料理研究家 島本 美由紀さんに聞く「フードロスを防ぐ冷凍保存術」

豆腐やこんにゃく、卵も冷凍でおいしく保存

冷凍で食感が変わる豆腐は肉代わりにも

島本先生:豆腐やこんにゃく、卵などの意外な食材も、実は冷凍保存ができます。豆腐は冷凍すると水分が抜けて肉のような弾力のある食感に。絹豆腐、木綿豆腐、どちらも冷凍可能で、木綿豆腐は噛み応えが増し、高野豆腐のような食感に。絹豆腐は生湯葉を重ねたような新食感が楽しめます。お肉代わりにもなるので、水けを絞って食べやすく切ればステーキやから揚げに。細かくほぐせば、ひき肉の代わりとしてそぼろやナゲット、ハンバーグにアレンジ可能です。

こんにゃくは冷凍することで味の染み込みUP

こんにゃくも冷凍すると水分が抜けて噛み応えが増すので、から揚げやとんかつ風など、お肉代わりとして使えます。味の染み込みもよくなるので、和え物や煮物にするのもおすすめです。豆腐もこんにゃくも購入したパックや袋のまま冷凍するのがラクちん。前日から冷蔵室で解凍し、水けを絞ってから使ってみてください。いつもの料理がヘルシーに仕上がります。保存期間はどちらも3カ月です。

卵は生のままでも冷凍OK

最後に卵の冷凍方法です。生のまま1個ずつラップで包み冷凍用保存袋に入れます。ラップをはがして流水でさっと洗うと、つるんと殻がむけるので、冷蔵室で解凍して温かいごはんに乗せれば、冷凍卵かけごはんに!卵は冷凍することで黄身が濃厚でもっちり食感に。新食感の卵かけごはんが楽しめます。また卵焼きや薄焼き卵にしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍しても便利。卵焼きは時間のない日の朝ごはんに、薄焼き卵は冷やし中華やそうめんの彩りに使えます。生の場合も焼いた場合も保存期間は1カ月です。

旭化成ホームプロダクツご担当者様が伝授!冷凍保存に欠かせないジップロック®
とサランラップ®
の上手な使い方

彩り野菜の定番!ほうれん草の冷凍保存方法

ほうれん草は生のままでもゆでたものでも冷凍保存ができます。生のままだと冷凍室内でかさばりますが、比較的良い状態で利用できます。使うときは沸とうしたたっぷりの湯で30秒ほどゆでてください。ゆでたものを保存するときは通常よりかためにゆで、水けをしっかりと絞って、一回に使う分ずつ薄く小分けにして「サランラップ®
」でぴったりと包みます。

ほうれん草の保存について詳しく見る(外部サイト)

夏が旬のトマトは、まるごと冷凍が便利!

トマトはまるごと「ジップロック®
フリーザーバッグ」に入れ、なるべく空気を抜き、ジッパーをしっかり閉めて冷凍保存します。使うときは「フリーザーバッグ」から出して、「ジップロック®
コンテナー」に入れ、フタをせずに電子レンジで解凍します。トマトはまるごと冷凍すると解凍後、かんたんに皮がむけるので、スープや煮込みメニューに便利です。解凍のときに出た水分にはトマトのうま味が含まれているので、捨てずに利用しましょう。

トマトの保存について詳しく見る(外部サイト)

サランラップ®
、ジップロック®
を使いこなして冷凍上手

ポイント① 使いやすい分量を小分けして保存
味噌汁の具にしたり、スープに入れたり、使いやすい用途や量を考えて小分けして保存するとよいでしょう。薄く広げてサランラップ®
で包むと解凍の時間も短くなり、解凍ムラも起こりにくくなります。

ポイント② 包装方法も使い分けて
長期保存にはバリア性の高いサランラップ®
を使って小分けし、ジップロック®
フリーザーバッグでしっかり密封することをおすすめします。ジップロック®
フリーザーバッグに日付などを記載すると冷凍庫整理もしやすくなります。短期間で使い切るものや薬味として頻繁に使いたい場合はジップロック®
フリーザーバッグなどに直接入れてもOKです。

野菜の保存ポイントについて詳しく見る(外部サイト)

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