人気のお菓子研究家・あいりおーさんの新刊『何度も作ってたどりついた あいりおーのお菓子』が発売されました。とびきりおいしくなるように材料の配合を考え、絶品の仕上がりになるよう随所に工夫を凝らしたお菓子レシピが満載です。
「食べる人にはよろこんでもらいたいから、おいしさは絶対に妥協したくない」という、あいりおーさん。お菓子に合わせて薄力粉を使い分けたり、焼き上がり後を考えて油脂をチョイスしたり、ちょっとした作業工程にもおいしさの秘密が隠されています。今回は書籍の中からあいりおーさんお気に入りのレシピをご紹介します。失敗がないよう、目安の状態が確認できる工程写真つきです!
「秘密にしたいチーズケーキ」
湯せん焼きでしっとり焼き上げた濃厚な味わいのチーズケーキ。コーヒーはもちろん、ワインとも相性よし。「本当は内緒にしておきたいくらいお気に入りのレシピ」と、あいりおーさんも太鼓判の一品です。
材料(直径12cmの丸型タイプ1個分)
ボトム
市販のクッキー…60g
バター(食塩不使用)…20g
チーズ生地
クリームチーズ…200g
グラニュー糖…60g
バター(食塩不使用)…16g
バニラビーンズペースト…5g
全卵…90g
生クリーム(乳脂肪分42%)…80g
コーンスターチ…10g
レモン汁…8g
<事前準備>
・ボトム用とチーズ生地用のバターは室温にもどす。
・全卵は室温にもどす。
・型の底と側面にオーブンシート(またはクッキングシート)を敷く。
・湯せん焼き用の湯を沸かす。
・オーブンは焼く作業の15分前に天板ごと210℃に予熱し始める。
作り方
1. ボトムを作る。厚手のポリ袋にクッキーを入れ、袋の上からめん棒をたたいてこまかくし、バターを加えて袋の中で混ぜる。
2. 型を1に入れて広げ、めん棒の端で押さえながら均一に敷き詰める。冷蔵室に入れて使う直前まで冷やしておく。
※冷蔵室に入れておくとクッキーに混ぜたバターが冷えて固まり崩れにくくなります
3. チーズ生地を作る。耐熱ボウルにクリームチーズを入れてラップをかけ、電子レンジ(600W)で約50秒加熱する。泡だて器で混ぜてクリーム状にし、グラニュー糖、バター、バニラビーンズペーストを加えてよく混ぜ合わせる。
4. 溶きほぐした全卵を2~3回に分けて加え、その都度よく混ぜ合わせる。
5. 生クリームを加えて混ぜ合わせ、コーンスターチも加えて混ぜる。
6. 茶こしでこす。レモン汁を加えて混ぜ合わせ、2の型に流し入れる。
※レモン汁を加えるととろみが出てこしにくくなるので、必ずその前にこす
7. 20cm四方のスクエア型に布巾を敷いて6を入れ、深さ約2cmまで熱湯を注ぐ。予熱したオーブンを200℃に下げ、スクエア型ごと入れて約35分焼く。
8. 取り出して型のまま冷ます。冷めたらラップをふんわりとかけ、型に入れたまま冷蔵室で一晩冷やす。
おいしく食べるコツ
焼いた当日はやわらかくてカットしにくいです。一晩冷蔵室におくと生地が落ち着いて切り分けやすく、味もなじんで濃厚になります。取り出すときは上面にラップを沿わせて手を添え、型ごと逆さにしてください。取り出しにくい時は型の底をガス火で温めてください。
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細かなポイントが満載でこれなら上手においしく作れそうですね。本書では他にも、パリブレスト、フロランタンなどお店みたいなスイーツやいちごタルト、ガトーショコラなど特別な日のケーキが収録されています。ぜひご家庭で試してみてください。
「何度も作ってたどりついた あいりおーのお菓子」
あいりおー(著)
SNSで大人気、お菓子研究家・あいりおーさんの初のお菓子レシピ本。クッキーやマフィン、プリンなどの基本のお菓子から、ホールケーキやロールケーキ、タルト、カヌレなどの上級者向けのお菓子までを網羅。とびきりおいしくなるように材料の配合を考え、絶品の仕上がりになるよう随所に工夫を凝らしたレシピです。華やかで、かわいいお菓子の数々の初公開レシピが満載です。
あいりおーさん
福岡県在住。お菓子研究家。製菓材料の通販サイト「cotta」オフィシャルパートナーとして、お菓子のレシピを提供するほか、Instagramでお菓子やパンのレシピを発信中。著書に「あいりおーのお店みたいなパンレシピ」(宝島社刊)がある。
<ブログ>
「Happy Delicious Bakery Sweets」
協力・画像提供:KADOKAWA
配信: フーディストノート