「1人でかわいそう」は間違いだった。バスケ部でいつも1人でいた息子の本音

「1人でかわいそう」は間違いだった。バスケ部でいつも1人でいた息子の本音

現在、中学校1年生になった息子は、5歳で「ADHD・広汎性発達障がい」と診断されました。そんな息子は、小学4年生から部活を始めました。この記事では、インスタグラムで「発達障害と主に生きる」家族のコミュニティー「そらあい」のSHI-・ママに寄り添う発達凸凹育児アドバイザー(@_so_ra_ai_)が、息子の部活動を通して見えた、人間関係の記録についてお伝えします。

©_so_ra_ai_

「友人関係」に期待を膨らませていた

園や学校生活において、お友達との関係って親としては、かなり気掛かりなことではないでしょうか。私もそうでした。

とにかく保育園では、お友達には手を出し暴れ回る子だったので、仲の良い「お友達」というのはいませんでした。と言っても、私自身も周りの親御さんとの関わりを、当時はシャットアウトしていたこともあるかもしれません。毎日毎日、息子は暴れており、謝ってばかりいた日々。なかなか他のママの中には入れませんでした。

今考えると「息子には合わない環境だった」と納得できますが、当時は正直しんどい毎日でした。

だからこそ、学校生活では不安しかなく「お友だちできるかな」「他の子とうまくやっていけるのかな」「他の子に手を出さないかな」…そんなことを毎日心配していました。

©_so_ra_ai_

©_so_ra_ai_

小さいころは友だちとの距離感もつかめず、本人は遊びたいのに相手には迷惑…そんなことがたくさんありました。親として、本当に見ているのがつらい!本当に何とも言いがたい気持ちになるのです。

でも、考えてみると「まだ小さい子ども」です。分からなくて当然なんです。私は「普通」という概念にとらわれていたんですよね。

「小学校ではうまくいけばいいな」と、強い強い期待ばかりで、自分自身も苦しかった思いがあります。

「孤独」に見えた、息子の姿

小学校4年生から、「バスケットボール」の部活に入りました。父親がコーチということもあり、入部することになりました。振り返ると、この部活生活で息子はよくも悪くも、たくさんのことを学びました。

そして親である「私自身」も、考え方が大きく変化したのです。

©_so_ra_ai_

©_so_ra_ai_

部活中、ずっと一人でいる息子を見ているのがつらくて、「この子はこの先、大丈夫だろうか」…そんな気持ちになったことは数知れません。親としての思いに、私自身が押しつぶされていきました。

誰とも群れず、ただただ真面目に練習に取り組む…そんな息子の姿は、私の目には「孤独」に映っていたのです。

関連記事: