重岡大毅の主演映画『禁じられた遊び』大コケ発進――ジャニーズホラー作品の成功例と失敗例は?


『溺れるナイフ』は大絶賛されたが……(写真:サイゾーウーマン)

 ジャニーズWEST・重岡大毅が、橋本環奈と共にダブル主演を務めるホラー映画『禁じられた遊び』が9月8日から全国で公開。同11日発表の全国週末興行成績に基づく映画ランキング(興行通信社調べ、以下同)では初登場5位を記録したが、342スクリーンという大規模上映であることから、業界内では「正直、大コケと言わざるを得ない非常に厳しいスタート」(映画誌ライター)と指摘されている。

 本作はホラー作家・清水カルマ氏の同題小説(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の実写化で、監督は『リング』シリーズや『スマホを落としただけなのに』シリーズなど、人気ホラー作品を数多く手がけてきた中田秀夫氏。

 重岡が演じる主人公・伊原直人は、妻の美雪(ファーストサマーウイカ)を亡くした一児の父。母の死を受け入れられずにいた息子の春翔(正垣湊都)は、母を生き返らせるべくある呪文を唱え、その姿を目撃してしまった映像ディレクター・倉沢比呂子(橋本)が、奇怪な出来事に巻き込まれる――という物語だ。

「今回の映画ランキングで首位に輝いたのは、アニメ作品『劇場版シティーハンター 天使の涙』。『禁じられた遊び』と同日に公開され、上映館数は324スクリーン。わずかながら『禁じられた遊び』のほうが多くの劇場で封切られたものの、ランクは大きく引き離されました」(同)

 同映画を鑑賞したネットユーザーの感想には、「ホラー映画だと思って見に行ったけど、超能力ファンタジーだった」「謎の展開についていけない」「何を見せられているんだろうって思った」「演出もチープ」などとネガティブな意見も多い。

相葉雅紀のホラー映画『“それ”がいる森』は最終興行収入「約4.8億円」の大コケ

「なお、重岡と同じジャニーズのなにわ男子・西畑大吾も今年6月公開のホラー映画『忌怪島 きかいじま』で主演を務めていましたが、こちらは映画ランキング初登場8位でした。上映館数が218スクリーンと少なめだったせいもあるでしょうが、翌週にはトップ10圏外となっていました」(同)

 ほかにも、最近はジャニーズのホラー映画主演が続いている。昨年9月には嵐・相葉雅紀が『“それ”がいる森』で主演。『禁じられた遊び』と同様に中田氏が監督を務め、354スクリーンという拡大ロードショーで映画ランキング初登場4位を記録した。

「当時のランキング上位は公開9週目のアニメ映画『ONE PIECE FILM RED』(1位)、公開3週目の『沈黙のパレード』(2位)と、いずれも人気シリーズの最新作とあって大規模上映されていた作品ですが、公開2週目で上映館数270スクリーンのアニメ映画『映画デリシャスパーティ・プリキュア  夢みる・お子さまランチ!』(3位)にも負けてしまったのは残念でした。そんな『“それ”がいる森』の最終興行収入は4.8億円ほどと伝えられており、ジャニーズ、しかも国民的人気を誇る嵐のメンバーが主演した映画としては“大失敗”といえるでしょう」(同)

 一方、やはり中田氏の監督作品で、KAT-TUN・亀梨和也が主演した『事故物件 恐い間取り』(20年8月公開)はスマッシュヒット。

「全国334スクリーンで上映開始し、映画ランキングでは2週連続で1位に君臨。その後は徐々にランクを落とすも、7週間はトップ10内に入っていました。最終興収は23.4億円と、近年のJホラー映画の中でも好成功を収めた作品といえます。『禁じられた遊び』も頑張ってほしいところですが、レビューを見た感じだと、翌週にはトップ10圏外もあり得るのでは」(同)

 ここからポジティブな口コミが広がれば、また違った結果になるかもしれないが、果たして……。

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料理や収納など暮らしに関する情報や、芸能、海外ゴシップの最新ニュースを連日発信中。ほかにも、皇室や女子刑務所のウラ話、万引きGメンの現場レポなど、個性豊かなコラムも展開。ほかとは異なる切り口で、女性の好奇心を刺激する記事をお届けします。
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