たまっていく「わが子の力作」を思い出に
保育園や幼稚園、学校では、子どもが絵や工作などを作りますね。行事や季節に合った作品はその都度持って帰ってきたり、1年を通して作品として園や学校に保管していることも。
作品の持ち帰りがあると「子どもが一生懸命作ってきた作品を捨てていい?」「全部残しておくのは難しい」「立体のものは特に置き場がない」など悩みは尽きないことでしょう。
この記事では、私の保育経験の中で考えた方法や、保護者から聞いた収納・保管方法をお伝えしていきます。
作品には「その瞬間の子ども」が詰まっている
収納・保管方法と合わせて、保育園・幼稚園での制作にこめられた意味を少しだけお伝えします。
制作はもちろん子どもたちによる力作なのですが、実は先生たちの熱意もこもっています。先生たちは季節・行事に合った題材をメインに、子どもの発達に合わせた内容、手順で制作内容を決め、必要な材料を用意、パーツを印刷、切る、貼るなどの下準備をしています。これらは子どもの昼寝の時間を含むすき間時間で準備しています。子どもたちが興味を持って楽しく制作できる内容を考えていますよ。
その保育者の思いに子どもたちの個性や表現が加わり、素敵な作品が完成します。子どもたちは制作を通して、季節を感じる、行事の楽しさを知る、自分を表現するなど、楽しみながら作品と向き合っています。そのときの年齢、考え方、気持ちの状態の時にしか作れない作品が完成しますね。
作り終わって持ち帰るころには子どもが興味を失うこともありますが、作品には「その時のわが子が詰まっている」と思っていただけたらうれしいです。保育者としても、制作を大切に保管してくれたエピソードを聞くと、すごくやりがいを感じます。
配信: ママリ