(水出しタイプ)、保存容器
麦茶を保存するためのピッチャーやポットはガラス製がおすすめです。プラスチック製のものは傷がつきやすく、そこから雑菌が入り込みやすくなります。また、使用前にはガラス・プラスチックどちらの容器もしっかり洗って清潔な状態にしておくようにします。
麦茶の抽出方法
【煮出しタイプ】
1.やかんに水を入れて沸騰させる。
2.やかんに麦茶パックを入れ、3~5分ほど煮出す。
3.火を止め、3~5分ほど置いて、麦茶パックを取り出す。
4.粗熱を取る。
5.粗熱が取れたら保存容器に移し、冷蔵庫で冷やして完成。
【水出しタイプ】
1.保存容器に水を入れ、麦茶パックを入れる。
2.2~3時間ほど冷蔵庫に入れて抽出する。
3.時間が経ったら麦茶パックを取り出して完成。
麦茶を美味しく入れるためのポイント
煮出し、水出しどちらも美味しく作るためのポイントがあります。ぜひ取り入れてみてくださいね。
【煮出しタイプのポイント】
◆煮出し時間を長く取りすぎない
煮出し時間、抽出時間が長すぎると味が濃くなりすぎて苦味が強くなり、えぐみも出てくるので注意しましょう。
◆麦茶パックは入れっぱなしにしない
粗熱をとっている時、麦茶パックを入れっぱなしにして常温で放置しないようにしましょう。雑菌の繁殖に繋がります。
【水出しタイプのポイント】
◆麦茶パックを入れっぱなしにしない
ポットやピッチャーに麦茶パックを入れっぱなしにしないようにしましょう。余計な苦味や雑味が出る原因となります。
◆水道水よりも浄水器やウォーターサーバーの水を使用する
水道水でも作ることはできますが、カルキ臭さが残る場合があります。小さな子供も飲む場合は、特に浄水器やウォーターサーバーの水を使用するのがおすすめです。
配信: くらしマグネット