【長野県御代田町】軽井沢町の障がいのあるクリエイターとアート団体konstの展示会「生活に未知を」開催

「konst(コンスト)」は、長野県軽井沢町の地域活動支援センターで活動する障がいのあるクリエイターとのワークショップを通じて協働で創作した作品や制作工程を展示する「生活に未知を」を、御代田町MMoP内のインテリアショップ「lagom」にて、8月10日(木)〜22日(火)に開催している。開催時間は10:00〜17:00。水曜日休館、入場料無料。

障がいのあるクリエイターとの対話的な共作プロセス

konstは、クリエイター(障がいのある人)とアトリエリスタ(支援員)が、それぞれの役割を担いながら創作活動を行う軽井沢町のアトリエだ。障がいのあるクリエイターの豊かな想像力と創作能力を大切にし、個性を最大限に活かすことで、多彩で深みのある作品を生み出している。

同団体の強みは、クリエイター個々の異なる技能、例えば“点を塗るのが得意”や“一定間隔に要素を並べるのが得意”といった特性を発見し、それを最大限に伸ばす創作カリキュラムの設計だ。

障がいのあるクリエイターに対して、一方的にものづくりを依頼するだけではなく、例えば、クリエイターが自由に描いた素材を受け取り、それをもとに次のものづくりのステップを担当するなど、どちらの立場でもいつでも創作を引き受けられるようなカリキュラムを構築している。この共同作業は、お互いに助け合い、共に成長する素晴らしいプロセスを生む。障がいのあるクリエイターとの協働によって、新しい価値観や感動を提供するものづくりを目指している。

展示会「生活に未知を」では、そこから生まれたアイテムとともに、その開発過程も視覚化。同展を通じて、モノを創る喜びと、才能の開花の軌跡を感じてもらいたいとの想いが込められている。

軽井沢病院とのコラボ作品も登場

展示作品には、konstの活動をサポートする軽井沢病院・稲葉俊郎院長の発案/konst企画による、障がいのあるクリエイターによる世界にひとつしかない『おくすりてちょう』、

コロナ禍に動き出した、軽井沢病院のコロナ病棟の患者に生きる活力を渡すためのプロジェクトで、大きな小麦粉を溶いた板の上に自由にカットした野菜や果物を配置した『いのちのテキスタイル』、

巨大なターポリン生地に、障がいのあるアーティスト複数名で描画した素材をもとに、地域の木工作家、かばん作家などと協働して制作したプロダクトや、

障がいのあるクリエイターと協働で制作した塗り絵の原画をもとに、想像で作成する様々なプロダクトパッケージのサンプルなどが並ぶ。

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