プロがガッカリしたメントールシャンプー(2)
美浜通商「シーブリーズ リンスインシャンプー」(オープン価格)
美浜通商「シーブリーズ リンスインシャンプー」(つめかえ用1000ⅿL×2個+おまけ)
“元祖メントールシャンプー”といったらシーブリーズですよね。発売当初、私も興味本位で使用したことがありますが、感じたことのない爽快感に感動を覚えた記憶が……。
とはいえ、いろいろと見てきたシャンプーの中でも、格段におすすめできないのがこのシーブリーズなんです。理由はずばり洗浄剤。
これはシーブリーズに限りませんが、ラウレス硫酸Na、コカミドプロピルベタインといった安価で強力な洗浄成分は、洗剤や石鹸に匹敵するレベルともいえます。確かに、頑固な汚れを洗い流すには強い洗浄力も必要ですが、皮脂を必要以上に奪ってしまう可能性もあるため、肌バリアや髪のコンディショニングにとってはマイナスになりがち。
そのうえ、界面活性剤のラウリル硫酸Naが添加され、肌表面だけでなく、さらに奥に浸透して脱脂を促すことから、乾燥や肌荒れをひき起こしてしまうことも考えられます。頭皮の感想が気になる方には、ますますおすすめできません。
“リンスイン”というのも、個人的には避けたいところ。リンスの主役成分がそのまま配合されていますから、シャンプーと同時にリンス効果も得られますが、指通りはイマイチと感じますね。
プロがガッカリしたメントールシャンプー(3)
資生堂「TSUBAKI プレミアムクールポンプ」(オープン価格)
ご存じ、資生堂「TSUBAKI」シリーズのクールタイプアイテムで、メントールの配合量が多く、爽快感は抜群です!
しかし、シーブリーズ同様、成分のベースは強力な洗浄効果のあるラウレス硫酸Naで低コスト。椿油や疑似セラミド、ヒドロキシエチルウレアといった保湿効果のある成分や、UV-A、UV-B両方を吸収する有能な紫外線吸収剤の配合も見られるので、“守り”の効果が期待できるものの、やっぱり洗浄力の高すぎるものは人を選ぶのではないかと思います。
ダメージヘアを補修するような効果は期待できないため、カラーやパーマを繰り返している人にも不向きかも。
ひんやりとした洗い上がりを実感できるので、真夏の猛暑を乗り切るアイテムとしては“アリ”かもしれません。ですが、頭皮への影響を考えると長期間の使用はあまりおすすめできないアイテムです。
配信: サイゾーウーマン
関連記事: