「Kawaii」など独自のテーマで日本画を身近に感じる展示も
山種美術館は、1966年(昭和41年)に日本橋兜町で開館。所蔵品は近代・現代の日本画が中心で、山種証券(現SMBC日興証券)の創業者・山﨑種二氏が、横山大観や上村松園ら当時活躍していた画家たちと直接交流しながら集めたコレクションが核となっている。
恵比寿に移転した現在は、所蔵品を中心に季節やテーマに合わせた企画展・特別展を開催していて、過去には「Kawaii」や「Happy」をテーマとした展覧会などユニークなものもあり、新しい切り口で日本画の魅力を発信している。
所蔵品は近代・現代日本画を中心に、古筆、近世絵画、浮世絵、洋画なども含む約1800点。竹内栖鳳《班猫》など6点の重要文化財や、国内外屈指の速水御舟コレクション120 点で知られる。
「日本画は敷居が高いという印象の方が多いかもしれないのですが、実際に観てみると、日本の自然や人々の暮らしを描いた作品や四季折々の草花の美しさなどが心に響いてきます」と山﨑妙子館長。日本に住む私たちだからこそ、心に響く絵との出会いもあるはず。
洗練されたデザインのグッズで「もうひとつの美術館」を楽しむ
ミュージアムショップでは「もうひとつの美術館」として、日本画をもっと身近に感じられるようなオリジナルグッズを製作、販売。グッズには、描かれる四季折々の情景や、はんなりとした絵具の色合い、和紙や絹の風合いといった、日本画ならではの持ち味が存分に活かされている。展覧会ごとの新作グッズでは、例えば上村松園の展覧会の際には、京都の刺繍ブランドとのコラボレーションの刺繍入りのハンカチを作るなど、常に日本の伝統文化も意識しているとか。
「山種美術館ミニタオルハンカチ」550円
通年販売されている、所蔵品をモチーフにしたアイテムでは、奥村土牛が描いた桜の名作《醍醐》の「クリアファイル」(A4・385円)や、速水御舟《翠苔緑芝》に描かれた黒猫の刺?がかわいいミニタオルハンカチ(550円)など、コレクションの持ち味を活かしたグッズが揃う。
配信: OZmall