長時間スマホやPCの画面を見ていると、目が疲れるだけじゃなく、頭痛がしたり肩がこったり…。いわゆる“疲れ目”に悩まされている人は多いのでは?
「東洋医学では、全身に経脈という“気”(エネルギー)を流す道があると考えられています。そして、目には多くの経脈が通っているため、目が疲れて“気”の流れが滞ると、頭痛や首・肩がこり固まり、イライラするなど、体や心に影響が出るのです」
そう教えてくれたのは、日本鍼灸理療専門学校の教務部長・木戸正雄先生。
「スマホやPCの液晶画面は細かく点滅しています。肉眼では捉えられないほどの素早い点滅ですが、目はその光の変化を受け取っており、画面を見続けることで気づかないうちに疲れてしまうのです」
本や雑誌を読んでいるときより疲れるのは、光の点滅が原因。では、疲れ目の改善方法は?
「目とつながった経脈のルート上に、疲れ目に効くツボがあります。そこを“少し痛いけど気持ち良い”くらいの強さで、指圧しましょう。人に押してもらうより、自分で行った方が力を加減しやすいですよ」
それでは、木戸先生に教えてもらった、素人でも簡単に見つけられる“疲れ目”に効くツボを紹介しよう。
■睛明(せいめい)
目頭の内側、鼻根のくぼみにあるツボ。目をつむり、親指と人差し指で左右のくぼみをつまみ、円を描くように圧迫する。同時に目を強くつむる動作を繰り返し、1分間程度続けると効果的。
■風池(ふうち)
後頭部、耳の裏側にあるツボ。髪の生え際の盛り上がっている部分のくぼみが「風池」で、両手の親指で左右のツボを同時に圧迫する。息を吐きながら10秒間圧迫し、息を吸うときに圧を緩める動作を10回繰り返すと◎。
■上関(じょうかん)
目尻とこめかみの間にある骨のくぼみが「上関」。上関を中心に手の付け根を当て、目をつむり、やや上に引っ張るように1分間程度圧迫する。目尻からこめかみの間には目に効くツボが横並びになっているため、この方法だとまとめて刺激を与えることができる。
■合谷(ごうこく)
手の甲側、親指と人差し指の骨が合流するところの手前、人差し指寄りにあるくぼみ。左手の合谷の場合は、右手の親指を当て、下から人差し指で支えるようにして圧迫。右手と左手、特に痛みを感じやすい方を1分間程度行うと効果がある。目の周りと違って大きな動作が必要ないため、人目を気にせずにどこでもできる方法だ。
「疲れたなぁ」と感じたときに、1分間程度でできるツボ押し。疲れが解消され、視界のスッキリ具合も変わるはずなので、さっそく試してみよう!
(有竹亮介/verb)
画面を見過ぎた“疲れ目”に効くツボは?
第45回 インターネットメディア「STANDBY」
世の中を切り取るインターネットメディア「STANDBY」。スマホはPCの長時間使用で、眼精疲労がたまっている人も多いはず。そこで今回は疲れ目に効くマッサージのツボを紹介する。
STANDBY
世の中を切り取るインターネットメディア「STANDBY」が配信する記事です。
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