【プロが教える】芝桜を使ったおしゃれなお庭を実現する方法!常緑のマットやきれいなピンクのカーペットでお庭を彩る

【プロが教える】芝桜を使ったおしゃれなお庭を実現する方法!常緑のマットやきれいなピンクのカーペットでお庭を彩る

※本記事の家具・コーディネートなどの画像を確認したい場合は、Hello Interiorホームページにてご確認ください。

花がきれいな常緑のグラウンドカバーで、日当たりがよく乾燥しがちな場所に合う植物ならシバザクラがあります。他の植物が嫌うような場所でも育つシバザクラの特徴を生かせば、新鮮なデザインでおしゃれなお庭が実現できますよ。常緑のマットやきれいなピンクのカーペットでお庭を彩ってみませんか。

今回はシバザクラを取り入れておしゃれなガーデンを実現する方法を解説します。記事の最後には外国の素敵なシバザクラの利用方法もご紹介しますので、ぜひご覧のうえ今後のガーデニングに役立ててくださいね。

芝桜を取り入れたおしゃれなガーデンを実現する方法

芝桜とガーデニングデザインのポイント

シバザクラは常緑の多年草です。サクラのような形の小花を4~5月に一斉に咲かせ、まるで花のカーペットのような光景をつくります。花の色は白や様々な色合いのピンクがあります。短く硬い針状の葉をもち、茎は地面を這うように伸びます。シバザクラの草丈は10~20cmです。

シバザクラは典型的なグラウンドカバープランツで、地面を花と緑で美しくカバーするのにぴったりです。名前に「芝」とついていますが、踏圧には強くありません。花壇の縁取りや石の隙間、擁壁の上、斜面などに適しています。シバザクラの美しい花の色合いや地面を覆う性質を庭で生かしましょう。

芝桜の特性をおさえよう!取り入れ方別おしゃれなガーデニングのポイント

花壇の縁取りとして使えば、一年中花と緑が絶えない花壇になる

シバザクラを花壇や植栽エリアの縁取りに使えば、一年中花と緑を楽しむことができます。シバザクラの開花時は鮮やかな色合いの縁取りが目をひき、花後も常緑の葉で花壇を縁取ってくれます。シバザクラの小花は、華やかな球根の花の良い引き立て役にもなってくれ、まさに一石二鳥です。

芝生の代わりに植えれば、きれいな色のカーペットとして楽しめる

日当たりは良いけれど乾燥しがちで芝生がうまく育たない一画があったら、シバザクラに変えてみましょう。乾燥に強いシバザクラなら地面をカバーしながら緑のマットに育ってくれます。一年に一回ピンクにそまる花のマットを楽しむこともできます。

斜面に植えれば土の流失を抑えて、立体的な植栽が楽しめる

斜面のある庭、擁壁の上など排水が良すぎて、他の植物ならあっという間に枯れてしまうような場所にシバザクラが適しています。シバザクラを植えれば土の流出を抑えて地面を常緑の葉でカバーします。ところどころ自然石や他の多年草を組み合わせれば立体的で変化のある面白い植栽コーナーになります。

芝桜と合わせて使いたい!相性が良い植物・マテリアル

芝桜と合わせて植栽したい相性が良い植物はこれだ!

シバザクラは春の球根の花の引き立て役にぴったりです。チューリップやスイセン、ジャーマンアイリスなどの手前に植えれば、花の時期は鮮やかで、人目を引く花壇となります。

シンボルツリーの足元にグラウンドカバーとしてシバザクラを使用しても良いですね。その場合は木陰にならない樹木の南側に配置し、木陰になる部分にはホスタやフッキソウでカバーするのがおすすめです。

芝桜と合わせて使いたいマテリアルはこれだ!

シバザクラと合わせて素敵に見せられるマテリアルの筆頭は石材です。石積みの花壇の縁にシバザクラを植えれば、こぼれ落ちるような枝と石の組み合わせが見事です。ロックガーデンや日本庭園の石組みの間にシバザクラを植えれば、隙間の土をカバーして石となじみ自然な風景をつくります。砂利面にシバザクラを植えれば花や緑のクッションとなり、砂利との色合いや質感のコントラストが美しく目を引きます。

後悔したくない!気になる情報も事前に検討しておきましょう。

芝桜のお庭のデメリットは?

シバザクラのデメリットは、日本の多湿な環境に弱い点です。水はけの悪い場所に植えたシバザクラは元気には育ちません。植栽後に元気に育ち株が混みあった結果、中が蒸れて枯れこみ見栄えが悪くなることもあります。弱ったシバザクラをさらに放置すると、結局雑草だらけになってしまうことも。

シバザクラを元気に育てるためには、以下の最低限の管理は忘れずに行いましょう。大面積にシバザクラを植える場合はこの最低限の管理も結構な重労働となりますので、管理の手間がかけられるかを検討してから植栽面積を決めるのがおすすめです。

芝桜のお庭は手入れが大変?メンテナンスはどうする?

シバザクラは病気や虫の害がほとんどないうえ乾燥に強く、育て方は比較的簡単です。日当たりと水はけの良い場所で最低限の管理を怠らなければ元気に育ちます。過湿には弱いので、最初から水はけが良い場所に植えのが重要ポイントです。

シバザクラは早春に緩効性肥料を与えると、花付きが良くなります。開花後に枯れた花がらを含む枝先を切り戻し剪定すると、梅雨時の蒸れをふせげるうえに新芽がでてより美しいグラウンドカバーになっていきます。地面がシバザクラでカバーされるまでの間に雑草が生えてきた場合は、こまめに取り除いてください。

シバザクラ専門店の「太平洋マテリアル株式会社」さまのサイトに詳しい管理方法が動画つきで紹介されていますので、ぜひご参考ください。

https://www.sibazakura.jp/user_data/how_to_grow-phlox

プロがおすすめする初心者にもおすすめの定番芝桜3選

鮮やかなピンクの大輪が魅力のシバザクラ‘マックダニエルズ・クッション’

マックダニエルズ・クッションは暑さにも寒さにも強く、最も育てやすいシバザクラの一つです。鮮やかな濃いピンクの花は大輪で、開花時には見ごたえがあります。成長はやや遅いので、他の植物と寄せ植えすることもできます。しっかりとした常緑の葉がマット状に育ち、花後も緑を楽しむことができます。

様々な色合いの花と組み合わせやすい白花のシバザクラ‘モンブラン’

シバザクラ‘モンブラン’は清楚な白い花色と、明るい黄緑色の葉が魅力です。多花性で開花時は地面に真っ白なマットをつくり、明るい雰囲気にしてくれます。成長も速く、地面をすぐにカバーしたい場合にもおすすめです。花壇の縁どりに用いればどんな色の花も引き立てるため、大変便利です。

涼し気な青系が魅力のシバザクラ‘オーキントン・ブルーアイ’

青系の花が好きな方におすすめしたいのはシバザクラ‘オーキントン・ブルーアイ’。涼し気な淡いブルーの花が魅力です。ブルーがカラーテーマの花壇の縁取りなどに使えば効果的です。白のシバザクラと合わせて色のコントラストを楽しんでも良いですね。

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