【便秘、お腹の張り、熱こもりに効く】スイカと塩麹の冷製トマトスープ|3工程で綺麗になる薬膳ズボラ飯

暮らしを維持し続ける。それだけで結構みんな頑張っている。だから、たまの“頑張らない日”に、頑張らなくても、自分を養い、満たすことができるご自愛レシピをご紹介。今回は、便秘、お腹の張り、熱こもりに効く「スイカと塩麹の冷製トマトスープ」。薬膳の智慧を借り、3工程で心も体も満たす一品をどうぞ。


監修:山口りりこ 薬剤師、国際中医師、薬膳師

やまぐち・りりこ/株式会社kampo lab代表取締役社長。星薬科大学を卒業後、薬日本堂に入社。漢方や薬膳に魅了され、黒龍江中医薬大学日本校・遼寧中医薬大学日本校にて国際中医師・国際薬膳師を取得。現在は、無添加食品の複合施設〈食良品店 FOOD LAB〉を運営する傍ら、漢方薬店〈kampo’s〉にて、漢方相談、薬膳相談、薬膳商品プロデュース、企業の商品監修などを行う。

熱こもりとお腹の不調に効く、スイカと塩麹の冷製トマトスープのレシピ

体には“火”と“水”どちらも必要(詳細は記事下部)。気温が高くなると、体内も火の勢いが増し、便秘やお腹の張り、熱中症、イライラ感など熱の症状が。アイスや氷入りドリンクで急激に冷やすのでなく、トマトやスイカなど熱を取る清熱食材をうまく使い、胃腸の機能を高めていきましょう。

【こんな症状に効く!】
便秘、お腹の張り、熱中症、イライラ、夏バテ、胃腸の不調

【食材の効果・効能】
・塩麹:腸内環境を整える
・レモン汁:夏バテ予防に効果的

材料(1.5〜2人分)
トマト大:1個
スイカ小:200g(皮なし)
塩麹:5g
レモン汁:5mL
オリーブオイル:15mL

作り方
1. トマトの皮を湯剥きして一口大にカット。スイカも一口大にカットし、種を取る。

2. すべての食材をミキサーやブレンダーに滑らかになるまでかけたら、冷蔵庫で冷やす。

3.器に入れて、お好みでミントや陳皮を添えて完成。

おすすめの薬膳プラスアルファ食材

・陳皮(みかんの皮):胃腸の機能を高め消化を助ける。
・ミント:気を巡らせ、心身ともにスッキリ。

※無添加食品のセレクトショップFOOD LABでは、陳皮をはじめ、山口さんが厳選した薬膳食材が購入できます。

FOOD LAB公式サイトはこちら

揺らぎと上手に付き合うために。“薬膳”を暮らしに

季節やライフステージ、身を置く環境によって、日々変化する心と体。ある時は、不調なくハツラツとしていて、またある時は体に痛みを抱えていたり、不安や焦りが強くなったり。このように誰しもが持っている揺らぎと、上手に付き合うことは、毎日を穏やかに、そして人生を豊かにするうえでとても大切なこと。

そこで、強い味方になってくれるのが“薬膳”です。言葉だけ聞くと、なんだか難しそうなイメージが先行してしまいますが、「旬の食材を食べる」、実はこれも薬膳の一部。旬の食べ物にはその季節に食べたい薬膳的な役割があることが多いのです。

薬膳とは、簡単に言うと中医学の理論(※)に基づき、季節や体質、体調に合わせた食材や生薬を組み合わせて食事を作る食事療法のこと。上手に取り入れることで、多くの人を悩ませる“なんとなく不調”にアプローチできるのです。

※中医学は2000年以上前の古代中国で誕生し、それが日本に伝わり、独自に発展したものが漢方医学。

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